院生メッセージ
学力格差とまちの魅力の関係性から
格差是正のための政策提言を目指す
GIS(地理情報システム)を用いて初等教育における学校間の学力格差と地価の空間解析を行っています。少子化が急速に進む日本では人的資本の蓄積は喫緊の課題です。しかし、同一の教育課程を経ているにもかかわらず、学力に格差が生じていることが問題視されています。また、学力格差はまちの魅力の違いにも影響すると考えられます。そこで、実証分析した結果を踏まえて教育の地域間格差の縮小に寄与する政策を提言したいと考えています。
- 楊 能与 さん
- 経済学専攻
- 博士前期課程1年
リニア中央新幹線開業における
沿線地域の経済波及効果を探る
2027年に東京―名古屋間のリニア中央新幹線(以下リニア)が開業する予定です。リニアによる時間短縮効果に伴い、沿線各地の生産性向上や都市間交通の向上など、地域経済に好影響を及ぼすと期待されています。そこで、私はリニアの途中駅である長野県駅に着目し、この地域への経済的影響について研究を始めました。途中駅では人や企業の動きの活発化が期待される一方、人口や消費の流出といったストロー効果も予想されます。マイナスを抑え、プラスの効果を引き出すにはどのような行動・施策をとれば良いのかを、既存の新幹線開通による地域の変化や先行研究を分析し、研究を進めています。
- 森本 大輔 さん
- 経済学専攻
- 博士前期課程2年