卒業者インタビュー

建築学科 過去の学部案内掲載事例

(株)日建設計 設計部勤務

機能性を重視した医療施設の意匠設計を担当

宮田 めぐみさん

2002年建築学科卒業
2004年大学院システム工学研究科修了
鹿児島県・神村学園高等部出身

利用者・スタッフの動線や設備の配置まで計画。
見映えと使いやすさを両立させるデザイン

東京スカイツリーも手掛けた建築設計事務所で医療施設を専門に担当。
「大規模な総合病院の新築をはじめ改修まで幅広く対応しますが、そのほとんどは、特命ではなく数社との競争の上選定される方式。常に提案し評価される必要があります。それだけに仕事が決まった時の喜びと責任は大きいですね」と宮田さん。幅広い年代、病気、障がいを持つ人が利用する病院では、利用者の動線や便利さも両立させる設計が不可欠とか。「私自身が患者さんやスタッフの目線・動きを考え、設計やデザインへ反映しています」と胸を張る宮田さん。社内では、構造・施工・造園など建築のプロ社員が集結。総合力を生かす対話能力も求められる職場です。

イギリス留学で体験した海外の建築と文化。
世界への視線を養えたことが今の土台です

エジンバラの大学に1年間留学、海外の建築と文化に触れた経験が宝物と宮田さん。
「研究室では世界へ目を向けろと教わり、社内でも海外の医療施設から相談が増えているため、留学の経験が自分の強みになれば」と期待を込める宮田さん。「小さな出会いも大きなチャンスになるからあきらめないで」とエールを贈ってくれました。

宮田 めぐみさん

※上記は「学部案内2019」に掲載時の情報です。

建築設計事務所 可児公一植美雪
建築設計事務所 可児公一植美雪主宰/一級建築士

設計から完成まで全ての工程に関わる

植 美雪さん

2006年 建築学科卒業
広島県立呉三津田高校

同じプロジェクトは1つもない。
建築の設計は常に新しい発見の連続です。

「建築設計事務所 可児公一植美雪」を、パートナーの可児公一さんと一緒に設立・運営されている植さん。この仕事の魅力は、常に新しいことに挑戦できること。クライアントや現場の職人さん、立地条件など、どのプロジェクトも1つとして同じものはないので、いつも新しい気持ちで仕事と向き合っています。「1つのプロジェクトをずっと考え続けていると、それまで当たり前過ぎて見えていなかったコトに気付く瞬間があります。そういったコトを発見した時、この仕事の面白さを実感します。今後もさらに、様々な設計やデザインに関わり、刺激のある仕事にどんどん挑戦していきたい」と、熱い想いを語ってくれました。

柔軟な発想ができる学生時代は、貴重な時間。
いろんなことに視野を広げてほしい。

他大学に比べて、学生の自由な発想を尊び、考える力を鍛える授業に重きをおいている大学だと感じている植さん。その環境で国内外の第一線で活躍する建築家の先生から学べたことはとても貴重な経験だったそうです。学生時代に養った考える力は、建築に関わらず全ての仕事にも共通する力で、今でも役に立っていると教えてくれました。

植 美雪さん

※上記は「学部案内2017」に掲載時の情報です。

(株)竹中工務店
広島支店 岡山営業所 作業所勤務

設計から完成まで建築現場を管理

松岡 伸浩さん

2002年 建築学科卒業
奈良県・天理高校出身

複合商業施設や学校など幅広い現場を経験。
地域の新しい風景になる建物を築く。

創業四百年を越える竹中工務店。その仕事は建築がほとんどを占め、全国の主要・著名建築物を数多く建設するスーパーゼネコンです。松岡さんは、複合商業施設や学校、病院など多くの建物で経験を重ね、現在は金融機関の建築現場で管理を任されています。「現場では必要な知識も求められますが、何よりも多くのスタッフとチームで仕事を進行させる協調性、情熱やタフさが不可欠。そういう後輩たちと仕事がしたい」と松岡さん。現在担当する現場は世界的に有名な安藤忠雄建築研究所の設計ですが、現場の施工に合わせて図面を起こし直すのも松岡さんたちの役割。難しい工事ほど「腕の見せ所」と燃えるそう。建物が存在する限り、自分の痕跡が後世まで残る仕事と胸を張る毎日です。

少人数で個性が伸ばせる環境を生かすこと。
熱い思いを学生時代から持ち続けてほしい。

個性的な松田ゼミで鍛えられたという松岡さん。「大人数に埋もれない環境で、貴重な経験ができた4年間。知識も大切ですが社会に出る準備として、さまざまな出会いを栄養にしてほしい」と自らを振り返ります。卒業後も建設業界で頑張る仲間が多く励みになるとか。「地元にこだわらず世界を見て」と応援も熱い松岡さんです。

松岡 伸浩さん

※上記は「学部案内2015」に掲載時の情報です。

(株)バウハウス丸栄
西日本本部 第4事業部勤務

人が集まる施設や店舗のプロデューサーとして、快適で刺激的な空間を。

近松 鉄平さん

2010年 建築学科卒業
兵庫県立神戸高校出身

ビジネスの目的と生活者の楽しみを両立。
訪れた人に感動やワクワクを届けたい。

商業施設・店舗の企画から設計・施工までを手がける「バウハウス丸栄」。ここに所属する技術者は空間プロデューサーとして打ち合わせから現場工事まで幅広い仕事を任されます。近松さんも入社3年目にしてすでに30店舗を経験。「最初の仕事はショッピングモールの子供服ショップ。角を作らず段差のない、動きやすい空間が必要と実感したり、一つひとつの実績が引出しやノウハウになります。商売の場としても成り立ち、来る人も楽しめる。その両立が商業空間の醍醐味ですね。今後は百貨店のメインエントランスを手がけてみたい。多くの人に感動やドキドキを感じてもらいたい。そしていつかは、世界遺産に関わり地域を発展させたいです」と夢もグローバル。

インテリアと建築を専門に学べて両得。
大学をフルに活用できた4年間。

個性的な先生や同じ目標を持つ友人達に恵まれたという近松さん。研究室のテーブルをデザインしたり、実際のガラスに触れて照明器具を作ったり、建築だけでなくインテリアデザインも専門に学べ、仕事に役立つ経験の連続だったそうです。「アットホームな環境も魅力。入学したら大学を徹底的に活用してほしいですね」とメッセージをくれました。

近松 鉄平さん

※上記は「学部案内2013」に掲載時の情報です。

大和ハウス工業(株) 本店
近畿四国地区住宅設計技術センター勤務

住宅のCAD図面を作成

木村 尚美さん

2009年 建築学科卒業
兵庫県立夢野台高校出身

手描きの設計図面をCAD図面へ スピードと正確さが必須条件

暮らしを幅広く提案する「大和ハウス工業」。お客さまと現場の担当者が打ち合わせた戸建住宅の手描き図面を、CADで製図するのが木村さんの役割。「現在は1日で2物件弱を担当しています。配属されてから1年以上経ったことでスピードと正確さは上がりましたが、物件の難易度も上がっているので日々勉強です」と木村さん。壁・扉の寸法や設備の位置など、あえて指示されないルールが多く、商品や法律の知識を身につけることが必要。「図面から、どういうお客さまかを想像するのが好き。そこに自分が暮らすような気持ちになりますね」と笑顔を輝かせます。

震災を体験して建物に関心 現在はよりよい住まいづくりに全力

阪神・淡路大震災で家や建物が崩れ、復興していく様子から建物に関心を持った木村さん。建築を学びたいという思いから近畿大学工学部へ入学しました。「早くから自分がやりたいことや仕事の目標を決め、学生時代にできることに一生懸命取り組んでほしい」とアドバイス。お客さまの暮らしに役立つ住まいや街づくりに、これからも取り組みたいと誓ってくれました。

木村 尚美さん

※上記は「学部案内2011/2012」に掲載時の情報です。

Maker
(株)谷川電工 建築デザイン事業部勤務

インテリアプランナー
建物へお客様と新たな命を吹き込む

伊藤 友美さん

2006年度 建築学科卒業
広島県 比治山女子高校出身



中古物件を中心に、飲食店や店舗・住宅の企画・設計・施工を担当。お客様のニーズ+αの企画を盛り込み、プレゼンを行い、お客様との話し合いを重ね、インテリアをコーディネートしていく。「私たちの仕事はあくまでもお客様のよりよい空間づくりのお手伝い。お客様の想いにしっかりと応えたい」と、仕事以外でも常にアンテナを張り巡らせ、情報を収集。「デザインには答えがない。だからこそ、試行錯誤する楽しみがある」と仕事の魅力を話す。

お客様とのコミュニケーションが重要となる仕事。「自分の思いを伝えることは難しい。大学でのプレゼン演習やディスカッションの機会がよい経験に。今思えば、ムダな授業はなかったですね(笑)」と振り返る。朗らかで柔軟な伊藤さん。お客様のパートナーとして、夢の実現を力強く支えている。

センパイからひと言

インテリア業界は女性の感性が活かされる場!特に内装では女性のお客様が多いので、女同士構えず話していただけたりと、利点も多いですよ。

伊藤 友美さん

※上記は「comimi2010」に掲載時の情報です。