グローバルエデュケーションセンターのご案内

グローバルエデュケーションセンター長より

"KINDAI"らしい国際交流をめざして

近畿大学では、”KINDAI”らしい国際交流をより総合的かつ積極的に推進していくため、2020年4月に国際関連組織を改編し、グローバルエデュケーションセンターを開設いたしました。センターには、国際交流部門と教育支援部門があり、国際交流部門では海外大学との交流協定締結をはじめ、交換・派遣留学、外国人留学生の受け入れ等を推進し、教育支援部門では8か国語の外国語課外講座、TOEFL、IELTS、TOEIC講座等の語学教育に加え、各種イベントを実施しています。本学では、2006年に設置された「21世紀教育改革委員会」で策定された「近畿大学国際化のビジョン」に沿ってグローバル人材育成強化に取り組んでまいりましたが、これまで以上に国際交流事業を充実させ、本学の理念に基づく教育と、総合大学としての様々な研究分野を通して、地域社会はもとより、グローバル社会に貢献してまいる所存です。

さて、まず本学の外国人留学生の受け入れについてですが、2023年5月現在、世界17カ国・地域から約500名の留学生が学んでいます。卒業後には、楽天、NEC通信システムズ、オムロン、マツダ、日立造船など日本企業に就職する学生や、貿易で成功するなど多才な人材を輩出しています。一方、大学院に進学して博士号を取得し、大学教員として本学や母国に帰って教壇に立つ人もいます。

また、近年は欧米やアジア諸国からの長期の交換留学生も増加しており、英語開講科目を充実させながら例年多くの留学生を受け入れています。こうした留学生を対象に、2016年からはホームビジット制度を始め、教職員と交換留学生のアットホームな国際交流にも努めています。

一方、特筆すべき学部の動きとしては、2016年度に国際学部を開設し、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材を育成しつつ、交換・派遣留学制度をより活発に運用しています。欧米圏やアジア諸国をはじめ、近年では南米やユーラシア地域でも留学先を拡大しており、アメリカ、中国、台湾、韓国への約1年間の留学プログラムの後、交換・派遣留学生として再度海外で学ぶ学生もいます。“KINDAI”の協定校は2023年4月現在、世界52カ国・地域、272校に上っており、全学部の学生に対して留学へと羽ばたく幅広い選択肢が提供されています。

さらに、2017年度から5か年計画の「大学の世界展開力強化事業」として、理工学部を中心に日露間で活躍できるモノづくり中核人材の育成事業も実施いたしました。ボーダレスな社会の中で技術革新は繰り返され、知識や人材は国境を越えて移動し、日本社会も今後大きく変化していくことは確実です。こうした状況下で、国際交流は学生たちに「知識基盤社会」の現実を認識することを促し、未来を生き抜くために必要な能力と意欲を持ってもらうために必要不可欠であると確信しています。

この他、各種奨励金制度の充実や、海外インターンシップの促進も図っています。また、春期・夏期休暇期間中に、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、中国、韓国などに学生を派遣し、語学力の向上と異文化体験を通し、国際感覚の養成と豊かな人間性を養うための海外語学研修を実施しています。

近年のこうした取り組みの成果もあり、世界の大学ランキング(The Times Higher Education World University Rankings 2023)で801-1000位にランクインするなど、”KINDAI”は国際的にも高い評価を受けています。今後も総合大学としての強みを生かした国際交流を積極的に推進し、留学生の受け入れと本学学生の海外への留学の充実を図っていきたいと考えています。そして、

”KINDAI”で学ぶ学生がグローバル化のもたらす多様な価値観や文化の違いを尊重し、持続可能な社会の発展に向けて、世界を舞台に活躍できる人材に育っていけるよう、一層努力してまいります。

グローバルエデュケーションセンター長 秦 辰也

秦 辰也
TATSUYA HATA
グローバルエデュケーションセンター長

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