所長あいさつ
当研究所は、1984年6月に設立されて以来、理学と工学の幅広い分野にわたる研究を通じて、学術の進展と社会への貢献を目指してまいりました。基礎科学の探究から応用技術の開発まで、多様な研究課題に取り組み、科学技術の新たな可能性を拓く研究に取り組んでいます。
本研究所の大きな特色のひとつは、専任教員に加えて理工学部内の各学科から多数の兼任教員が参画している点にあります。数学、物理学、化学、生命科学、機械工学、電気電子工学、土木・環境工学、情報学、エネルギー、物質科学、医工学など、幅広い理工系分野の専門家が集い、それぞれの知見を生かしながら分野横断的な研究を展開しています。こうした異分野の知見が交差し融合することにより、分野を超えた視点からの研究が進められ、未来志向の課題にも柔軟に対応する可能性が広がっています。
また、学内外の研究者が交流するシンポジウム・コロキウムの開催や、研究成果をまとめた紀要の発行、小学生を対象とした演示実験授業などを通じて、研究成果の社会還元にも積極的に取り組んでおり、本学の「実学教育」の精神を踏まえつつ、今後も理工学の発展と持続可能な社会の構築に貢献すべく、研究・教育・社会連携を一体的に進めてまいります。
今後とも、本研究所の活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
- 前川 雅彦
- 理工学総合研究所