学部長挨拶
「失われた30年」という言葉が日本ではよく聞かれますが、実際にはこの30年間に多くの変革やイノベーションが起こりました。
私たちの生活に欠かせないスマートフォンは、その象徴的な例です。30年前にはその言葉すら存在していませんでしたが、今や私たちの日常の一部となっています。1997年に登場したトヨタのプリウスも、「21世紀に間に合いました」というフレーズが話題になりましたが、今ではハイブリッド技術の普及により、自動車の燃費は2倍になり、自動運転の時代が間近に迫っています。
これらのハードウェアだけでなく、ソフトウェアのイノベーションも私たちの生活に大きな影響を与えました。かつては,新聞を読むように指導され、夜10時に報道番組にチャンネルをあわせ,週末の夜9時には地上波で映画を観ることが一般的でした.しかし現在は,ニュースはネットメディアやSNSから即座に得ることができ,サブスクリプション・サービスにより,好きなときに好きなコンテンツを楽しむことができるようになっています。
これらの変革を私たちは30年前に予測できたでしょうか?その答えは「No」でしょう。では、皆さんは30年後の自分を想像したことがありますか?おそらく「まだ先のことだからわからない」という答えが返ってくるかもしれませんが、30年後は決して遠い未来ではありません。その頃、皆さんその時、現役で働き社会で活躍しているはずです。私たち教職員一同は、皆さんが今後の予測不可能な時代を生き抜き、成功することを大いに期待しています。そのため、私たちは皆さんに以下の3つの能力を身につけていただきたいと考えています。
- 高い人格と倫理観(人間性)
- 技術者としての専門的能(専門性)
- 国際化時代を生き抜く力(国際性)
これらの能力を身につけるために、私たちは以下のようにカリキュラムを編成しています。
- 基礎教育・総合科目
- 基礎教育・外国語科目
- 専門教育科目
- 特修プログラム
それぞれの講義を通じて、どんな知識やスキルを得たのか、各セメスターでの学びを振り返り、何ができるようになったかを確認してください。そして、卒業時には「私はこんな人材です」と胸を張って言えるようになってほしいと思います。
私たちは、皆さんの成長を全力で支援します。皆さんも,自分自身の成長のために大学を最大限に活用してください。
- 樹野 淳也
- TATSUNO JUNYA
- 工学部長