グローバルエデュケーションセンターのご案内
グローバルエデュケーションセンター長より
ポストコロナ社会での国際交流をめざして
近畿大学、”KINDAI”では、2020年4月に国際関連組織を改編し、グローバルエデュケーションセンター(GEC)を開設し、積極的な国際交流推進に取り組んでおります。センターには、従来より国際交流部門と教育支援部門がありましたが、2024年4月より、教育支援部門を新たに「ランゲージハブ(Language Hub)」と改名し、より多くの学生に外国語を学ぶ場を提供できるよう、運営してまいります。8か国語の外国語課外講座、TOEFL、IELTS、TOEIC講座等の語学教育に加え、各種イベントを実施しています。本学では、2006年に策定された「近畿大学国際化のビジョン」に沿ってグローバル人材育成強化に取り組んでまいりましたが、コロナ禍で途切れた国際交流の流れをそれ以前のレベルに戻し、さらなる発展を目指し、本学の理念に基づく教育と、総合大学としての様々な研究分野を通して、地域社会はもとより、グローバル社会に貢献してまいる所存です。
国際交流部門では海外大学との交流協定締結をはじめ、交換・派遣留学、外国人留学生の受け入れ等を推進しております。コロナ禍を経て、長期的な円安の影響もあり、留学の送り出し、受け入れとも、それ以前のレベルに戻っていない状況ではありますが、さらなる活発化を目指してまいります。
まず本学の外国人留学生の受け入れについてですが、2023年5月現在、世界17カ国・地域から約500名の留学生が学んでいます。卒業後には、楽天、NEC通信システムズ、オムロン、マツダ、日立造船など日本企業に就職する学生や、貿易で成功するなど多才な人材を輩出しています。一方、大学院に進学して博士号を取得し、大学教員として本学や母国に帰って教壇に立つ人もいます。
また、近年は欧米やアジア諸国からの長期の交換留学生も増加しており、英語開講科目を充実させながら例年多くの留学生を受け入れています。特に近年ヨーロッパ、アジア地域からの留学生が多く、国際学部や経営学部で開講する英語による専門科目の授業の活発化に貢献しています。
一方、特筆すべき学部の動きとしては、2016年度国際学部開設後、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材を輩出しています。また、2022年度に情報学部を開設し、情報分野における幅広い専門技術の知識をもって、グローバルな舞台で活躍できる人材を育成を目指しており、シリコンバレーでのIT企業訪問を含む、カリフォルニア大学デービス校への留学が開始されます。 “KINDAI”の協定校は2024年4月現在、世界53カ国・地域、282校に上っており、全学部の学生に対して留学へと羽ばたく幅広い選択肢が提供されています。
さらに、各種奨励金制度の充実や、海外インターンシップの促進も図っています。また、春期・夏期休暇期間中に、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、中国、韓国などに学生を派遣し、語学力の向上と異文化体験を通し、国際感覚の養成と豊かな人間性を養うための海外語学研修を実施しています。
近年のこうした取り組みの成果もあり、世界の大学ランキング(The Times Higher Education World University Rankings 2024)で1001-1200位にランクインするなど、”KINDAI”は国際的にも高い評価を受けています。今後も総合大学としての強みを生かした国際交流を積極的に推進し、留学生の受け入れと本学学生の海外への留学の充実を図っていきたいと考えています。そして、
”KINDAI”で学ぶ学生がグローバル化のもたらす多様な価値観や文化の違いを尊重し、持続可能な社会の発展に向けて、世界を舞台に活躍できる人材に育っていけるよう、一層努力してまいります。
- 大村 吉弘
- YOSHIHIRO OMURA
- グローバルエデュケーションセンター長