会長挨拶
近畿大学 生物理工学部は、和歌山県内唯一の理工系私立大学として平成5年に設立され、本年で創設31周年を迎えました。また、本学部は、これまで農学、工学、理学それぞれの学部で行われてきた学問が相互に影響を与え、発展し合うことによって生まれた、境界を越えた新たな学問領域の開拓を目指してきました。さらに、平成22年4月からは、21世紀の現代社会が抱える諸問題に、より密接かつ直接的に関わるべく学科構成を一新し、『人間』『医療』『食』『生活』『環境』『福祉』という6つのテーマで先進的かつ多彩に展開される教育と研究を強化いたしました。現在では、従来の生物工学科・遺伝子工学科に加え、食品安全工学科、生命情報工学科、人間環境デザイン工学科、医用工学科の6学科で構成されており、また、同キャンパスには大学院 生物理工学研究科も併設され、生物工学専攻、生体システム工学専攻の二専攻を設置し、世界トップレベルの研究教育を展開しています。平成14年度には文部科学省の『21世紀COEプログラム研究教育拠点』、平成17年度には日本学術振興会の『先端研究拠点事業』、平成18年度には経済産業省の『地域新生コンソーシアム研究開発事業』など、本学部の研究がたくさんの事業に選定され、最先端の環境でさらに高度な技術研究と開発が行われています。
- 加藤 暢宏
- NOBUHIRO KATO
- 生物理工学部長、医用工学科 教授
- 生物理工会会長
“生物理工会"は、近畿大学生物理工学部の卒業生を正会員、在学生を準会員として、会員相互の親睦を図るとともに近畿大学生物理工学部の発展に寄与することを目的に、平成9年11月に設立された本学部の同窓会です。本会では、毎年、生物理工学部キャンパスで同窓会総会及び懇親会を開催しております。
また、生物理工会では、会員の慶弔事に対して祝意・弔意を表するほか、学園の事業や行事等にも協力しています。平成13年度、キャンパス内の樹木に設置されたイルミネーションは、学生達の眼を楽しませるほか、学部のイメージアップや夜間の構内道路を明々と照らすことによる安全・防犯にも一役買っています。さらに、平成14年度に本学部の英語名称(School of Biology-Oriented Science and Technology)の頭文字『BOST』をデザインしたロゴマークを、校舎外壁に設置しました。また、夜間でもロゴマークが映えるよう、平成18年度には照明装置が設置されました。
イルミネーション/平成13年度設置
学部ロゴマーク/平成14年度設置
さらに平成19年度は、生物理工学部キャンパスのミニチュア模型を展示するため、アクリル保護ケースを購入・寄付しました。このミニチュア模型は、平成14年にきのくに祭の企画として実行委員会が製作し、その後もオープンキャンパスやきのくに祭などのイベント開催時に展示されていました。キャンパス内の建物だけではなく、芝生や樹木などの細部に至るまで精工に造られており、鑑賞された方から大変好評を得ていたことから、現在は1号館1階ロビーに常時展示しています。
学部ミニチュア保護ケース/平成19年度寄付
また、キャンパス屋外にはベンチ等を寄贈することで学生の交流の場を増やし、天気の良い日には、楽しそうな笑い声が絶えず聞こえております。今後も、学生のキャンパスライフをより充実させるため、さまざまな事業に取り組む予定です。
全国的に広く社会で活躍している同窓会員も11,000名をゆうに超え、在学中の準会員を加えて年々にぎやかになっています。 同窓生の皆様には、社会の各分野でのさらなる活躍を祈念するとともに、引き続き母校へのご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。