近大理工通信

令和5年度 近大理工通信(第3号)

令和5年10月6日発行

学生の活躍

理学専攻 小久保治哉さん(D1)が日本物理学会学生優秀発表賞を受賞

 
 令和5年3月22〜25日にオンラインで開催された日本物理学会2023年春季大会にて、総合理工学研究科理学専攻博士後期課程1年生の小久保治哉君(物性理論研究室所属)が、「板状障害物による超流動伴流のダイナミクス」というタイトルで講演を行い、日本物理学会学生優秀発表賞を受賞されました。本春季大会にて行われた学生による発表のうち、極めて優れた講演を行った学生に授与されるものです。おめでとうございます。

参考URL : 一般社団法人 日本物理学会 学生優秀発表賞
 

(理学専攻物理学分野 物性理論研究室 笠松 健一)

理学専攻 佐々木亮輔さん(分光物性化学研究室 M2)が第82回分析化学討論会にて若手ポスター発表賞を受賞

 総合理工学研究科理学専攻機能性分子化学分野 M2の佐々木亮輔さん(分光物性化学研究室・森澤准教授)が、2022年5月14日~15日に茨城大学水戸キャンパスで対面で開催された第82回分析化学討論会(日本分析化学会主催)にてポスター発表を行い、若手ポスター発表賞を受賞しました。 発表タイトルは「減衰全反射遠紫外(ATR-FUV)分光法を用いたスクロースと構成糖の電子遷移」です。
分光物性化学研究室が世界に先駆けて開発する分析法であるATR-FUV法を使った生体分子の分析を切り拓く研究の発表でその新規性が評価されたと思われます。 優秀ポスター賞は110件の発表から12件が選出され受賞できたことは大変誇らしいことです。本当におめでとうございます!

第82回分析化学討論会のピーク
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsac82touron/top?lang=ja

若手ポスター賞受賞者の発表
https://store-confit.atlas.jp/jsactouron/jsac82touron/static/20220516195331612_ja.pdf

 

(理学科化学コース 森澤勇介)

理学専攻 西山智貴さん(D1) がナノ学会第20回大会にて若手優秀ポスター発表賞を受賞

 令和4年5月20日から22日に近畿大学で開催されたナノ学会第20回大会(オンライン開催)において、総合理工学研究科理学専攻博士後期課程1年の西山智貴 君が若手優秀ポスター発表 賞を受賞しました。
おめでとうございます。

西山 智貴(近畿大学大学院総合理工学研究科・大久保研究室)
「導電性を有する多孔性配位高分子の細孔を利用したリチウムイオン二次電池の動作機構解明」

https://www.chem.kindai.ac.jp/laboratory/wakabayashi/NANO20/information.html

 

(理学科化学コース 大久保貴志)

理学専攻 西山智貴さん(D1)が第335回電気技術懇談会にて発表奨励賞を受賞

理学専攻後期博士課程1年の西山智貴さん2022年7月15日に開催された第335回電気技術懇談会で発表奨励賞を受賞しました。
おめでとうございます。

西山智貴(近畿大学総合理工学研究科・光電子機能化学研究室、D1、指導教員 大久保貴志 教授)

「導電性高分子を用いたリチウムイオン二次電池の開発」
https://denzaikon.jp/event/detail.php?id=96
 

(理学科化学コース 大久保貴志)

理学専攻 平尾彩乃さん(M2)がエアロゾル学会にてベストプレゼンテーション賞を受賞

 令和4年8月3~5日に慶應義塾大学日吉キャンパスで行われた第39回エアロゾル科学・技術研究討論会で、総合理工学研究科理学専攻博士前期課程2年生の平尾彩乃さん(環境微生物学研究室・当時1年生)が、「秋芳洞内の空気中を浮遊する微生物の群集構造解析と分離培養」というタイトルでポスター発表を行い、ベストプレゼンテーション賞(ポスター発表部門)を受賞しました。

(生命科学科 牧 輝弥)

理学専攻 阪田菜奈さんが第37回関西地区ペプチドセミナーにて優秀ポスター発表賞を受賞

 2022年11月26 日(土) に関西大学で開催された第 37 回関西地区ペプチドセミナーにて,総合理工学研究科理学専攻の博士前期課程の阪田菜奈さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました。阪田さんは,「ジスルフィド結合含有蛋白質のフォールディング中間体検出法の開発」という題目で,比較的分子量が大きなジスルフィド結合含有蛋白質における中間体検出の新しい手法の開発について発表しました。

(生命科学科 島本 茂)

物質系工学専攻 鈴木聖香さんが国際シンポジウムInternational CPL and CPEL Conference 2023 in Osaka, JAPAN (ICCC2023)にてBest Presentation Awardを受賞

鈴木聖香さんとBest Presentation Award
鈴木聖香さんとBest Presentation Award

 国際シンポジウムInternational CPL and CPEL Conference 2023 in Osaka, JAPAN (ICCC2023)にて、物質系工学専攻 鈴木聖香さんがBest Presentation Awardを受賞しました。

題 目Preparation of Novel Perylene Luminophores and Their External Environmental Dependent Circular Polarize Luminescence (CPL) (OP-21)
発表者 Seika Suzuki
学会名 International CPL and CPEL Conference 2023 in Osaka, JAPAN (ICCC2023)
場 所 Osaka, JAPAN (March 8, 2023)
 

(応用化学科 今井 喜胤)

物質系工学専攻 北原真穂さんが国際学会The 95th JSCM Anniversary ConferenceにてBest Poster Presentation Awardを受賞

北原真穂さんと賞状
北原真穂さんと賞状

 国際学会The 95th JSCM Anniversary Conferenceにて、物質系工学専攻 北原真穂さん(指導教員:応用化学科 今井喜胤 准教授)がBest Poster Presentation Awardを受賞しました。

題 目 Creation of full-color magnetic circularly polarized organic light-emitting diodes (MCP-OLED) composed of iridium complexes (E-P-21)
学会名 The 95th JSCM Anniversary Conference
場 所 Tokyo, JAPAN (October 26, 2022)
 

(応用化学科 今井 喜胤)

物質系工学専攻 上田啓夢さんが第24回関西表面技術フォーラムで優秀講演賞を受賞

優秀講演賞の賞状
優秀講演賞の賞状

 第24回関西表面技術フォーラム(令和4年11月17~18日・(一社)表面技術協会関西支部主催・対面開催)において、物質系工学専攻博士前期課程2年生の上田啓夢さん(指導教員:副島哲朗)が優秀講演賞を受賞しました。上田さんは、「様々な形状を有するAu-Co複合体のワンポット合成とその機能」という題目で研究成果の発表を行いました。金とコバルトから成るナノ複合体を水中において室温で簡便に合成する新規手法を開発するとともに、得られた複合体が酸素発生反応(OER)および酸素還元反応(ORR)の両反応において高い電極触媒活性を有することを明らかにしました。

(応用化学科 副島 哲朗)

物質系工学専攻 不動愛理さんが学会賞を2つ受賞

 物質系工学専攻 博士後期課程3年の不動愛理さんが学会賞を2つ受賞しました。

 12th International Conference on Environmental Catalysis(ICEC2022, 令和4年7月30~8月2日)において、「Acceleration of water splitting on Au/TiO2 by modification of a hole-transferring cocatalyst」という題目で成果を口頭にて発表しました。TiO2上に固定化された金ナノ粒子を正孔移動助触媒で修飾することで、可視光照射下における水分解の反応速度を向上させることに成功した点が高く評価され、Presentation awardを受賞しました。

 石油学会関西支部第31回研究発表会・日本エネルギー学会関西支部 第67回研究発表会 合同研究発表会(令和4年12月2日)において「金-酸化チタンプラズモニック光触媒を用いた可視光水分解に対する水酸化クロムの修飾効果」という題目で口頭にて発表しました。金ナノ粒子を水酸化クロムで修飾することで、可視光照射下により生成する正孔の分離が促進される結果、水の酸化反応速度が大きくなることを明らかにした点が高く評価され優秀講演賞を受賞しました。
 


Presentation awardの賞状
Presentation awardの賞状
優秀講演賞の賞状
優秀講演賞の賞状

(応用化学科 古南 博)

物質系工学専攻 岡本珠季さんが学会賞を2つ受賞

 物質系工学専攻 博士前期課程1年の岡本珠季さんが学会賞を2つ受賞しました。

 OKCAT2022(Osaka-Kansai International Symposium on Catalysis)(令和4年11月11日・(一社)近畿化学協会触媒・表面部会主催)にて、「Plasmon-induced hydrogenation of styrene over Au/ZrO2」という題目で成果を発表しました。沈殿析出法で合成したAu/ZrO2が可視光照射下において水素を活性化することをはじめて示したことが高く評価され、Outstanding Research Awardを受賞しました。

 石油学会関西支部第31回研究発表会・日本エネルギー学会関西支部 第67回研究発表会 合同研究発表会(令和4年12月2日)にて、「金の表面プラズモン共鳴に誘起された光水素解離を利用したスチレンの水素化反応」という題目で発表しました。金ナノ粒子を酸化ジルコニウム上に修飾した材料がプラズモニック光触媒として機能し、炭素-炭素二重結合を水素化することをはじめて見いだしたことが高く評価され、優秀ポスター賞を受賞しました。


Outstanding Research Awardの賞状
Outstanding Research Awardの賞状
優秀ポスター賞の賞状
優秀ポスター賞の賞状

(応用化学科 古南 博)

物質系工学専攻 餅原和輝さんが第49回有機典型元素化学討論会で優秀ポスター賞を受賞

餅原和輝君と賞状
餅原和輝君と賞状

 2022年12月8~10日に富山大学で開催された「第49回有機典型元素化学討論会」において、物質系工学専攻 博士前期課程1年生の餅原和輝君が、優秀ポスター賞を受賞しました。餅原君は「ジアリールシリレンの合成検討」という題目で研究成果を発表しました。ケイ素の二価化学種である「シリレン」は極めて反応性が高く、特にアリール基が置換した誘導体は合成・単離例がなく、仮想分子のままでした。餅原君は精密な分子デザインと合成化学の実験テクニックにより、「ジアリールシリレン」を鮮やかな青色物質として取り扱えるようにし、反応性の調査に取り組んだことが評価されました。ポスター発表は討論会の初日と二日目に行われ、全ポスター発表件数 114 件の中から 8 件のポスター発表が表彰されました。

(応用化学科 松尾 司)

メカニックス系工学専攻 小西遥大さん(先端加工システム工学研究室 M1)が2022年度マザック高度生産システム優秀論文賞を受賞

 総合理工学研究科メカニックス系工学専攻修士課程2年生の小西遥大さん(先端加工システム工学研究室:藤田 隆准教授)が、2022年度マザック高度生産システム優秀論文賞を受賞しました。
 本賞は、過去一年間に国内外で発表された⾼度⽣産システムに係わる⼯作機械の機械要素技術、制御技術、⼯作機械による加⼯技術他に関する論文で、日本国内の若⼿技術者(35歳未満の方)を対象に贈呈されます。論文題目は、「Study of fine groove machining using PCD(Poly-crystalline diamond) blade tool」で、去る2022年12月に奈良で開催された国際学会International Conference on Precision Engineeringにおいて英語にて口頭発表した際の講演論文です。次世代半導体である高硬度なSiC基板を15µmの細い溝幅で鏡面加工し、SiC基板に対する高能率加工の実現可能性を示しました。
 2023年5月19日にはヤマザキマザックマニュファクチャリング(株)美濃加茂製作所で催された表彰式においては、賞状の他、金一封が贈呈されました。その後、記念撮影、ヤマザキマザック工作機械博物館の見学、立食パーティが催されました。
おめでとうございます!
 

(機械工学科 宍戸 信之)

エレクトロニクス系工学専攻 学生2名が「2022年電気学会産業応用部門大会」にてYPC優秀論文発表賞をW受賞!

【左:高橋大輔さん、右:梶谷崚太さん】
【左:高橋大輔さん、右:梶谷崚太さん】

 ソフトコンピューティング・光学設計研究室(指導教員:柏尾知明准教授)所属の梶谷崚太さん(M1)と、高橋大輔くん(M1)が、2022年電気学会産業応用部門大会において、YPC 優秀論文発表賞を二人揃ってW受賞しました。
 梶谷さんは「高屈折率ナノ粒子の封入による白色LEDの発光効率向上の検証」、高橋さんは「酸化亜鉛粒子を用いた紫外線防御剤におけるUV透過率のモデリング」について発表しました。
 いずれの研究もコンピュータ上で、「白色LED用高屈折率ナノ粒子」と「化粧品用UV防御材」をモデリングし、シミュレーションを用いて最適化することに成功しています。
 どちらの材料も共同研究先の企業で製品化されたもので、実践的かつ有用性の高い結果が得られております。

(電気電子通信工学科 柏尾 知明)

環境系工学専攻 黒柳拓海さんが令和4年度 土木学会全国大会第77回年次学術講演会にて優秀講演者賞を受賞

 2022年9月に開催されました、第77回年次学術講演会(京都大学)にて当学科複合構造学研究室卒業生の黒柳拓海君(現、神戸大学大学院M2)が優秀講演者賞を受賞しました。黒柳君は卒業研究で取り組んだ内容として、「IPH工法による鋼板接着補強RC梁の補修効果と水平ひび割れへの樹脂充填確認」について口頭発表を行いました。本研究では、鋼板接着された実橋RC床版から切出した試験体を用い、鋼板がはく離した損傷状態に対してIPH工法を用いた樹脂注入により補修し,その効果および耐荷力を実験および解析から評価しました。その研究成果がわかりやすく豊かな表現方法で発表されたことが認められ、本賞の受賞に至りました。
 

(社会環境工学科 東山 浩士)

社会環境工学科卒業生 山本祐輝さんが2022年5月29日に関西大学で開催された2022年度土木学会関西支部年次学術講演会で「優秀発表賞」を受賞

 本研究は「琵琶湖大橋の建設構想に関する研究」と題し、1964(昭和39)年に開通した琵琶湖大橋における建設構想が明治末期より存在していた史実を、県内3ヶ所の庭園や小学校前庭において確認された「琵琶湖に見立てられた泉水」,及びそれぞれの最狭窄部に架橋された石橋との位置関係,さらに各関係者と琵琶湖大橋架橋との関連を精査することにより明らかにしたものです。
 なお、本研究の成果は2023年度土木学会選奨土木遺産の選定過程においても大きく貢献しています

(社会環境工学科 岡田 昌彰)