理工学総合研究所の概要

研究所概要

科学の進化は、総合化の流れと細分化の流れの共鳴で深められます。20世紀初めには、相対論、量子論、反応論など、それぞれの分野においてそれまでの細分化的研究の一大総合化が行われました。その後、これらを基礎として科学はさらに精密さを加え進展をしてきましたが、同時に各分野での学問の極端な分化が起こり、狭い専門分野内での細分化が一層増してきたことは否めません。このように、20世紀半ばから後半にかけては、科学者個人が個々の専門分野の研究に専念するという色合いが強くあらわれていましたが、これからの21世紀は、狭い専門分野の垣根を外し、研究者の相互理解に基づく協調の精神が強く求められるであろうと考えられます。

理工学総合研究所は、この時代の流れを的確に捉え、さまざまな専門分野で高い業績を持つ研究者による強固な協力体制を構築し、またある時は異分野との積極的な交流を図り、総合化と新しい指導原理の探求を志しています。

研究内容(プロジェクト)の概要

学際的な立場で他分野との積極的な交流を図り、相互に刺激しあって研究が進められております。

人・環境・エネルギーの未来創造 ~“生命による情報利用”からのアプローチ~

「生命による情報の利用」を研究指針の中核に据え、今後の医療・環境・エネルギー問題・将来のインフラ構築に対する新たなアプローチにつながる研究を展開する。

理科実験教育法の研究とその実践(地域の理科教育への貢献)

「理科大好きを育てる出前実験」と題して年に数十回の出張実験活動を行うとともに、小中高などでの理科教育現場で実践できる「学習にアクティブに参加できる児童生徒を育成する理科実験プログラム」の研究開発を行う。

その他の活動

1.
紀要の刊行
理工学総合研究所紀要「Science and Technology」を年1回発刊
2.
コロキウムの開催
国内外の著名な研究者を招いての講演会を開催
3.
理工総研談話会
研究所員のフォーラム