英語英米文学専攻について
英語英米文学専攻の特色
もし本専攻に入学されたなら、専攻の名前が示すとおり、まずは専門とする英語の知識をしっかり身に付けてもらいます。そのための教育システムは非常に効率よく構築され、無駄な負担なく英語能力を獲得することができます。しかしそれは「終着駅」ではありません。「国際的に困難な状況においても和を成すことができるような、他者との高いコミュニケーション能力を所持すること」を目指すと同時に、そのための「幅広く深い教養、並びに文学的素養を在学中に得ること」が求められます。高い語学力と、豊かな「人間力」の双方を得た時、あなたはあなたの夢を掴むことに成功するでしょう!
英語英米文学専攻の学生に期待すること
豊富な読書体験
本専攻では、他言語によるコミュニケーション能力を磨きつつ、数多くの読書を行うことを推奨します。一年生前期の「近大ゼミ」から卒業まで、数多くの教員から、様々な本が、時には授業の課題として、勧められるでしょう。こうして多くの豊かな「教養」を身に付けることにより、「国際人間力」を得ることができるのです。授業のほとんどは少人数制ですので、「本を読む」作業は決して孤独なものではなく、常に見守ってくれる教員が側にいるのです。
「思考する」大学生へ
多くの読書を繰り返しても、それで直ちに魅力的な人間になれるわけではありません。読書後に、それについてよく考えることが必要です。時には授業のディスカッションで、解釈を巡って激しく議論し合い、時には本を傍らに置き、独りで深い思索に浸る。そうしたことを繰り返すことによって、「考える」能力が身に付きます。 一つの読書から、一つの思考へ。本専攻では、確かな「思考力」へあなたを導きます。
質の高い卒業論文の執筆
数多くの「読書体験」を経た後、最終学年で今度は「書く」方に回ることになります。「卒業論文」の執筆です。本専攻では、論文としてかたちを成し、質が高く、自己主張がきちんとある「卒業論文」のみに合格を与えます。長く、苦しいリサーチと執筆作業の後、ようやく学士号を得ることができるのです。この過酷な体験を経れば、卒業後どのような苦難が待ち構えていても、もう新たな「冒険」に向けて躊躇することはないでしょう。
英語英米文学専攻が目指すのは「国際人間力」の獲得
周囲の人から親しまれ、必要とされ、頼もしく思われるためには「人間力」が必要でしょう。
ましてや今は、誰にとっても厳しい時代です。世界はさらに混迷を深め、従来の物差は、できて間もないものですら、すぐに役に立たなくなります。
こんな時代だからこそ、こんな世界だからこそ、幅広い「古典文学作品」から人類の過去の英知を十分に学び取ることができ、「普遍性」を思考できる人材が必要なのです。
こんな人間であれば、いつの時代も、どんな世界でも、周囲の人から親しまれ、必要とされ、頼もしく思われ、そして強く生き抜くことができるはずです。
また、どんな進路を志望しようとも、ほとんど必ず、最後の関門として「面接」があります。「人間」を選ぶのはやはり「人間」なのです。
語学検定試験や資格試験で好成績を獲得するのも、夢に近づく第一歩です。留学して若いうちに「世界」を知るのも、もちろんとても大切です。
ただ、それらすべては、自分の「人間」としての「魅力」を上げるという最終ゴールに繋がっていなくてはいけません。
英語英米文学専攻では、しっかりと語学力を鍛え、確かな留学体験を提供し、そして豊富な読書とそれに付随するディスカッションなどを通じて、豊かな「国際人間力」を育てます。
なぜ文学を学ぶの?
あなたが今日友達に送ったメールで、あなたはより魅力的な人間になれましたか?あなたが今日LINEやXに書き込んだ言葉で、どれだけ多くの人を動かすことができましたか?
人生において、少なくとも一度は、自分の内面を磨く時間が必要です。本専攻で、一人の大人/社会人としてのコミュニケーション能力を磨きつつ、教養豊かな国際人として必要な、人間としての「内面」を、「文学」などを学ぶことで磨きましょう!
なぜ英語を学ぶの?
仮にあなたが作家になって日本語で小説を書くならば、その読者はどんなに多くても、一億数千万人です。しかし英語で書けば、三十億人もの読者を得る可能性があります!
英語習得は目的ではありません。 あくまで手段であり、過程です。あなたの夢を果たすために、本専攻で、その道具として英語を学びましょう!
あなたも英米文学を専攻して、国際人間力を身につけませんか
英語英米文学専攻では、自信と、たじろぐことない精神力と、その源泉である豊かな教養を身に付けた「国際人間力」を持つ人材を、「世界」へ続々と輩出しています!
ネイティヴ・スピーカーによる数多くの授業
英語英米文学専攻では、履修方法によっては、授業の半数以上を、ネイティヴ・スピーカー教員によるものから受講できます。授業のほとんどは少人数制の編成となっており、豊富な経験と高い技術を持つ教員から各個人に対応したきめ細かな指導を受けつつ、教員と非常に近い距離で学ぶことができます。
深く広い英語知識の習得
周囲に語学が得意だと自慢する方がいたら、聞いてみて下さい。3分以内に海外のニュース・ウェブサイトを読んで、今日の重要トピックスを3つ挙げ、すべて説明、解説できますか?他言語で挨拶することはそう難しいことではありません。しかし、ここぞという時にビジネス・チャンスをものにしたり、太く、確かな人間関係を永く構築したいなら、それなりの「教養」と、「深く広い英語知識」が必要です。英語英米文学専攻では、専門教育において、そうした知識を確かに身に付けることができます。
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「Tutorial I」+「Tutorial II」
担当教員:英語英米文学専攻教員全員
専任教員が必ず担当するTutorial では、英語圏の文学作品の比較的平易なものや短編小説などを題材にして、英語での読解力(「読む」力)を養います。同時に、レポートやエッセイの書き方を学び、社会に出てからも明晰な文章で自己表現ができる基礎(「書く」力)を身につけ、さらに「聞く」「話す」も含めた四技能を伸ばす授業を展開します。Tutorialで学んだ技法を十分に生かし、英語英米文学専攻以外の授業でも優れた成績を収める学生が出ています。
Reading Academic English I & II
本専攻では、卒業論文の作成を重視しています。三年生になると、本専攻の学生は自由にテーマを選択し、そのテーマについてリサーチを行い、四年生の卒業論文の完成に向けて努力を積みかさねます。四年生になるとゼミの指導教員が各学生につきっきりになり、学生と苦しみ、そして楽しみながら卒業論文を完成させます。卒業論文が完成したときの感動は、本専攻に在籍する学生でないと、なかなか味わうことができない格別のものです。
卒業論文を英語で書くためには、ある程度レベルの高い英文を読みこなせる力が必要です。そのために新カリキュラムで新たに導入されたのが、Reading Academic Englishです。ゼミで学習する内容に沿ったかたちで、Reading Academic Englishでは学術論文や批評書などを講読し、卒業論文をよりすぐれた英語、より厚みのある論理で書けるよう指導します。この授業で高度な英文を読みこなせるようになると、自ずとTOEFLなどの留学向けの検定試験の対策にもなると考えています。