工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート!! 全6回シリーズ

ワクワク

2019年度第6回

大窪シゲキの9ジラジ ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~ 2019年11月14日(木)21:10~放送 第6回 ロボティクス学科の黄 健先生の研究室に潜入!!

2019年度 第1回 機械工学科 信木 関先生

2019年度 第2回 電子情報工学科 藤野 貴之先生

2019年度 第3回 情報学科 谷崎 隆士先生

2019年度 第4回 建築学科 吉谷 公江先生

2019年度 第5回 化学生命工学科 苅部 甚一先生

2018年度の記事はこちらから

2017年度の記事はこちらから

2016年度の記事はこちらから

今回はロボティクス学科黄先生の研究室を訪れています!

Q さっそくですが黄先生はどんな研究をされていますか?

A 人の日常生活に役立てるロボットの研究をしています。

Q ロボットと聞くとワクワクしますね!具体的にどんな研究ですか?

Q 私の目の前にあるこのロボットですね。なぜ歩行車を開発しようと思われたのですか?

A 主には高齢者の方のリハビリや自立歩行を支援する新たな歩行車の開発です。

A 少子高齢化の急速な進展に伴い、寝たきりの高齢者は増えています。歩行をアシストできる新たな歩行車を開発することで高齢者の生活の質の向上につながり、健康で豊かな老後が送れると考えたことがきっかけです。

歩行支援ロボット

Q 普通の歩行車とはどのように違うんですか?

A 歩行困難な高齢者の多くは、歩く動作で必要な重心の移動が難しいです。そこを新たな歩行車では、胸部に身体を支えるパッドを取り付け、そのパッドが進行につれて回転できるというのがポイントです。

A パッドが回転することで重心移動がしやすくなり、行きたい方向へ足を踏み出しやすくするという効果があります。

Q 回転することで歩きやすくなるということですか??

こちらに開発中の歩行車がありますので大窪さん実際にやってみませんか?

えっ!!いいですか。ぜひ!!

Wow!!あっなるほど!!確かに進みたい方向に重心を置くと足を踏み出しやすいですね。これはビックリ!!

歩行支援ロボットを試す大窪さん

Q 今後の展開について教えてください。

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A 踏み出しやすいということで歩行車を開発していますが、工学的な手法から本当に効果があるか証明していかなければいけません。将来的には高齢者に役立てるように商品化を実現していきたいです。

Q 他にどんな研究をされていますか?

A 5Gの情報社会に提供できる技術を研究しています。今まで、視覚・聴覚に関するサービスは普及されてきましたが、これからの情報サービスに期待される新しい要素となる触覚・力覚に関する研究をしています。

A 宇宙開発や医療分野での遠隔操作、疑似体験等におけるエンターテインメント分野などがあり、その基礎技術の研究をしています。

Q えっ~⁉どんな分野で役立ちますか。

ここに装置がありますが…

これは力覚を提示できるロボットで、ボールが「こんにゃく」のような弾性物体に触れ跳ね返る感覚や貫通したときの感覚を再現しています。

力覚を提示できるロボット

あっすごい!気持ちいいですね!!

ボールが当たる感触がリアル!!

A 工学的視点から物事を考えて、常に疑問を持つこと。疑問を持ったら周りの人たちとディスカッションをして、興味の幅を広げてほしいです。

Q 最後に10代にメッセージをお願いします。

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

大学院システム工学研究科博士前期課程2年 蘆田 宏明さん ロボティクス学科卒業 山口県立長府高校出身

Q 黄先生のゼミを選んだ理由を教えてください。 A 工学で人を助けられるモノづくりをしたいと思い選びました。

Q 具体的にどんな研究をしていますか。 A 胸部支持パッド歩行車の「歩行評価」を行っています。歩行評価とは、歩行車の使いやすさを健常者が使用して測定するもので、実験を繰り返し行いその効果を解析し、アシスト効果といえる特徴を見つけ出すことです。

Q 大変なところはどんなところですか。 A 効果が実験結果から現れにくいところは難しいですが、少しでもアシスト効果につながることが分かってくるとやりがいを感じます。

Q 最後に10代にメッセージをお願いします。 A 自分のしたいことが分からない人はいろんなことに挑戦することが大切。工学やロボットに興味がある人はぜひ近畿大学工学部で自分の可能性を広げてください。