工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート!! 全6回シリーズ

ワクワク

2018年度第3回

大窪シゲキの9ジラジ ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~ 2018年8月9日(木)21:10~放送 第3回 建築学科の樋渡 彩先生の研究室に潜入!!

2017年度の記事はこちらから

2016年度の記事はこちらから

わぁ~~研究室内にはさまざまな種類の地図があって何だかワクワクします

Q 樋渡先生はどんな研究をされてるんですか?

A 都市や地域の価値と魅力を読み解く方法について研究をしています。

Q 具体的にどのようにして魅力や価値を探っているんですか?

oh!

A 都市の歴史を学ぶ「都市史」という分野があります。この分野を学んでいくと、何気ない場所や建物でも価値を見出すことができ、これらについて歴史や文化的な視点も踏まえ掘り下げて研究しています。

Q 目の前にもたくさん地図がありますが、これらの地図を見ただけで分かることがあるんですか? へぇ~なんだかロマンを感じますね!

A そうですね 歴史的に様々な地図を重ねあわせていくと、その場所に眠っている価値を読み解くことができます。 過去の歴史をた辿りながら今の姿になっているということを考えるとまさにロマンですね(笑)

そうですね。皆さんは歴史ある建物やモニュメントに注目されがちですが、私としては何気ない水辺など何でもない場所にも注目しています。誰も気付いていないところに価値を見出すというところがこの研究の一番の面白さですかね。

へぇ~いつも発見の連続で、いつもワクワクって感じですね!

Q 具体的にはどの場所を研究していますか?

A 私はイタリアが専門なのでヴェネチアやトレヴィーゾなどの研究をしていましたが、今年の4月に工学部に着任し、私自身広島市出身ということもあり、広島を中心とした瀬戸内を研究したいと思います。

いいですね!先生の研究によって広島や瀬戸内の魅力が新たに発見されるかもしれませんね。

そうなれるよう研究していきます。例えば、広島でも江戸に築かれた町並みを紐解いていくと土手や堀の一部にも今見えているものと関連があったりします。そういった視点で町を観察すると面白いです。

Q 先生、そう考えると帰宅中もいろいろ気になって、なかなか家に辿り着けないのでは??

A ハハハ。そうですね。旅行中も町全体を理解しようとしますので誰も見向きもしないような路地や段差など細かなところも気になりますね。

Q 研究する上で現地調査も実施しますか?

A もちろんです。イタリアの研究の際には何度も現地で調査をしてその場所や建物、営みなど文化的な側面も含めて理解することが大切です。例えば、イタリアでは歴史的な街や建物においても、現代のニーズに合わせた用途変換をしています。どういった変遷を辿り今につながっているのかを知ることもこの研究の面白さです。

Q 研究の先には、どんな未来を創造されていますか?

A その地域に暮らす人々が当たり前の風景と捉えている場所を歴史的な視点も踏まえて、価値づけることでこれからのまちづくり、地域づくりの指標が示せるかと思います。広島駅前に象徴される大規模な都市開発だけでなく、地形・歴史・文化など踏まえた上で個性豊かなまちづくりに貢献したいですね。

A チャレンジすること、そして好きなことに対してたくさん情熱を注いでほしいですね。そうすれば道は開けてくると思います。

Q 最後に、10代にメッセージをお願いします。

建築学科 4年 大谷 瑛史くん 島根県立松江北高校出身 建築学科 4年 川田 敦寛くん 静岡県立榛原高校出身

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

Q ゼミを選んだ理由を教えてください。

A 大谷くん 元々、モノをデザインすることに興味があって建築学科を選びましたが授業の中で都市について学び興味が湧いてきたのと、新しい分野だったのでこのゼミを選びました。

A 川田くん 「地域の価値を見出す」というところに興味がありこのゼミを選びました。

Q 実際にゼミに入ってどうですか?

A 大谷くん 他のゼミにはないことを研究できるので新鮮ですし、実際に現場に行って調査できるのでワクワクして楽しいです。今月末にはイタリアに行って調査します!

A 川田くん 実際に瀬戸内の島々を回って、島の歴史や文化について体験的に学べることはとても興味深く面白いです。

Q 最後に10代のリスナーにメッセージをお願いします。

A 大谷くん 情熱をもって取り組むことが大切!自分の好きなことを見つめて後悔しないようにしてほしいですね。

A 川田くん この分野に興味ある学生はぜひ一緒に建築学科で学びましょう!!

次回は情報学科に潜入!お楽しみに!