近大理工通信
令和5年度 近大理工通信(第3号)
令和5年10月6日発行
ヘッドライン
第24回数学コンテストを開催
2022年11月3日に第24回数学コンテストを開催しました。近畿大学数学コンテストは1999年2月に第1回を開催して以来、20年以上に渡り広く親しまれている人気の公開イベントです。毎年秋に開催されるコンテストには、在学生や卒業生はもちろん、全国から参加者が集まり、当日出題される様々な数学の問題に挑戦し、その解答を競います。
コロナウイルスの影響により、2020年度はこれまでのコンテストを振り返る動画配信イベント、2021年度はオンラインでの開催となりましたが、2022年度は3年ぶりに対面開催されました。中学生、高校生、大学生、大学院生、社会人、プロ数学者など56名(近畿大学の学生は 9 名)の方々に、5時間贅沢に数学と向き合っていただきました。解答終了後には、近畿大学の学生によるパンフレットのデザインの解説や、出題者による問題解説を行いました。その後、表彰式で成績優秀者が発表されました。
今年度の数学コンテストは2023年11月3日(木・祝)に対面形式として開催予定です。皆様のご参加をお待ちしています。
数学コンテストHPはこちら
https://www.math.kindai.ac.jp/about/kindai_mathematics_contest.html
(理学科数学コース 池田 徹)
エネルギー物質コロキウムを開催
エネルギー物質学科では、毎週水曜日の5限に「エネルギー物質コロキウム」と称して、エネルギー物質学科の教員の研究室に所属する大学院生が、それぞれ研究発表を行う場を設けています。今年の前期終了の時点で既に第32回になりました。そもそもエネルギー物質学科は、理学科化学コース、生命科学科、応用化学科、機械工学科、電気電子工学科の教員が集められ、そこに新任3名の教員を加えて令和4年4月にスタートした学科です。集められた研究室に所属する大学院生からすると、何故か38号館への引っ越しを手伝わされ、新しい研究室では隣の研究室の教員も院生も全く見たこともなく、どのような研究をしているのかもわからず、更にいきなりエネルギー物質学科というよくわからない学科のTAも担当させられ、その様なカオスな状態からのスタートでした。そこでまずは、お互い同じ境遇の院生同士が、顔と最低限どのような研究を行い、どのような知識と技術があるのかなどを認識することが必要と考え、「エネルギー物質コロキウム」を実施することにしました。当初「エネルギー物質コロキウム」は懇親会とセットで行うことを想定していましたが、当時はコロナ禍の真っ最中で、さすがに懇親会は実施できず、1年間はコロキウムのみを行っていました。初めての懇親会はコロナが5類相当になった後、今年の6月にブロッサムカフェで立食形式で実施しました。久しぶりの懇親会とあって、とても盛り上がり、学生も楽しんでいたようです。「エネルギー物質コロキウム」に話しを戻すと、全く異なるバックグランドを持つ聴衆に、自分の研究内容を理解してもらうために、なるべくわかりやすくイントロを工夫し、丁寧に発表するようにと指導しています。それでも、異なる分野の研究を限られた時間で理解するのは容易ではなく、時には全く予期外の質問が飛びだし答えに窮する場面があるなど、院生もこれまでの学科では味わえない貴重な経験を積んでいるのではないかと勝手に思っています。今後はこの「エネルギー物質コロキウム」での交流を通じて、更に学生をエンカレッジするとともに、学科内の新しい共同研究に繋げるなど、学科の教育・研究の活性化にも貢献していきたいと思っています。
(エネルギー物質学科 大久保 貴志)