ガママ!
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厚地 逸平
厳しいことにこそ踏み込んで!
厚地逸平さんが語る総合社会学部
心理系専攻 9期生
厚地 逸平

1.熱狂的なゴジラファン、現る。

ゴジラマニアだと伺いました。ゴジラのどんなところが好きなんでしょうか?

祖父がゴジラ好きで、映画を見せてもらったのがスタート。今でもゴジラの映画が公開されるたびに、一緒に見に行って感想を言い合っています。「今回はおもんなかったな」とか(笑)
僕は、初期のゴジラの造形が好きです。最初のゴジラは基本的に人を襲っていたので目線が下を向いていたんですよ。それが、他の怪獣と戦うようになってきてから、目線が上になってきました。マニアックなことを言うと、僕は下を向いていて白目が多いゴジラが好きなんですよ(笑)

多数あるゴジラ作品の中からいくつかおすすめを教えてください

一番のお気に入りは『ゴジラvsヴィオランテ』。ただ戦うだけではなく、敵怪獣のバックグラウンドが悲しいんです。最近のものだったら『シンゴジラ』。今の日本にゴジラが現れたら政府はどう対応するのかという作品です。毎回監督が代わるので、その時の日本の情勢や社会問題に影響を受けている作品が多いんですよね。景気とか高度経済成長とか。ゴジラって…実は社会派映画なんです。それがこの年になっても好きな理由。そもそもゴジラはアメリカが水爆実験の放射線で進化して生まれたんですよね。一個の日本の歴史を知るものとして、それだけでも見てみる価値はあるんじゃないかと思います。アマプラなどで気軽に見れるのでぜひ見てください。

2.やりたいことは、大変を楽しいに変える

大学ではどんなことを研究していたのか教えてください。

ゼミでは、二つのことに興味を持って研究をしていました。一つは、乳幼児期の愛着の形成や行動。愛着というのは、乳幼児と養育者との間に生まれる結びつきです。二つ目は、人と話すのが怖い、人前でスピーチするのが怖いといった対人不安。卒業論文もこのテーマで執筆しました。2年生のときに、授業で発達心理学を学んで興味を持ちました。今後は専門学校に進学して資格を取り、作業療法士として病院に就職したいと考えています。その中でも、小児のリハビリテーションに携わりたいですね。そのために大学で発達心理学を勉強できてよかったです。

卒業論文は大変だと聞きますが、厚地さんはどうでしたか?

実は苦じゃなかったんです。運よく順調に進んだというのもありますが、順調じゃなかったとしても自分のやりたかったことを研究できたので。また、論文を書く上で必要な「先行研究を批判的に読む」ことや、「堅苦しい文章を書く」ということが好きだったというのもありますね。

3.学び舎は三つ巴状態!?

大学生活で楽しかったことって何ですか。

1、2年生のときは友達に会うのが楽しみで大学に行っていました。でも3年生になってオンライン授業になってしまったんです。そんなとき、他専攻である社会・マスメディア専攻の授業をとりました。先生が厳しいと有名な授業「映像表現論」。他専攻の人は単位取れたことがないほど難しいと聞いて、悔しくなって「絶対とったろや」ってなって。本腰入れてちゃんと聞いてみたら、めっちゃ面白い授業が多かったです。3年生の前期は、この授業が大学で学ぶモチベーションを保たせてくれたと思います。

後輩へアドバイスをお願いします。

個性派の先生も多いし、自分が興味を持ってちゃんと取り組めば、どんな授業も面白いはずです。厳しい先生がいたとしても、その先生にくらいついて踏み込んでいくのが大事なんじゃないかな。なんで厳しくしてくれているか裏を返して取り組んでほしいですね。ぜひ真剣に授業に取り組んでみてほしいです。

総合社会学部はどんな場所だと思いますか。

1年生のときには、社会・マスメディア専攻、心理系専攻、環境・まちづくり専攻の学生が混在した授業があり、他専攻の勉強をする機会があります。また、心理系専攻の僕が社会・マスメディア専攻の授業を受講したように、他専攻の授業を履修することも可能です。総合社会学部は、学生や教授がさまざまなジャンルで活躍している場所です。しかし、各専攻が互いに高めあっていて、つながりがあっていい意味で三つ巴。多種多様であり、群雄割拠だと思います。

執筆:佐藤 佑香(心理系専攻 11期生)
文中の学年等は2021年度の取材当時のもの