原子力研究所における「求める教員像および教員の編制方針」

求める教員像

1.
近畿大学の建学の精神と教育理念、さらに初代総長世耕弘一先生の原子力研究所創設の理念を深く理解し、原子炉施設等を利用した教育と人材育成において果たしてきた研究所の役割を理解し、実践できる能力を持つ者。また、教育においては、理工学部や薬学部等の教育を担当する学部のディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーの3つの教育方針の実現に貢献する者。また当該学部における教育を担当するにふさわしい教育上の能力を持つ者。
2.
原子力学(等)の専攻分野に関する一定の研究業績・研究能力を有する者、または原子力学(等)の専攻分野における実務の経験を有し、かつ、高度の実務の能力を有する者。研究の成果および実務の経験を広く社会に提供することにより社会の発展に寄与する能力を有する者。
3.
教育、研究、社会貢献、そして近畿大学・原子力研究所の運営において自らの使命を自覚し、他の教職員と協力して、それらの発展に寄与するとともに、高い倫理性と清廉性を持って遂行できる者。関係法令等遵守のもとで、原子炉施設及び放射線施設の健全な管理運営に積極的に寄与し、当該施設の教育・研究のための利用を推進できる者。

教員組織の編制方針

1.
必要教員数
  • 関係法令等遵守のもとで、原子炉施設及び放射線施設の健全な管理運営を継続できる教員組織を編制する。10名以上は必要である。
  • 原子炉施設に必要な原子炉主任技術者の資格保有者を確保する。
2.
教員編制
  • 年齢、性別に考慮した適正な教育組織を編制する。
  • グローバル化に対応する国際性を配慮した教員組織を編制する。国際原子力人材育成イニシアティブ事業やIAEA原子炉スクール、国際原子力セミナーにおいて教育を提供できる教員組織を編制する。
3.
主要授業科目の担当
  • 理工学部や薬学部等の教育を担当する学部の教育上主要と認める授業科目については、原則として専任の教授又は准教授が、主要授業科目以外の授業科目についてはなるべく専任の教授、准教授、講師又は助教が担当する。
4.
教員の募集・採用・昇任
  • 教員の募集は、原則公募とする。
  • 教員の採用・昇任では、「近畿大学教員選考基準」「大学院教員に関する内規」「原子力研究所における内規・申し合わせ」等の規程を、適切性と透明性を担保して運用する。
5.
教育内容の改善のための組織的な研修等
  • 教員の資質の向上ならびに教員組織としての多種多様な活動全般の向上に資するため、理工学部・研究科等における組織的なFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動に参加する。