「“面白そう”に彩られた毎日」×
「総社」
「私、目立つことが大好きなんですよ」
そう話すのは今回のインタビューの主役・小松のいさん。総合社会学部心理系専攻に所属し、ゼミや部活、趣味など、多くの “面白そう” に彩られた毎日を送る彼女の、これまでとこれからに迫ります。
1.他人と一緒!がストレス
早速ですが、小松さんの素敵な服装について教えてください。その服装をし始めたきっかけなどは?
親の趣味なのか、物心つく頃にはこんな感じでした。昔から周りの子と比べてガーリーな服装をしていることが多くて。小学生低学年の頃って、ロゴが大きく入った服とか、キラキラなラメが付いている服とか、ギャルっぽい恰好が流行ったじゃないですか。
確かに。ありましたよね、そういうのが流行った時期!
そう(笑)。でも、私は親の方針というか、そういう系統の服は似合わないからやめなさいみたいな感じであんまり着せてもらえなくて。その影響もあって、そのまま自分の中の “かわいい” の基準が固定化されていったんです。だから、年齢が上がって自分で服を選ぶようになってからも、メルヘンな服をかわいいと思って買うようになりました。
その服装を続けていて良かったと感じることはありますか?
やっぱり人に覚えてもらえることですかね。目立つし… あ、私目立つの大好きなんです。目立つといろんな人に声をかけてもらえて交友関係とか、人脈とか広がるんですよね。あと、他人と一緒がイヤっていうのもあります(笑)。「周りと一緒!」みたいな感じが昔から苦手で。最近、就活のために黒くしないと!と思って美容院に髪を染めに行ったんですけど、他の一般的な就活生と一緒になるのがイヤで、インナーにピンクを入れました(笑)。
こだわりを感じます。趣味にもそういったモットーのようなものが関連していたりするんですか?
そこまで強いものはないんですけど、麻雀は勝ったときの爽快感がたまらないですね。麻雀って、勝てることより負けることの方が多いんですよ。でも、負けて負けて負けた後に、自分の思った通りに大逆転できた時の爽快感が凄くて。その爽快感を味わうために麻雀やってるって感じです。
2.下積みがあったからこそできること
続いて、学問についても聞いてみたいと思います。今の小松さんから見ると心理学ってどんな印象ですか?入学前と何か変わった点などはありますか?
自分の中で、入学前のイメージと今の状態がやっと丁度合致してきたかなって感じですかね。
と言うと?
正直、一回生の頃って心理学の歴史とか、分析とか、そんなんばっかりじゃないですか。それで、「なんか思ってたのと違う」って思っちゃって。だから、授業を受けていてもどこかモヤモヤしていて、今思うと意欲的に学んでいたとは言えないですね(笑)。でも、そんな下積みがあったからこそ、今、ゼミですごく面白いと思える研究ができていると感じています。特に、心理学統計法という授業でやった内容はかなり重要で、ゼミでもその知識をたくさん使っています。
一回生・二回生の授業は基礎的な内容が多いですよね。内容って今でも全部覚えているものですか?
いや、忘れているのも普通にありますね(笑)。実際、受けていたときは理解したつもりでも、放っておくと頭から抜けていきます。前期のゼミでは、グループで論文を読んで、分かりやすく他のメンバーに対して発表するみたいなことをやっていたんですけど、後期に入ってからは、実際にデータを取って、その結果を分析ソフトで分析して有意差を見るみたいなことをやっているんです。そこで、統計法の知識が必要になって、焦りました(笑)。毎日のように夜まで残ったり、先生に質問したりしながら必死に思い出しつつ分析を頑張りました。
一回生と二回生は肝に銘じたほうがいいですね(笑)。何か後輩にアドバイスなどはありますか?
今受けている授業に真剣に取り組んだり、復習したり、そのくらいでいいので意識的にやることは大事だと思います。あと、時間割を組み立てるときは先を見通してください!これは大事ですよ!特に気を付けるべきなのは、必修科目じゃなくても資格などに必要な科目です。必修じゃないから見落としやすい。そういう科目を取り忘れると、他の授業との兼ね合い次第では、四回生の後期になっても授業を入れなくちゃいけなくなるので大変です。
3.こうやって生きていこう
小松さんが大学卒業までにやっておきたいことはありますか?
うーん、私は比較的やりたいことは全部できたかなと思ってはいるんですけど。まぁ、強いて言うなら珍しい体験とかはしてみたいですね。
珍しい体験ですか?
はい。やっぱり大学生ってこれまでと比べてお金があったり、時間に融通が利きやすかったりするじゃないですか。その期間を利用して色々経験しておきたかったけど、コロナの影響で難しいこともあって… いつかやりたいなと思っているのが、イルカと一緒に泳ぐことです。あと、スキューバダイビングとかも挑戦したいですね。
度胸が試されそうなものが多いですね。
あまり人がやらなくて、周りの人に自慢できるようなことがしてみたいんです。さっきも言ったけど、他人と一緒がイヤなので(笑)。あと、「やらない後悔よりもやった後悔」という言葉を大事にしているのもあります。今まで色々失敗して後悔してきましたけど、あの時挑戦してみて良かったなって感じる瞬間も自分の中に確かにあったんですよ。そういう経験から、「こうやって生きていこう」って思うようになりました。
挑戦し続けたいってことですね。では、小松さんはどんな大人に憧れますか?
そうですね。やっぱり、自分のやりたいことを突き詰めている人、やりたいことを諦めていない大人に憧れます。やりたいことはあるけど、大人だから安定した生活をしなきゃ!って思いたくないですね。私、安定って言葉も嫌いです(笑)。今の時代、一回決めた仕事を一生しなければいけないという価値観も徐々に変わってきて、転職なんかも当たり前になってきているじゃないですか。そういう、自分という存在を固定せずになりたい自分を追い求め続けるような大人になりたいですね。
執筆:箕輪 春南(心理系専攻 11期生)
文中の学年等は2021年度の取材当時のもの