緊急時マニュアル
災害時の対応
大地震や火災などの緊急事態が発生した際は、日頃から適切な準備をし、落ち着いて行動することが大切です。いざという時、自分の身の安全が守れるよう、日頃からどう行動すべきかを考え備えておきましょう。
大地震が起きた場合
① 地震が発生した瞬間の対応
- 窓や棚、ガラスなど割れたり中のものが飛び出しそうなものから離れる。
- 机の下などにもぐるか、バッグ・衣類などで頭を覆うなどして、落下物から頭と手足を守る。
- ドアを開け、出口を確保する。
- 実験中など火気を使っている時は、身の安全を確保した上で、火を消す。
- 広場やグランドなど、落下物がない場所にいる場合は、その場で座り込み揺れがおさまるのを待つ。
② 揺れがおさまった後の対応
自分自身の心構え
- 冷静に、落ち着く。
- 余震に備え、慌てずしばらく様子をみる。
- 建物に傾きやひびはないか、火災は起きていないか、負傷者はいないかなどの確認をする。火災の場合、負傷者がいる場合は、最寄りの教職員に連絡をした上で、自分の身が安全な範囲で初期消火、応急手当をする。
避難場所へ移動するかの判断基準
- 火災が起きていないか。起きていれば消火できるかどうか。
- 建物が傾いたり、壁にひびが入ったり崩れたりしていないか。
- 周囲の教室や部屋の状況はどうか。
- 薬品が漏れ出たり、備品が散乱していないか。
以上のポイントが「安全」と確認できた場合は、指示があるまでその場を動かない。
行動に移るときのポイント
「安全」が確認できない場合は、次のとおり行動する。
- 火災が起きている場合は、タオルやハンカチで口を覆う。
- どのルートで避難すれば安全か確認する。
- 移動する場合は、エレベーターは使わず、階段を使用する.
火災が発生した場合の行動
- 火災報知器や大声で火災を周囲に知らせる。
- 消火器や屋内消火栓を使用して、できるだけ早めに初期消火に努める。
- 消火不可能の判断は早めにし、手におえない時は速やかに避難する。
③ 避難場所
大学ではあらかじめ設定した場所を一時避難場所と想定していますが、地震時の状況により安全な場所に避難してください。
④ 余震がおさまり落ち着いたら
揺れがおさまり落ち着いたら、家族との安否確認を取りながら、自宅に帰るか検討します。交通機関が動いていない場合は、徒歩で帰宅することになります。その場合の目安は大学と自宅の距離が20kmです。
大学と自宅の距離が20km以上の場合は避難場所で待機し、交通機関などの復旧状況により、帰宅するか判断してください。
- 地震の規模、起きた時間、交通機関の状況、自身の体調や体力により臨機応変に判断すること。
- 災害時の歩行速度は約2.5km/時程度。10kmでは約4時間程度です。
⑤ 安否報告・確認
家族との安否確認
家族との安否確認が電話などで取りにくい状況の場合は、「NTT災害用伝言ダイヤルサービス」などを利用してください。
自分の情報を相手に伝えたいとき=伝言録音
171+1+自分のTEL+自分のメッセージ録音
- 「171」に発信
- ガイダンスに従って「1」(暗証番号なし)を押す
- 自分の電話番号を押す
- 30秒以内で自分のメッセージを録音する
- 暗証番号がある場合は、171+3+4ケタの暗証番号+自分のTEL+自分のメッセージ録音
相手の情報を聞きたいとき=伝言再生
171+2+相手のTEL+相手のメッセージ再生
- 「171」に発信
- ガイダンスに従って「2」(暗証番号なし)を押す
- 相手の電話番号を押す
- 相手のメッセージを再生する
- 暗証番号がある場合は、171+4+4ケタの暗証番号+相手のTEL+相手のメッセージ再生
- 利用可能な端末/NTTの一般電話、公衆電話、携帯電話
- 蓄積伝言数/1電話番号あたり1~10伝言
- 録音時間/1伝言30秒以内
- 伝言保存期間/2日間(48時間*自動消去)
大学への安否確認
大地震、その他大規模な災害が発生した場合、大学から近大UNIPAで安否確認を行います。
連絡可能な状況になり次第、近大UNIPAから安否確認の回答をしてください。
火災が発生した場合
① 周囲に早く知らせる
火事を見つけたら、まず周囲に「火事だ」と大声を出して知らせる。声が出なければ、やかんなどを叩き異変を知らせる。小さな火でも「119番」通報を行い、当事者は初期消火にあたり、近くの人に通報を頼む。
「119番」に通報するときは次のようなことを正確に伝える。
- まず火災であることを伝える。
- 場所(住所)はどこか。
- 建物の種類は。木造かビルか。
- 脱出できないでいる人の有無やけが人は。
- 火災現場付近で目印になるものは。
② 早く消火する
出火から3分以内が消火できる限度。水や消火器だけで消そうと思わず、座布団で火を叩く、毛布で火を覆うなど、手近のものを活用する。
③ 早く逃げる
天井に火が燃え移ったら、いさぎよく避難する。 避難するときは、煙を吸わないよう、タオルやハンカチで口を覆い、燃えている部屋の窓やドアをしめて空気を絶つ。
火災からの避難ポイント
- 天井に火が移ったときが避難の目安
- 服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く避難する。
- 躊躇は禁物。炎の中は一気に走り抜ける。
- 煙の中を逃げるときは、できるだけ姿勢を低くして。
- いったん逃げ出したら、再び中には戻らない。
- 逃げ遅れた人がいるときは、近くの消防隊にすぐ知らせる。
台風(大雨)が発生した場合
台風や大雨は、その襲来時期や規模などの予測がある程度可能です。事前の対策次第で被害を最小限にすることが可能です。台風や大雨が近づいたら、テレビやラジオなどで気象情報に注意することを心掛けましょう。
また、暴風警報が発生した場合は、「休講(気象警報・交通ストライキ)」のとおり、休講措置を行います。休講などの情報は、大学ホームページに掲載しますので、よく確認してください。
緊急時の学内連絡先
緊急時の学内通報は、『大学防災本部(西門守衛室)【学内内線110番】』へ連絡してください。
各部署の連絡先は「お問い合わせ」を参照してください。
大学委託医療機関
池田病院 (06) 6721-0151
森下外科 (06) 6724-6163