ハラスメント防止のためのガイドライン
我々はハラスメントのない環境で 学び・研究し・働く権利を守ります
基本的人権を尊重します。
男女平等を実現します。
公的・私的権力の濫用を許しません。
学問の自由・文化的多様性を尊重します。
情報倫理を守ります。
ハラスメントとは
あなたが意図するかしないかにかかわらず、相手の意に反する不適切な言動によって身体的・ 精神的苦痛を与えたり、 教育・研究・学習・就労に支障を生じさせたりすることです。
ハラスメントには様々な種類があり、 教職員から学生、同僚から同僚、学生から教職員、学生から学生など、様々な関係で起こります。典型的な例として、次のような場合が想定されます。
パワーハラスメント
相手に対する優位性や上下関係を背景に、不適切な言動により精神的苦痛・身体的苦痛を与えること、又は教育・研究・学習・就労に支障を生じさせることです。
具体例
先輩・後輩の上下関係を利用し、不当な要求をする。
威嚇や暴力などにより、恐怖を与えて支配下に置こうとする。
みせしめのように特定の者を攻撃し、周囲を萎縮させて支配力を得ようとする。
特定の学生や教職員に対して、集団で無視をして孤立させる。相手が嫌がっているのに、プライバシーに関わることをしつこく尋ねる。
セクシュアルハラスメント
相手が不快に思い、その人の尊厳が傷つけられたと感じるような性的な言動です。性的な言動に対する相手の反応により不利益な行為を行ったり、教育・研究・学習・就労に支障を生じさせたりすることをいいます。セクシュアルハラスメントには、性差に基づく差別も含まれます。
具体例
授業中や実習中に、不必要に身体へ接触する。
食事やデートにしつこく誘い、相手に不快感や恐怖心を与える。
女性である (男性である)という理由だけで、仕事や研究学習の実績を不当に低く(高く)評価し、役割分担を強いる。
性的指向等の多様性を尊重せずに、不快に感じる性的風評を流す。
アカデミックハラスメント
研究活動や教育指導の際に、教育・研究における優位性や上下関係を背景に、不適切な言動で身体的・精神的苦痛を与えたり、教育・研究・学習・就労に支障を生じさせたりすることです。
具体例
正当な理由なく教育指導を行わず、研究活動や学習活動を阻む。
文献・図書や機器類、研究費等を使わせないことで、研究遂行を妨害する。
他人の研究・学習成果を不当に奪取する。
他の専門領域を不当に低く評価するような言動をする。
マタニティ(パタニティ)ハラスメント
妊娠・出産、育児、介護等に関連する嫌がらせです。マタニティハラスメントの相手となる者は、女性に限られません。父性を理由としたハラスメント は、パタニティハラスメントと呼ばれることもあります。
具体例
育児・介護休業、時短措置等を利用させない。
育児・介護休業、時短措置等の利用が「迷惑だ」と非難する。
育児や介護を優先するため退職するよう促す。
時短措置等の申請を無視して過剰な勤務を強いる。
不妊治療に対して否定的な発言をする。
その他のハラスメントの一例
サイバーハラスメント
ネット掲示板、電子メール、SNSなどを利用して脅迫的行為をするとともに恐怖心・不安感・差別を誘発する悪質な書き込みをする。
ネットに書かれた根拠のない情報を拡散・悪用し、特定の人物の評価を低下させる。
モラルハラスメント
好き嫌いの感情で行われる個人攻撃や仲間外しをする。
アルコールハラスメント
本人が拒絶しているにも関わらず飲酒を強要する。
アルコールによる酩酊状態に乗じて迷惑行為を行う。
上司や先輩などにお酌をすることを強要する。
ストーカー行為
拒絶されたにも関わらず、電話、メール、待ち伏せ等のつきまとい行為を行う。
相手が嫌がっているにも関わらず、会うことを要求する。
ハラスメントの被害を受けたら
嫌だという意思表示を
ハラスメントの被害を受けたら、きっぱりと「嫌だ」 と言いましょう。
記録を残しましょう
誰から、いつ、どこで、どんな被害にあったか、あな たはどんな対応をしたか、周りの人に相談したかなど、記録を残しておきましょう。
相談窓口へ
学部の相談窓口では随時、電話、電子メール、個別面談などを受け付けています。相談員はあなたのプライバシーと人権に配慮し、名前などを公表しません。必要に応じて、カウンセラーや弁護士など、学内・外の専門家を紹介します。