近大理工通信

令和3年度 近大理工通信(第1号)

学生の活躍

理学科物理学コース大谷友佳さんが岩野杯(年間功労賞)、校友会長賞を受賞

令和2年12月5-6日に大阪・堺市金岡公園体育館にて、西日本学生レスリング・リーグ戦秋季大会が開催されました。その表彰式にて、当時理学科物理学コース4年生に在籍していた大谷友佳さんが、学連副委員長として西日本レスリングを支えてきた功績により、岩野杯(年間功労賞)を受賞されました。4年間の大会運営、ならびにコロナ禍での大会開催に多大な貢献をされました。この顕著な成果が評価され、令和2年度学位記授与式において、校友会長賞を受賞されました。


(令和2年12月6日、大阪・堺市金岡公園体育館にて)
(令和2年12月6日、大阪・堺市金岡公園体育館にて)

(理学科物理学コース 大村 雄司)

総合理工学研究科理学専攻 尾崎裕介君が日本物理学会学生優秀発表賞を受賞

令和2年9月8-11日にオンラインで開催された日本物理学会2020年秋季大会にて、尾崎裕介君(当時総合理工学研究科理学専攻修士課程2年生)が、「カゴメ光格子中のフラストレートBose原子気体の準古典解析」というタイトルで講演を行い、日本物理学会学生優秀発表賞を受賞されました。本秋季大会にて行われた学生による発表のうち、極めて優れた講演を行った学生に授与されるものです。おめでとうございます。
 


(理学科物理学コース 大村 雄司)

総合理工学研究科理学専攻 壬生託人君(D2)が錯体化学会第70回討論会において、ポスター賞を受賞

令和2年9月28日から30日にオンラインで開催された錯体化学会第70回討論会において、総合理工学研究科理学専攻博士後期課程2年 壬生託人君が、ポスター賞に輝きました。ポスター賞は、1研究室あたり、1件のみの応募条件が定められており、今年は55件の応募がありました。いずれもRemoを用いたオンラインシステムを活用し活発な討論が行われました。先生方による、厳正な審査が行なわれ、討論会終了後、すべての審査票を回収・集計し、メール会議によりポスター賞受賞者8名が決定されました。
発表タイトルは、『特異なテトラオキソレン架橋配位子及びかさ高い補助配位子を用いた、コバルト二核錯体の合成と磁気的性質』です。
発表の間、日頃の実験・測定結果をわかりやすく図表にまとめ考察した上で、しっかりと質問に受け答えできたことが、評価につながりました。おめでとうございます。今後の研究にも弾みがつき、さらに進展することを期待しています。

(理学科化学コース 末永 勇作)

総合理工学研究科理学専攻機能性分子化学分野の大北光咲さん(M2)が第10回CSJ化学フェスタ2020において優秀ポスター賞を受賞しました。

令和2年10月20日から22日にオンラインで開催された日本化学会秋季事業第10回CSJ化学フェスタ2020において総合理工学研究科理学専攻機能性分子化学分野の大北光咲さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました。「ハロゲン化銅(I)と窒素含有複素環式化合物からなる配位高分子の合成および物性評価」という発表タイトルで、新規に合成した配位高分子の合成法と結晶構造、電気伝導性から発光特性まで幅広い内容をわかりやすく発表したことが評価につながったものと思われます。大北さん、おめでとうございます。
 

(理学科化学コース 大久保 貴志)

総合理工学研究科理学専攻機能性分子化学分野の石原佑輔君(M1)が第56回熱測定討論会において学生優秀講演賞を受賞しました。

令和2年10月27、28日にオンラインで開催された熱測定オンライン討論会2020(第56回熱測定討論会(日本熱測定学会主催))において、総合理工学研究科理学専攻機能性分子化学分野の石原佑輔君(M1)が学生優秀講演賞を受賞しました。発表タイトルは「タンパク質凝集に対する凝集前構造の影響」で、不可逆的なタンパク質凝集過程の精密熱分析により、タンパク質凝集における構造、時間、熱の影響を熱力学的に明らかにしました。卒業研究を含めた学部時代からの研究成果が評価されたものです。石原君、おめでとうございます。
 

(理学科化学コース 神山 匡)

理学科化学コース4回生の井廻睦美さんが第36回近赤外フォーラムにおいて2020年度JCNIRS Student Travel Awardを受賞

理学科化学コース4回生井廻睦美さんの研究成果「NIR 法を用いたハイドレートメルトにおける水の水素結合の研究」が近赤外研究会より2020年度JCNIRS Student Travel Awardに選ばれました。授賞式及び受賞講演が2020年11月25・26日にオンライン開催された第36回近赤外フォーラムにて行われました。同賞は、近赤外フォーラムで研究発表(口頭発表)を希望する学生に対し、旅費等の一部を支援するもので、インパクトある研究発表と判断された毎年3~4名の学生講演者に贈られます。受賞対象となった研究はハイドレートメルトと呼ばれる高濃度電解水溶液系での水の水素結合変化を研究したもので、今後の二次電池に用いられる電解質開発および分析に重要な研究であると評価されました。

(理学科化学コース 森澤 勇介)

総合理工学研究科理学専攻 壬生託人君(D2)が第1回アジア分子磁性国際会議において、ポスター賞を受賞

令和3年3月7日から4日間にわたり、オンラインで開催された第1回アジア分子磁性国際会議において、総合理工学研究科理学専攻博士後期課程2年壬生託人君が、ポスター賞に輝きました。
本学会は、当初昨年3月に開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、延期になり、先日ようやくオンラインで実施されました。九州大学大学院理学研究院大場正昭教授が実行委員長を務められ、中国、インド、韓国、オーストラリア、ポーランド、イギリス、ロシア、スペイン、ニュージーランド、シンガポールなど26ヶ国から248名の参加者がオンラインで繋がり、基調講演、招待講演、口頭発表とポスターセッションが行われました。最終日にポスター賞の発表があり、候補者56名から、12名が受賞し、日本人4名の中に壬生託人君が選ばれました。おめでとうございます。
発表タイトルは、「Synthesis and properties of Cobalt di-oxolene complexes containing bulky ancillary ligand」です。

(理学科化学コース 末永 勇作)

総合理工学研究科理学専攻機能性分子化学分野 佐々木亮輔君(M1)が 第15回近畿支部若手夏季セミナーにおいて秀逸発表賞を受賞

総合理工学研究科理学専攻の佐々木亮輔君(M1)の研究成果「減衰全反射遠紫外分光法を用いたオリゴ糖の電子状態研究」が7月30-31日にオンラインで開催された第15回近畿支部若手セミナーにおいて秀逸発表賞に選ばれました。当該夏季セミナーは日本分析化学会近畿支部において毎年開催されているものであり、今年は講師による講演・ポスター発表・交流会いずれもオンラインで行われたものでしたが、学生間、講師―学生間の交流が盛んに行われました。秀逸発表賞は学生間投票により多くの票を得て選出されました。受賞対象となった研究は所属する分光物性化学研究室で開発を進めている減衰全反射遠紫外分光法を用いた糖鎖の研究であり、分光分析による非標識な糖鎖の構造研究を目指したもので、これまでにない世界初のデータが多くの興味を引いたことがうかがわれます。
 

(理学科化学コース 森澤 勇介)

理工学部生命科学科の学部学生が外国語スピーチコンテストで受賞

2019年11月20日に近畿大学で開催された、第12回ことばのフェスティバルにおいて、理工学部生命科学科の石原昂汰君が、外国語スピーチ部門で第一位を受賞しました。石原君は「アリョナとロシアのルーレット」という題目で、ロシアへの計り知れないほどの愛、そしてロシアを好きになったきっかけになった留学ストーリーについて、ドイツ語でスピーチを行いました。
[https://youtu.be/x5nzDM8SjVU]



(生命科学科 川下理日人)

箕面市肢体不自由児者父母の会からの感謝状

2019年12月8日に大阪府箕面市で開催された箕面市肢体不自由児者父母の会50周年記念会で、近畿大学理工学部生命科学科が父母の会から感謝状をいただきました。2011年から9年間、毎年、社会奉仕実習の一環として、学生と教員が障碍者福祉ボランティアとして参加し、また、介助ボランティア講師としてボランティア育成にも貢献してきました。この9年間で生命科学科から50名以上が学生ボランティアとして参加しており、その全員に感謝の言葉をいただきました。


(生命科学科  島本 茂)

総合理工学研究科物質系工学専攻 不動愛理さんが受賞

(公社)日本化学会 第101春季年会(2021年3月19日)にて、「正孔移動助触媒を付与した金プラズモニック光触媒による水の酸化反応」という題目で成果を口頭発表(英語)しました。金ナノ粒子上に正孔移動助触媒を修飾することで、酸化反応の活性を向上させることに成功した点が高く評価され、学生講演賞を受賞しました。(写真左)

光機能材料研究会 第25回シンポジウム(2020年11月27日開催)にて、「金プラズモニック光触媒による可視光水分解に対するクロム(水)酸化物の修飾効果」という題目で成果をポスターにて発表しました。酸化チタン上に担持した金および白金にクロム(水)酸化物を修飾したところ、クロム種は金上では正孔移動に、白金では再結合の抑制に寄与することを見いだしました。クロム種に2つの機能を付与したことが高く評価され、奨励賞を受賞しました。(写真中央)

(一社)日本エネルギー学会関西支部 第64回研究発表会(2019年12月13日)にて、「表面状態を制御したプラズモニック光触媒の特性評価」という題目で成果を口頭で発表しました。調製方法の違いによって金ナノ粒子の表面状態を変化させ、金プラズモニック光触媒の酸化反応の活性を向上させたことが高く評価され、優秀研究賞を受賞しました。(写真右)


(応用化学科 古南 博)

「2020年度 材料技術研究協会討論会」にて総合理工学研究科物質系工学専攻 武蔵有輝君(M1)が“ゴールド口頭講演賞”、東中庸太君(M1)が“シルバー口頭講演賞”を受賞

材料技術研究協会討論会2020が2020年12月3日,4日にオンラインで開催されました。今回は初めてのオンライン開催となりましたが、学生を中心に数多くの口頭発表がなされ、活発な討論がなされました。その結果、応用化学科無機材料化学研究室(岩崎光伸教授・岡研吾講師)の以下の2名が口頭講演賞を受賞しました。
ゴールド口頭講演賞 博士前期課程1年 武蔵 有輝 君
演題:バナジン酸ビスマスナノ粒子担持YAG:Ce3+ナノ蛍光体へのSiO2コーティング
 シルバー口頭講演賞 博士前期課程1年 東中 庸太 君
  演題:火花放電パルスアノード酸化による複合酸化皮膜の作製と深さ方向結晶構造解析


左:武蔵 有輝 君       右:東中 庸太 君
左:武蔵 有輝 君       右:東中 庸太 君

(応用化学科 岩崎 光伸)

総合理工学研究科物質系工学専攻 小嶋友也君が受賞

(一社)触媒学会西日本支部 第30回キャラクタリゼーション講習会(2020年12月3日)にて,「金ナノロッドプラズモニック光触媒を用いた可視光水素生成における酸処理の影響」という題目で成果をポスターで発表しました。酸処理により金ナノロッド表面の修飾剤を除去することにより水素生成速度が大きく向上することを明らかにしたことが高く評価され、優秀ポスター賞を受賞しました。

(一社)日本エネルギー学会関西支部 第64回研究発表会(2019年12月13日)にて「金ナノロッドプラズモニック光触媒を用いた可視光水素生成」という題目で成果をポスターで発表しました。赤色光照射条件下、金ナノロッドプラズモニック光触媒からの水素生成を達成したことが高く評価され、優秀ポスター賞を受賞しました。

(一社)触媒学会西日本支部 第13回触媒道場(2019年8月29日)にて「金ナノロッドの酸化チタンへの安定固定化とその水素生成特性」という題目で成果をポスターで発表しました。調製の難しかった金ナノロッドを安定に酸化チタン上に固定化したことが高く評価され、優秀ポスター賞を受賞しました。


(応用化学科 古南 博)

「第39回光がかかわる触媒化学シンポジウム」にて総合理工学研究科物質系工学専攻 谷東龍一君(M1)が“優秀ポスター賞”を受賞

(一社)触媒学会光触媒研究会 第39回光がかかわる触媒化学シンポジウム(2020年11月27日開催)にて、「金属ナノ粒子修飾酸化チタン(IV)光触媒によるキノリンの水素化反応」という題目で成果を発表しました。高価なロジウムの代替として安価な銅を用いた場合、同等の水素化活性を示すことを明らかにしました。さらに、反応の温度依存性を詳細に検討していたことが高く評価され、優秀ポスター賞を受賞しました。


(応用化学科 古南 博)

「The 18th Asian Chemical Congress(2019)」にて物質系工学専攻 原伸行君(D2)が“Best of the Best Prizes賞”を受賞

総合理工学研究科物質系工学専攻有機構造化学(今井)研究室 博士後期課程2年生の原伸行君が、2019年、台湾で開催された台湾化学会が主催する18th Asian Chemical Congress (18th ACC)においてポスター発表を行いました。発表タイトルは「Development of Circularly Polarized Luminophore (CPL) Based on Paracyclophane」で、非常に高い評価を得ました。その結果、ベストポスター賞である“Best of the Best Prizes賞”を受賞しました。


(応用化学科 今井 喜胤)

物質系工学専攻博士後期課程 不動愛理さん 日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用

近畿大学大学院総合理工学研究科物質系工学専攻博士後期課程1年(現、博士後期課程2年)の不動愛理さんが、令和2年度より独立行政法人日本学術振興会(JSPS)特別研究員(DC1)に採用された。
 「特別研究員」制度は優れた若手研究者に、その研究生活の初期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与えることにより、我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資することを目的として、大学院博士課程在学者及び大学院博士課程修了者等で、優れた研究能力を有し、大学その他の研究機関で研究に専念することを希望する者を「特別研究員」に採用し、研究奨励金を支給する制度である。そのなかで、DC1は、採用時において博士後期課程1年次に在学する者を対象としており、採用期間は3年となっている。したがって、博士後期課程の全期間を研究活動に充てることができる。
 大学院博士前期課程では、金プラズモニック光触媒の還元力に関する知見を得るため、伝導帯位置が少しずつ変化する金属酸化物を合成し、これを用いて金プラズモニック光触媒を調製した。各種分析手法を駆使して励起電子(ホットエレクトロン)の移動を詳細に調べ、金プラズモニック光触媒の還元力を定めた。今回採用された研究課題は「二重加速効果を付与した銅プラズモニック光触媒の創製と近赤外物質変換反応」で、金と異なり安価ではあるが化学的安定性に劣る銅(Cu)を用い、さらに半導体ナノロッド化と正孔移動助触媒により二重加速化したプラズモニック光触媒を創製し、これを近赤外光照射下で駆動させて物質変換反応を達成するという野心的な課題である。

 不動さんが採用された「工学系科学」領域のDC1における令和2年度の採用状況は610件中125件(4.88倍)であった。そのなかで私立大学からの採択は9件であり、その大学院生にとってDC1としての採用はかなりの狭き門であるといえる。さらに、不動さんの場合は、第一次選考(書類審査)のみで採用が確定し、第二次選考(面接審査)が免除された。書類審査の評価が十分に高かったことを示している。不動さんが研究室配属時、研究室内にJSPS特別研究員が在籍し、このことが本人の意識を高めるとともに、完成度の高い研究計画書の作成を可能したと思われる。研究室のJSPS特別研究員の採択は6人連続となった。

(応用化学科 古南 博)

メカニックス系工学博士前期課程2年生の槙友香さんが国際学会ARIS2019にてベストプレゼンのファイナリスト賞を受賞

 2019年8月20日~23日に台北市で開催されたロボットと知能システムの国際学会ARIS2019にて、ロボティクス研究室の院生4名が研究発表を行いました。そのうちの1名、槙友香さんがベストプレゼンテーション賞の最終候補に選ばれ、表彰されました。発表題目は「操縦型ベッドチェアの旋回速度により生じる乗り心地の評価」でした。


表彰される槙友香さん
表彰される槙友香さん
発表会場で記念撮影の院生4人
発表会場で記念撮影の院生4人

(文責:機械工学科 五百井)

エレクトロニクス系工学博士前期課程2年生の中野仁志君が電気関係学会関西連合大会連合大会奨励賞を受賞

機能光回路研究室に在籍していた、エレクトロニクス系工学博士前期課程2年生の中野仁志君(令和3年3月修了)は、令和2年11月14、15日の両日に、立命館大学草津キャンパスにて開催された、電気関係学会関西連合大会において、研究室にて推進している重要な研究テーマの一つである、ファイバによる短パルス発生に関する研究を「非線形偏波回転を用いたモード同期レーザーの発振形態を識別可能なシミュレータの開発」と題して発表を行い、連合大会奨励賞を受賞しました。
本研究は、光ファイバで構成されたレーザーをパルス化する際に、条件が整えば極めて短い100フェムト秒(10兆分の1秒)領域の短パルスを発生させることが可能な点に着目したものです。100フェムト秒は、光の速度でも0.03mmしか進めない短い時間であり、極めて高速な現象であると言えます。
今回の受賞は、この短パルスの発生において、試行錯誤や経験に基づいて行っていたレーザーの設計に、実験結果に基づいた計算による最適化手法を導入しようとした成果を評価されたものです。
中野君は現在、光ファイバメーカーに就職してファイバレーザーの研究を進めており、学生時代の研究が入社後も生かされています。

(電気電子工学科 吉田 実)

令和2年電気関係学会関西連合大会にて 理工学部電気電子工学科 谷口光司君と廣瀬崚伽君が 「連合大会電気学会優秀論文発表賞」を、十田将希君が「連合大会奨励賞」を受賞

2020年11月14日(土)・15日(日)、立命館大学びわこ・くさつキャンパスで行われた令和2年電気関係学会関西連合大会の各賞の表彰式が2021年4月16日(金)(オンライン)に行われ、電気電子工学科4年生の3名(レーザー応用工学研究室所属、指導教員:橋新裕一教授)が以下の各賞を受賞しました。

連合大会電気学会優秀論文発表賞
谷口光司君                   題目:食品のレーザ加工とその評価
廣瀬崚伽君                   題目:レーザ誘起音による明度センシング

連合大会奨励賞
十田将希君                   題目:レーザを用いたプラスチックファイバの先端加工

(電気電子工学科 橋新裕一教授)

総合理工学研究科エレクトロニクス工学専攻富田洸祐君が日本大気電気学会学生発表表彰を受賞

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻博士前期課程(令和3年3月修了)の富田洸祐君が、令和2年1月に開催された日本大気電気学会第98回研究発表会において「Ku帯広帯域レーダにおける雪片のZ-R関係」と題した研究発表を行い、学生発表表彰を受賞しました。降雨に比べて研究実績の少ない固体降水に注目し、降水形態による差異を明らかにした点が評価されました。

(電気電子工学科 森本 健志)

総合理工研究科エレクトロニクス系工学専攻 天野 翔太君(M2)、奥林 瑞貴君(M2)が2020年度核データ研究会においてそれぞれポスター賞を受賞

2020年11月26日から27日に理化学研究所(和光市)で開催された2020年度核データ研究会(日本原子力学会核データ部会主催)において、総合理工研究科エレクトロニクス系工学専攻、天野 翔太君(M2)、奥林 瑞貴君(M2)がそれぞれポスター賞を受賞しました。ポスター賞は研究会に参加している学生(21件)を中心に4件に与えられ、そのうち2件を近畿大学の学生が受賞したということで快挙です。


The origin of correlation between mass and angle in quasi-fission
天野君は、重元素領域の原子核による核子移行反応のメカニズムを動力学模型を用いた理論計算で詳細に解析しました。反応によって測定される入射核と標的核を起源とする二つの原子核の角度分布と質量分布を、計算によって求め、実験値を比較し、衝突による接線方向の摩擦係数および慣性モーメントの関係を導き出しました。


 

 

 

The fission fragments of neutron-rich nuclei by the Langevin method toward application to r-process calculations
 奥林君は、宇宙元素創生に関連するrプロセスのネットワーク計算において、重要とされるウランより重い原子核領域の中性子過剰核の核分裂を中心に、理論計算を進めました。特に中性子過剰核の核分裂による荷電分布の計算手法を改良し、宇宙元素創生の影響を考えるうえで重要な研究を行いました。


 

 


受賞の様子
受賞の様子

(電気電子工学科 有友嘉浩)

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻修士2年 天野 翔太 君と理工学部電気電子工学科4年生 高木 慎弥 君が2020 年度日本原子力学会フェロー賞を受賞

日本原子力学会フェローは、原子力・放射線分野を学び修めた学業優秀な学生を対象に「日本原子力学会フェロー賞」を授与し顕彰することとしています。2020年度フェロー賞を総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻 修士2年 天野 翔太 君と理工学部電気電子工学科4年生 高木 慎弥 君がそれぞれ受賞しました。現在、天野君は同研究科の博士後期課程、また高木君は修士課程に在籍しています。


天野君
天野君

高木君
高木君

(電気電子工学科 有友嘉浩)

総合理工研究科エレクトロニクス系工学専攻 博士後期課程3年生 田中 翔也君が令和3年度日本学術振興会特別研究員 DC2 に採用

総合理工研究科エレクトロニクス系工学専攻 博士後期課程3年生の田中 翔也君 が、令和3年度日本学術振興会特別研究員 DC2 に採用されました。研究課題名は「多核子移行反応から探る核分裂のスピン依存性」です。

(電気電子工学科 有友嘉浩)

総合理工研究科エレクトロニクス工学専攻 宮本 裕也君(2020年3月修了)による計算結果が日本物理学会誌の表紙に採用

日本物理学会誌の2020年10月号の表紙に、総合理工研究科エレクトロニクス工学専攻 宮本 裕也君(2020年3月修了)が行った計算結果によるグラフが採用されました。また本誌の「最近の研究から」には宮本君を中心とした近畿大学と日本原子力研究開発機構の共同研究が紹介されました。内容は、原子番号100番のフェルミウム(Fm)の核分裂に関するもので、40年間にわたり謎とされてきた核分裂機構について、動力学模型を用いてその謎を解明したものです。

(電気電子工学科 有友嘉浩)

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻 江川悠斗君(情報学科出身) 情報処理学会第82回全国大会にて「学生奨励賞」を受賞

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻博士前期課程1年生の江川悠斗君が、2020年3月5日~7日に開催された情報処理学会第82回全国大会において、学生奨励賞を受賞しました。江川君は「IoT機器一覧表示システムにおける表示アドレスと実際の機器との対応付けを補助する機能の検討」という題目で、成果を発表しました。

(情報学科  谷口 義明)

理工学部情報学科 小林佑太郎君 情報処理学会関西支部2020年度支部大会にて「支部大会奨励賞」を受賞

理工学部情報学科4年生の小林佑太郎君が、2020年9月20日に開催された情報処理学会関西支部2020年度支部大会において、支部大会奨励賞を受賞しました。小林君は「小型無線端末を用いた大学内ソーシャルディスタンスモニタリングシステムの検討」という題目で、成果を発表しました。

(情報学科  谷口 義明)

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻 江川悠斗君(情報学科出身) 第13回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS 2020)にて「優秀学生賞」を受賞

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻博士前期課程2年生の江川悠斗君が、2020年12月3日~4日に開催された第13回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS 2020)において、優秀学生賞を受賞しました。江川君は「IoT機器一覧表示システムにおける受信電波強度を利用したナビゲーション機能の開発」という題目で、成果を発表しました。

(情報学科  谷口 義明)

第82回情報処理学会全国大会にて 情報学科 鈴木励君 「大会優秀賞」と「学生奨励賞」を受賞

情報学科4年生の鈴木 励君(現・総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻博士前期課程2年,指導教員 波部 斉准教授)が、2020年3月5日~7日にオンライン開催された第82回情報処理学会全国大会において「大会優秀賞」と「学生奨励賞」を受賞しました。
発表タイトルは「クロマグロ稚魚のバースト発生時における移動軌跡の獲得」で、遊泳しているクロマグロ稚魚が急激に動きを変化させた場合でも、その移動軌跡を自動で獲得する技術を提案するものです。将来的に、養殖現場の省力化・効率化に貢献することを目指しています。
二つの賞の中でも「大会優秀賞」は全国大会で発表された数多くの発表の中で9件のみが受賞した大変名誉ある賞です。
 

(情報学科  波部 斉)

理工学部情報学科情報システムコース 久岡黎君 情報処理学会全国大会にて「学生奨励賞」を受賞

理工学部情報学科情報システムコース4年生の久岡黎君(現・社会人)が、2020年3月5日~7日に金沢工業大学で開催(オンライン開催)された情報処理学会第82回全国大会において、学生奨励賞を受賞しました。本大会は、情報処理学会が年1回(春季)開催する学会最大の学術・技術動向や情報に関する新しい研究成果やアイデアの発表を通じた意見交換、交流の場です。久岡君は、「大学内におけるセキュリティ違反の意識調査の検討」という題目で、大学内における学生のセキュリティ違反行動に注目し、違反行動を行う気持ちを高める要因と、違反行動の知識と実際の行動の関係を明らかにするために実施した意識調査とその結果について発表しました。
 

(情報学科  福田 洋治)

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻 松田尚也君(情報学科出身) 情報処理学会関西支部支部大会にて「支部大会奨励賞」を受賞

総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻博士前期課程1年生の松田 尚也君(現・同課程2年生)が、2020年9月20日にオンライン開催された2020年度情報処理学会関西支部支部大会において、支部大会奨励賞を受賞しました。本大会は、関西地区における情報処理分野の研究者・技術者等による、研究成果発表ならびに活動報告を通じた交流の場です。松田君は、「Windows APIコールログからのマルウェアの動作再現―主要なWin32 APIへの対応と動作再現の評価―」という題目で、Windows APIコールログから、マルウェアの動作を再現、観測が可能なツールの実装、評価について発表しました。

(情報学科  福田 洋治)