学術論文剽窃検知オンラインツール iThenticate
近畿大学大学院は、博士論文の質保証を担保することを目的に、博士論文の作成及び博士論文にかかわる学術論文の作成における剽窃・盗用などの不正行為を事前に防止するシステム環境を導入し整備しています。
概要
iThenticateは、研究者等の学術論文、研究成果報告や著作物の内容を、世界最大の学術フルテキストデータベースと照合することにより、類似性を検討し、その独自性を検証することができるオンラインツールです。
詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.turnitin.jp/
利用範囲
近畿大学大学院で審査予定の博士論文、及び当該博士論文にかかわる学術雑誌投稿論文及び国際学会投稿論文等に厳格に限定します。
注意:上記は、「近畿大学大学院におけるiThenticate(アイセンティケイト)利用・運用規程」の制定された令和3年4月1日以降に、審査予定の博士論文、また当該博士論文にかかわっている学術雑誌及び国際学会に投稿予定の論文等となります。
利用資格
- (1)
- 利用資格は、本学専任教員であり、下記①~③に該当する教員とします。
①博士論文の提出予定者の指導教員
②提出された博士論文の審査委員会を構成する教員(原則として主査、なお副主査1名を代理とすることができる)
③博士論文の提出予定者が筆頭著者となる学術論文において責任著者の教員(責任著者の教員が複数の場合はその内の1名とする) - (2)
- 登録ユーザー数、年間使用論文数の上限を超える恐れのある場合、利用資格①②③の順に利用者を優先します。
- (3)
- 上記以外であって、所属研究科長が必要と認めた教員については、登録ユーザー数(200名以内)および利用状況に基づき、利用資格を認めることができます。
利用者登録と利用開始
- (1)
- 博士論文の提出予定者の指導教員及び博士論文の提出予定者が筆頭著者となる学術論文において責任著者の教員(責任著者の教員が複数の場合はその内の1名とする)
毎年4月にID(利用者による変更不可)、初期パスワード、ログイン用URLを利用登録メールでお知らせします。ログインして申請フォームに必要事項を記入してください。 - (2)
- 利用者登録済みの指導教員
毎年4月中に申請フォームに、学生の情報、予定論文数等を入力してください。 - (3)
- 上記以外の教員(例えば、提出された博士論文の審査委員会を構成する教員で、原則として主査とします。なお、副主査1名を代理とすることができます。)
研究科長の承認後に、申請フォームに必要事項を記入し、申請ボタンを押してください。ID、初期パスワード、ログイン用URLを利用登録メールでお知らせしますので、ログインして確認してください。 - (4)
- 注意事項
①近畿大学大学院におけるiThenticate運用規程およびiThenticateの利用規約を確認してください。
②「予定論文数」には最小限の本数を申請してください。
③申請内容を変更せざるを得ない場合は、学務部にお問い合わせください。
④利用登録メール発信後1週間以上ログインされなかった場合、予告なくアカウントを停止する場合があります。
利用期間
- (1)
- 例年4月末からの1年間とします。
- (2)
- 利用者登録は、例年4月末日に更新されます。継続して利用を希望する場合は、4月中に申請フォームを更新してください。
- (3)
- 緊急に利用希望する場合は、所属研究科長に申し出てください。
リビジョン機能
同一論文の再チェック時には、「リビジョン機能」を利用してください。同一論文について5回まで再チェックが可能です。
留意事項
- (1)
- 適法な引用か剽窃かは、最終的に利用者が判断することになります。
剽窃検出ツールは、似たような記述のある他の論文等を機械的に見つけ出力するため、適法な引用であっても、剽窃であっても、同じ結果を出力します。類似度判定結果は、あくまでも参考情報であることを理解してください。 - (2)
- 剽窃検出ツールが参照するのは、そのツールから見える範囲に限られています。
見える範囲とは、インターネット上で公開されている文献と、ツール自体がデータベース化している文献です。例えば、利用時に冊子体のみで流通している論文は参照されませんが、後日、その冊子体がインターネット上に公開されれば、参照されることになります。 - (3)
- iThenticateの特性に留意してください。
正しく引用されていても類似度が高いと判定される場合、固有名詞が類似として判定される場合、参考文献一覧が類似として判定される場合などが知られています。
注意事項
- (1)
- 利用者がアップロードした複数のファイル間で相互にチェックすることはできません。
- (2)
- ユーザーがフォルダを共有できる「共有機能」は、知的財産権保護の観点等から制限しています。結果を他者と共有する必要がある場合は、PDFファイル化してダウンロードする等の対応をお願いします。
- (3)
- 登録可能ユーザー数、年間使用可能本数との関係により、以下のユーザーについては、予告なくアカウントを停止する場合があります。
- 利用資格①以外の教員であって6か月以上利用実績がない。
- 申請フォームに記載された使用予定時期を1か月以上経過して利用実績がない。
- (4)
- 停止されたアカウントの再開を希望する場合は、所属研究科に申し出てください。
- (5)
- 利用者が上記「利用範囲」を逸脱してiThenticateを利用したことが明らかになった場合は、iThenticateの当該運用結果は破棄されるとともに、利用者は以後iThenticateを一切利用することができなくなります。