東大阪市大気情報

近畿大学・地球環境情報計測研究グループでは、人工衛星及び地上計測データ解析から大気微粒子(エアロゾル)研究を行っています。宇宙からのエアロゾル観測にはJAXA衛星計画への参画、米国NASAとの地上エアロゾル計測の連携、国立環境研究所とのライダーネットワーク運用協力など長期にわたり国内外の研究機関との共同研究を実施してきました。2018年度からは、国立環境研究所の紫外線計測ネットワークへの参加協力等、社会のニーズに応えるよう留意しています。実社会への情報公開として、社会の注目を集めている大気汚染の指標である(近畿大学東大阪キャンパスで計測している一時間毎の更新値)浮遊粒子状微小物質(PM 2.5)や黄砂情報(TSP - PM2.5)の速報と、気象の移り変わりが一目でわかる30分毎のひまわり衛星画像を公開しています。

PM2.5 (微小粒子状物質)状況

数値測定元:近畿大学地球環境情報計測研究グループ

PMは浮遊粒子状物質(Particulate Matter)の略で、PM2.5が微小粒子状物質、PMc=TSP-PM2.5が黄砂塵など粗大粒子状物質のことを指します。

PM2.5(微小粒子状物質)状況

  • 各日付の目盛りが12時、赤い目盛りが24時を示しています

黄砂など粗大粒子状物質(PMc=TSP-PM2.5)状況

数値測定元:近畿大学地球環境情報計測研究グループ

黄砂など粗大粒子状物質(PMc=TSP-PM2.5)状況

衛星画像で観る大気状況

衛星データ:気象庁,データ処理:近畿大学地球環境情報計測研究グループ

画像は、中国奥地の黄砂発生源であるタクラマカン砂漠から日本までの範囲において黄砂や煤煙の発生と移流(輸送)が見られるようにしています。画像の白い部分は雲域を表します。砂漠地帯で黄砂が発生すると、明るい黄色となり中国大陸から偏西風に乗って日本へ輸送される様子がわかります。またPM2.5に代表される人為起源(人間活動由来)の排気ガスや森林火災燃焼による煤煙等は、灰色となるよう画像表示していますので注目して下さい。

気象庁が運用する「ひまわり衛星」(8号又は9号)画像は朝から夕方まで30分毎に、本州中部の拡大画像・東アジア域画像・アニメーション画像を更新掲載します。(画像中の水色点はNASA/AERONETサイトを示しています。)

衛星画像 本州中部の拡大画像

衛星画像 本州中部の拡大画像

衛星画像 東アジア域画像

衛星画像 東アジア域画像

衛星画像 アニメーション画像

衛星画像 アニメーション画像

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