工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート!! 全6回シリーズ

てくたまラジオ近大工学部潜入レポート

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機械工学科 ゴイト・ジェイ・プラカス先生

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電子情報工学科 佐々木 愛一郎先生

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今回はロボティクス学科の小谷内範穂先生の研究室に潜入します!

Q.ズバリ!先生はどんな研究をしているんですか?

移動ロボットの研究をしています。具体的には、生活支援を行う小型ロボットの開発と、建設機械の自動化に取り組んでいます。

Q.どうしてこの研究に取り組もうと思ったのですか?

少子高齢化社会に対応できるロボットが必要と考えたからです。しかし、その開発には多くの課題があります。歩行型ロボットは階段を昇り降りできますが平地での移動は遅く、車輪型ロボットは平地では速く移動できる一方、階段での移動はできません。そこで、歩行型と車輪型のハイブリッドタイプが実用的と考え、4輪4脚ロボットの研究を始めました。

WOW

Q.ロボットを作るときは「設計図」からスタートするんですか?

そうですね。3次元の設計図を作るソフトを使うのですが、ロボット用の設計が必要です。

Q.ロボット用の設計とは?

軽く動きやすくするということです。重いと動かなくなるので、できるだけ軽く、でも壊れないようにしなければいけません。これが難しいんです。

Q.金属ではないものを使うんですか?

3Dプリンタを使ってプラスチック製のパーツを制作し組み立てています。設計データを3Dプリンタに読み込ませることで、複雑な形状をしたプラスチック製の立体物を自由自在に作ることができます。3Dプリンタはこの研究を進める上でとても役立っています。

Q.近畿大学工学部に入学すれば、在学中にロボットが作れるんですか?

その通りです。ロボティクス学科では、ロボットの設計と製作に必要な知識と技術を身に付けることができます。ロボットを作ってみたい、動かしてみたい人は、是非、ロボティクス学科に来てほしいですね。

Q.先生にとって一番かっこいいロボットは何ですか?

エヴァンゲリオンも作れるかも!

8マン(エイトマン)です。私がロボットに興味を持つきっかけにもなりました。

そこから始まっているんですね!

Q.建設機械の自動化の研究もされているとのことですが、将来はビルや橋をロボットが作ることになるんですか?

今でも建設機械の半分はロボット化されています。クレーンなど大きな建設機械はどんどん電子化されています。

Q.力がいる仕事や素早くものをつくる必要がある場合は、人とロボットの共存が必要になってくるんですね。

もうすでに、建設現場では人とロボットの共同作業の世界に入っていますね。

Q.今後の目標を教えてください。

ホームロボットや建設ロボットなど、世の中の役に立つロボットの研究を進めていきたいですね。

Q.最後に、10代にメッセージをお願いします!

ロボティクス学科は日本で数少ない「ロボット」と名前が付いた学科です。ロボットに触りたい、ロボットの研究がしたいという人はぜひ来てみてください。待っています。

小谷内研究室の大学院生大西裕也君とともに

大西君が研究中の小型の4輪4脚ロボット