企画マネジメント専攻について
企画マネジメント専攻の特色
つくる建築から守り育てる建築へ。これからの建築のあり方を考える。
企画マネジメント専攻では、「つくる建築から守り育てる建築へ」と転換を図る新しい建築のあり方を学びます。何をつくるかだけではなく、現実の社会経済面から見た実現可能性や、社会や人々とともにどうやって建築をつくるか、建築をどのように守り育てていくのかを考察し、その考えを身につけていきます。また、ストック社会・成熟社会における建築のあり方を探究するため、計画・設計の 前段階である建築企画、建築竣工後の維持・管理・経営分野に関する専門知識も学習。今後ますます多様化していく建築産業や不動産業にも対応し、建築業の枠を超えて住宅・建築・都市にかかわるさまざまな業態に対応できる能力を修得します。
在学生の時間割 (1年次)
時限 | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri |
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1 | スケッチ表現 | イングリッシュ・スキルズB1 | 英語演習1 | ||
2 | 中国語総合1 | イングリッシュスキルズA1 | 情報処理基礎 | 基礎ゼミ1 | |
3 | 建築概論 | ビジネスモデルとマネジメント | 健康とスポーツの科学 | 基礎製図 | |
4 | 基礎数学 | 物理学及び演習 | |||
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目標とする資格・検定
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在学生インタビュー
まちづくりや都市計画を進める
“人”に焦点を絞った実りある学び
「まちづくり論」では、ファシリテーターとは何か?優れた行政職員とは?など、人に焦点をあてた学びも。公務員をめざす私にとって、まちづくりや都市計画の道しるべとなる考えを深く知れた講義です。実際の物件のリノベーション案を提案する機会もあり、習得した製図や設計技術などが実務でどう生きるのかを実感できました。
建てる前の“計画”のイロハを学び、
建築業界で重宝される人材へ
まちづくりや都市計画に興味を抱き、本専攻へ。ペルソナや運営方法、資金計画を踏まえ建築案を企画する演習では、私の案が優秀作品に!東大阪市役所の方にプレゼンして講評を受ける機会に恵まれました。建築はどれだけデザインが優れていても、計画が破綻していればただのハコに…。建築業界のどんな職種でも、都市計画の学びは必ず重宝すると思います。
現地の周辺環境を肌で感じた上で、
リノベーション案を練る面白さ
既にある建築をどうマネジメントし、利益を生み出せるように導くか。“守り育てる”建築について高い密度で学べます。実際の敷地に足を運び、自らの目で周辺環境を確かめてリノベーション案を熟考する「建築企画演習」は好きな演習の一つ。机上の調査データだけでは発想し得ない、学生個々の感性が色濃く出た作品企画が提出され、論評会も盛り上がります。
卒業研究紹介
空海の想いを参詣者に伝える修行僧の
コンシェルジュメゾン“あばらかきゃ”
浦井 亮太郎さん 2019年3月卒業
世界遺産・高野山の文献や現状を分析し、空海が構想した参詣道である“町石道”が認識しづらく、参詣空間の意味が伝わらない状況だと分かりました。そこで、空海の想いを参詣者に伝えるコンシェルジュ機能をもつ修行僧の共同住宅を設計し,高野町で展示発表しました。大学院進学後は、高野山中学校で「ふるさと教育」カリキュラムの開発・実践に携わりながら、共創まちづくりの場としての学校に関する研究をしています。