スポーツ振興担当理事ごあいさつ

近畿大学は、本年創立100周年を迎えます。この長い歴史の中で、本学は設立当初から体育を重んじ、心身ともに健全な人間教育を実践してまいりました。その姿勢は、体育会クラブの歴史と伝統に刻まれています。

近畿大学初代総長・世耕弘一先生は、1949年近畿大学設立当時の『教学の指針』において次のように述べています。
「教育の大本は、個性の発達を促すと同時に、社会人としての個人の人格の完成を期するところにある。言いかえれば、体育の発達と、人間良心の育成と智性の向上とにある。学を修め、業を習うも、亦実に人格の陶冶と実社会に臨みて生活の充実を図るのにある。」
また、1956年に発刊された近畿大学体育年鑑には、当時の体育会活動が記録されており、題目『若人に寄す』の中で「(略)スポーツ、すなわち体位の向上、体育の発達は非常に重要であり、学生は学問と併行してこれを習得することを強く望む」と、体育の重要性を学生に説かれたのでした。

この体育重視の考えは以来一貫して変わりありません。
100年という節目を迎え、私たちはこの考えを礎に、新たな時代に向けた大学スポーツの在り方を見直し、さらなる発展を目指してまいります。

では、近大スポーツは何のために存在しているのか――。
私たちは、近畿大学の「建学の精神」と「教育の目的」に則り、単なる競技の場にとどまらず、競技者としての挑戦、観戦を通じた感動、そして支える側としての誇りを共有し、関わるすべての人の熱狂と一体感を醸成することで、共に成長する存在になることをめざしてまいります。

今後とも、近畿大学のスポーツ振興に温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

  • 1925年設立の大阪専門学校と、1943年設立の大阪理工科大学を母体として、1949年近畿大学設立

2025年4月
スポーツ振興担当理事
中島 茂

スポーツ振興担当理事

中島 茂
スポーツ振興担当理事

(参考)パリ2024オリンピック・パラリンピック特別ページ

パリ2024オリンピック・パラリンピック大会戦績