建築デザイン専攻について
建築デザイン専攻の特色
芸術と技術の融合によって、地域とつながる新しい社会に求められる建築をデザインする
建築は生活文化やコミュニケーション、社会のシステムや地域と深くかかわっています。そのことを理解して、新しい建築のデザインを探究していく。これが建築デザイン専攻で学ぶことの中心です。具体的には、歴史を踏まえた幅広い教養と専門知識の修得に加え、自らの感覚と身近な空間を拡張し、人々の都市や社会に対する要望を満たす、新しい建築を構想すること。さらには、縮減していく都市における地域のコミュニケーションの考察。歴史的な背景を理解し過去と未来の建築をつなぐ思想を身につけることなどです。質の高いデザインとは何かを追い求め、新しい発想と確かな知識で、次世代の建築デザインについて考えていきます。
在学生の時間割 (1年次)
時限 | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri |
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1 | スケッチ表現 | イングリッシュ・スキルズB1 | 英語演習1 | ||
2 | フランス語総合1 | イングリッシュ・スキルズA1 | 情報処理基礎 | ||
3 | 建築概論 | ビジネスモデルとマネジメント | 教養特殊講義A | 基礎製図 | |
4 | 近大ゼミ1 | 基礎数学 | 物理学及び演習 | ||
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目標とする資格・検定
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在学生インタビュー
未来を見据えた建築デザインを
発想できる人材になりたい
その時代の生活や文化と密接にリンクする建築物は、未来の社会を見据えた新しいデザインの発想が求められます。建築家に必要となる企画構想力を鍛えてくれる演習が、「スタジオ設計」。敷地選びから始まり、どんな機能をもつ建築物を作るかまで緻密に考え抜くため、何度も頭を抱えましたが、形になった時の喜びも大きかったです。
豊富な設計課題によって身についた
建築を俯瞰的に捉える視点
意匠設計に特化した本専攻は設計課題が多く、教員や仲間とディスカッションを交わす中で新しい発見を得られます。これまでは建物単体に目を向けがちでしたが、今は建築をまちの一部として俯瞰的に捉え、その場所に必要な機能・デザインを考えられるように。将来は、訪れた人がワクワクするような空間デザインの創出が夢です。
社会をより良く変えるために必要な
問題把握力や発想力が学べます
子どものより良い暮らしや成長を支える居場所を作るのが、入学前からの目標です。理論だけでなく、演習や建築事例などから社会の今ある問題を把握し、解決へのアプローチ法を思考・発想する力を磨けるのが本専攻の魅力。他者と異なる意見こそ評価され、先生や仲間との議論を通して新たな考えを作っていく「設計演習」は、特に気付きが多く好きな演習です。
卒業研究紹介
心のみちくさ~過疎化集落を心の療養の場として再編するグリーンリノベーション計画~
野瀬 ひかりさん 2021年3月卒業
集落の過疎化と精神科病院の閉鎖的空間という2つの問題提起に対し、園芸療法に着目し、園芸学校で学んだ園芸療法士や精神科病院、地域住民を巻き込みながらランドスケープと建築の操作によって豊かな集落を創ろうとする提案です。既存の敷地や自然を読み解き、それぞれの場の特性を活かし竹林エリア、棚田畑エリア、住宅園芸エリアといった空間が設計されています。