研究室の紹介

4つの系を軸に研究室をご紹介

建築学は一般に、設計・計画・構造・環境の4つの専門(系)で構成されます。近畿大学建築学部での建築学は、建築工学専攻、建築デザイン専攻、住宅建築専攻、企画マネジメント専攻の4つの専攻を社会につながる縦糸、専門系を横糸として構成されています。ここでは、4つの系を軸に研究室を紹介します。

4つの専門系と
4専攻の関係
設計系 計画系 構造系 環境系
建築工学
専攻
建築デザイン
専攻
住宅建築
専攻
企画マネジメント
専攻

※☆◎○はその分野を専門的に学ぶ度合いを表しています。☆が高く、○が低いです。

木質構造研究室
木質構造、特に在来木造住宅の耐震設計に関する研究

村上 雅英 教授

地震に強い木造建築物を建てるための理論的研究と実験をしています。実験では、実物大の建築物の壁などを破壊させて耐震性能を調べています。

災害に強い住宅をつくる(movie)
建築環境システム研究室
建築の環境負荷提言を目的に建築内外の諸環境を研究しています

岩前 篤 教授

限りある資源とエネルギーの節約と、人の健康性・快適性の追求を目的にさまざまな調査や実験、シミュレーション手法を用いて、建築物の省エネルギー性、耐久性、健康性などを評価し、実際に社会で役立つ情報と技術をつくっています。

健康でエコな住宅をつくる(movie)
空間理論研究室
日本近代建築史、特に伝統演劇空間の近代化を研究

奥冨 利幸 教授

近代建築の成立過程を解明することをテーマにしています。特に伝統芸能である能楽が演じられ、入れ子と呼ばれる能舞台を室内に収めた独自の空間を構成し、世界的にも稀な劇場空間である能楽堂は、主要な研究テーマです。

歴史と風土の中から建築を考える(movie)
都市計画研究室
地域再生、景観整備、都市計画。市民参加のまちづくりを実践

脇田 祥尚 教授

日本と海外をフィールドに、警官・減災・子ども・コミュニティ形式などの観点からまちづくりを研究。実際に行政からの依頼でプロジェクトを実施することもありますが、地域の方々と意見を共有することを大切にしながら、具体的なまちづくりの実践方法を探求しています。

建築をまちづくりとともに考える 研究室のホームページ
コンクリート構造・材料研究室
今後ますます需要が高まるコンクリート構造物の耐震性・耐久性を追究

岸本 一蔵 教授

コンクリート構造物の耐震性・耐久性についての研究を行っています。高強度材料を用いた部材の耐震性能評価や、コンクリートの弱点を狙う構造(プレストレストコンクリート構造)の研究、その他、コンクリート内の鉄筋が腐食した場合に部材性能がどのように変わるかなども研究しています。

建築数理研究室
地震や風に対する建物の安全性の確保と最適化

岩田 範生 教授

地震や風に対して建物が揺れなくするための工夫を考えるとともに、強さと美しさを兼ね備えた構造部材の配置方法などを実験と解析の両面から研究しています。

安全で合理的な構造の技術を学ぶ(movie)
耐風構造研究室
風が建物に与える影響を研究

野田 博 教授

当研究室では、台風や竜巻などの自然現象がどのような性質なのかを、気象観測データを手がかりに明らかにしていきます。また、コンピュータシミレーションを駆使して、目に見えない風を「見える化」し、強風によりどのような力が建物に作用するのかを研究しています。

建築・構造計画研究室
安全で豊かな 建築空間を創る 構造計画の研究

阿波野 昌幸 教授

建築の豊かな空間はその骨格である「構造」で支えられています。「力の流れ」に対し合理的で洗練された「構造計画」による建築は地震などの自然脅威に強く、かつ「構造美」を醸し出します。長年の実務経験に基づき、理論的かつ実践的に構造計画・構造設計を探求しています。

建築・都市デザイン研究室
建築と都市におけるさまざまな物事を読みとり実践に結びつける

松岡 聡 教授

デザイン・解析の両面から建築と都市の研究に取り組みます。都市構造、都市のコミュニケーションデザイン、都市とアートなどの研究を行うとともに、人間の活動が集積する都市におけるさまざまな物事を読みとり、建築・環境デザインの実践に結びつけることをめざします。

たてものの配置学(movie) 研究室のホームページ
居住福祉研究室
高齢社会における住まいのあり方

山口 健太郎 教授

気の合った仲間と老後を楽しく過ごしたい。介護を受けながらも自分なりの生活を維持したい。高齢期におけるさまざまなニーズに対応した住まいのあり方について研究しています。

公共施設を設計する(movie) 研究室のホームページ
建築・都市再生デザイン研究室
建築や都市の再生に必要とされる事業企画や空間デザインを探求

宮部 浩幸 教授

建築や都市の再生における建築や不動産の企画及び空間デザインに関する研究を行っています。最近は空家や市街地空洞化等の社会問題が懸案ですが、遊休不動産となった既存ストックのリノベーションは問題解決の重要な手法だといえます。

建築物理学研究室
持続可能な建築・都市環境の創造をめざして

安福 勝 教授

熱・空気・湿気環境に関する研究を行っています。特に、自然環境と建築・都市環境の相互作用とその定量化手法、および材料の熱・湿気物性に関する研究を行うことで、先進的な環境予測・制御・最適化手法の開発・提案をめざしています。

耐震構造研究室
地震に強い建物とは!

松宮 智央 教授

日本は世界でも有数の地震大国であり、国民が安心して暮らせる建築物とは何かを命題に、建物の地震に対する安全性について研究しています。

空間デザイン研究室
建築空間の面白さを追求する

竹口 健太郎 教授

建築空間は時に人を深く感動させます。建築の力がいつ、どのように人の意識に深く作用するのか考察し、それを実現するためにどのように設計すればいいのかを探求します。設計理論、建築作品、その工法(構法)についてリサーチします。

地域マネジメント研究室
企画マネジメント力を身につけてまちづくりの実践へ

寺川 政司 准教授

コミュニティ、行政、専門家など多様な主体の役割を意識し、生活にかかわる多角的な視点から、持続可能なまちづくりを具現化する建築・都市計画事業の企画および地域マネジメントの成立要因や手法を研究し、実践力を培います。

建築を使い続ける(movie)
設計・デザイン論研究室
デザインを考察し、実践する

垣田 博之 教授

建築のかたちには理由があります。設計者は素材や構造の知識、与条件の読み取りをもとに、ことばや図でコンセプトを組み立て、設計の指針としたり、作品を説明し奨学たりします。設計の実践金と並行して、その原動力となるそれらの理論を考察しています。

建築環境設備研究室
建物のエネルギー消費を抑えつつ、快適に過ごせる環境設備システムを研究

長澤 康弘 准教授

最小限のエネルギー消費で、建物内に居住する人々が健康で快適に暮らすための室内環境を実現する環境設備システムの計画・解析・評価をテーマに研究を行っています。レストランなどの調理作業空間を対象に、快適で衛生的な作業空間の実現をめざします。

プロジェクトデザイン研究室
建築をコミュニケーションとして捉えて、新しいデザイン教育、メディアのあり方を追求

堀口 徹 准教授

建築を、新しいコミュニケーションのための「場」を生み出すプロジェクトと捉え、ワークショップ、建築映画、デザイン教育を主なテーマに、建築を介した社会との新しいコミュニケーションの創造に取り組んでいます。

建築・都市コモンズ研究室
建築の価値を社会で共有して都市に生かす

髙岡 伸一 教授

大阪を主なフィールドに、近現代建築史と建築ストックの修設計、そこから導かれる建築の価値を社会で共有するための方法論を総合的に研究することで、「生きた建築」による都市コモンズ学を探求しています。

建築・都市音環境研究室
健康で快適な音環境を探求し、建築・都市空間に音の新たな価値を生み出す

平栗 靖浩 准教授

建築・都市空間における音環境について研究しています。現在の主要テーマは都市騒音の予測・評価技術の開発や会話しやすく快適なカフェの音響設計、音による移動支援、スポーツで発生する音の知覚です。

都市住宅研究室
都市、建築、住宅、そして住生活を持続的に利用するためのマネジメントとは?

関川 華 准教授

多様な価値観を持つ居住者が共同で利用する集合住宅をより持続的に利用するには、どのようなマネジメントが必要なのでしょうか?集合住宅の歴史がある海外の管理体制や日本の事例を通して、住宅だけでなく居住者の生活を支えるマネジメントや建築社会システムを考究します。

ランドスケープデザイン研究室
ランドスケープ/風景をデザインするということ

宮原 克昇 准教授

ランドスケープアーキテクチャーとは屋外空間のデザインを専門とする分野です。土地のコンテクストを読み取り、大地、植物、水、石などの自然素材を駆使し、人々に感動を与え、長く愛されるリア風景の創出を追及します。

建築構造学研究室
より安全で安心な免震構造の実現に向けて

犬伏 徹志 准教授

当研究室では、より安全・安心な免震構造を実現するための実験的・解析的研究を行っています。また、地震時の建物挙動を評価する上で重要となる地盤構造の評価や、建物との動的相互作用についても取り組んでいます。

都市・建築史研究室
建築および都市の歴史を把握する作業を通して、深い洞察力を身につける

岡村 健太郎 准教授

建築や都市は時に人の寿命よりも長く持続するからこそ、その発生要因や前提条件を把握した上で未来を見通せば、より深い洞察力を得られます。文献資料や理論的フレームワークの構築など机上における調査と、現場でのフィールドワークの双方を何度も往復することで、思考を鍛える研究スタイルです。

住宅計画研究室
居住者の視点から住環境について考察し、より良い住宅・住宅地のあり方を探る

佐野 こずえ 講師

実際に住む人はどのような箇所を便利・不便と感じ、日々暮らしているのか。そんな居住者の視点から、設定したテーマに基づく生活者へのアンケートや調査などを通して住環境を考察し、より良い住宅・住宅地のあり方を提案しています。

住宅のデザインと住まい方を考える(movie)
建築生産研究室
「所有から利用へ」維持・更新を中心とするマネジメント手法を研究

池尻 隆史 講師

「所有から利用へ」をキーワードに維持・更新を中心とした建築の計画・マネジメント手法を研究。本格的な人口減少時代を見据えた新築に依存しない建築生産のありかた、既存建築ストックの利活用のありかたなどについて、調査研究を実施しています。

西洋建築史研究室
都市的、土木的といった複数の視点から西洋の建築物を考察

會田 涼子 講師

西洋、特にルネサンス文化を生んだイタリアの歴史的都市フィレンツェを対象に、「建築物がいかに多様な条件から成り立ち、空間や様式がデザインされてきたのか」について研究。建築単体だけでなく、建築を取り巻くさまざまな視点から多面的に考察を進めています。

建築・都市環境材料研究室
建築・都市環境、材料学などさまざまな観点から複合的に建築を考えていく

菅原 彬子 講師

建築・都市空間における環境と材料学の相互作用に関する研究を行っています。材料の物性・構造などにより、居住環境を制御することで空間の快適性などを考えます。建築・都市環境と材料の両観点から建築を考えられるのがゼミの魅力です。

教養・基礎教育部門
建築について 世界中の人と英語で話そう

橋本 啓子 教授

建築学部に特化した英語の講義を担当します。私の専門はインテリアデザイン史、西洋建築史・美術史で、近年は日本の現代インテリアに関する本や論文を英語で執筆し、海外に紹介しています。建築学と英語を知れば、世界中の人とコミュニケーションができます。ぜひ本学部で両方とも自分のも のにしましょう!

教養・基礎教育部門
自分の考えを英語で世界に発信しましょう

宮永 正治 准教授

専門分野における英語コミュニケーション能力の育成を目的に、授業では受講者自身の考えを英語で発信する能力の向上をめざしています。授業はみなさんが英語を使う場ですので、失敗を恐れずに積極的に参加してもらうことに重点を置いています。

教養・基礎教育部門
英語はアイデアを説明したり、デザインを共有したり、国際的に活躍するためのツール!

バルー ケビン 講師

世界中の建築家、デザイナー、エンジニアが英語を使いコミュニケーションを取っています。授業では実生活で活用出来る英語を練習し、目標と夢を達成するために必要な英語でのコミュニケーションスキルの上達をサポートします。

  • 教員組織は2024年度のものです。2025年度は変更になる場合があります。