知的教育情報
システム研究室

AIを活用した学習行動解析により
新しい学びをサポート
准教授 越智 洋司

研究紹介

研究室で行われている研究についていくつか紹介します。
もっと詳しい内容を知りたい場合は研究室ホームページからアクセスしてください。

対面授業とメディア授業における
学習行動分析

ラーニングアナリティクスにより、対面・メディア授業それぞれの学習環境に適した効果的な学習支援の実現を目指します。対面授業では、学習者が取り組む課題や学習時間を記録・分析し、授業中の理解度や集中度を評価する指標を明らかにします。さらに、機械学習や統計処理を活用し、学習行動のパターンを分析することで、リアルタイムでの支援や効果的な授業設計を支援します。
一方、メディア授業では、講義動画や教材の視聴行動を分析し、視聴時間や頻度、一時停止や巻き戻しなどのパターンを把握します。これにより、学習者の理解や関心を分析し、教材の設計改善や効果的な配信方法を提案します。

モーションセンシング技術による
身体行動計測と学習支援

モーションセンシング技術と動画像処理を活用し、学習者の身体行動を計測・分析し、学習支援に応用することを目的とします。RGBカメラやデプスカメラ(Kinect等)、視線センサー、IMUセンサー、マイコン(M5Stack、Arduino等)を用い、多角的に行動データを取得し、動画像処理、音声認識、物体認識などの技術で解析を行います。
最終的に、得られたデータを教育支援アプリに組み込み、学習活動の効率化や質の向上を図ります。支援対象は楽器演奏(ドラム、ギター)、プレゼン、スポーツ(縄跳び、スクワット、バスケット)、医療・看護(車椅子、松葉杖)、ラジオ体操、器械体操、e-Sportsなど幅広く、今後も拡張が可能です。

卒業生からのコメント

最新技術を活用した教育支援システムの研究開発のために
近畿大学大学院へ進学

私は3年生の頃から大学院への進学を決めており、卒業研究で取り組んでいたシラバス解析の研究をさらに発展させるため、大学院でも継続しました。研究では、科目の関係性を把握するためのAI技術や可視化手法の提案など、最新技術の開発に取り組みました。

現在のわたし

現在のわたし

現在、私は生産管理システムの開発に携わっています。具体的には、設計書の作成や実装を担当しています。開発は基本的に一人で行うものではなく、上司と協力しながら進めています。そのため、自分の作業内容や課題を適切に共有することが、社会人として重要であると実感しています。
大学院時代、研究室での進捗報告を通じて、より良いシステムの実現に向けて課題を明確にする習慣を身につけました。この経験は、現在の業務においても役立っており、円滑なプロジェクト進行に貢献しています。

橋本 奈々子
総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻 2024年修了
日鉄ソリューションズ関西株式会社

越智 洋司
准教授 博士(工学)
所属学科/情報学科  所属専攻/エレクトロニクス系工学専攻
情報学研究所
デザイン・クリエイティブ研究所
略歴 1999年 徳島大学工学部 助手
2003年 近畿大学理工学部電気電子工学科 講師
2018年 同 准教授
2022年 近畿大学情報学部情報学科 准教授

研究紹介

便利で安心な未来の社会を支える
モバイル・通信システム技術の開発

近畿大学情報学部 情報学科 教授 谷口 義明