特色

専攻分野

定員は次のとおりです

専攻 専攻分野 入学定員 収容人数
医学系 基礎医学系 神経構造機能学、システム脳科学、分子生体制御学、分子腫瘍病態学、細胞病態制御学、薬理学、病因病態探索学、神経ウイルス学・免疫学、免疫応答制御学、環境医学・行動科学、疫学・健康科学、法医学、医学物理学 45名 180名
臨床医学系 循環器内科学、腎臓病態制御学、内分泌代謝病態制御学、血液・免疫・膠原病/機能制御学、腫瘍病態制御学、呼吸器・アレルギー病態制御学、神経病態制御学、消化器病態制御学、精神病態医学、発達小児医学、環境皮膚病態学、放射線腫瘍学、放射線診断・画像応用治療学、臨床検査医学、臓器病態制御外科学 l 、臓器病態制御外科学 ll 、臓器病態制御外科学 lll 、臓器病態制御外科学Ⅳ、運動器機能制御学、リハビリテーション医学、腎泌尿器外科学、視覚科学、感覚器頭頸部外科制御学、女性機能病態・周産期医学、麻酔・疼痛制御・集中治療学、神経機能制御外科学、心血管機能制御外科学、形成・再建外科学、救急医学、緩和医療学

医学研究科の特色

医学研究科では「専攻分野に関する確かな学識に裏付けされた研究活動を自立して行い、さらに新鮮な着想と独創性のある重要な研究課題に積極的に取り組むことができる医学系研究者」の育成を目指しています。 平成20年度より従来型の専攻名、専攻分野名を臓器系統別、専門分野別名に変更、基礎医学系専攻分野を文部科学省中央教育審議会答申「新時代の大学院教育」における「将来自立して研究のできる研究者養成を目指すコース」として、臨床医学系専攻分野を「高度の科学的素養をもった臨床医養成を目指すコース」として位置付け、専攻名を「医学系」の一系に統合しました。 そして基礎医学系専攻分野で先行して実施していた社会人入学制度を、初期臨床研修2年目の医師を対象として、平成19年度より臨床系専攻分野にも導入し、大学院博士課程教育にふさわしいコースワークを確立するとともに、専攻分野に偏らない幅広い専門的知識の習得をめざした教育カリキュラムを構築し、文部科学省により採択されたがんプロフェッショナル養成コースなど、専門コースの充実も特色としています。

医学研究科における教育の特色

一般コースでは、前述のように、平成20年度より全専攻分野共通の必修科目として、社会人入学者にも受講可能な時間帯に、共通講義・演習カリキュラムを新設しました。このコースでは研究倫理、個人情報保護と知的財産、研究立案、情報検索、実験検証、統計分析、論文執筆、論文発表など、すべての研究者にとって基本的な知識となる11教科が系統的に教育され、出席確認により必修3単位が付与されることになりました。
また、必修の実験的・臨床的研究8単位のうち2単位を共通化しましたが、このために各専攻分野が技術の解説と実地訓練を行うコースを設定し、大学院生が専攻分野に関わらず、自らの研究に必要な、あるいは興味のあるコースを選択し、受講できることとしました。また、医学部共同研究施設の講習会、近畿大学医学会、博士論文公聴会、総合医学教育研修センター主催のイブニングセミナー、医学部・医学研究科・ライフサイエンス研究所主催の学術講演会などにも参加を勧め、それを必修単位にくり込み評価しています。
がんプロフェッショナル養成コースにおいては、特に社会人入学者が多く、共同講義は関西の7大学の合同で行われるために、交通の便の良い大阪市内に会場を設け、そのため出席率は非常に高くなっています。やはり、時代の先端分野において、数多くの臨床医師の中から抜きん出て、専門資格を医学博士号として付与されるというコースは、これからの医師格差時代においては大いに魅力のあるものとなります。

その他の特色

医学部共同研究施設には最先端の研究機器が備えられ、ライフサイエンス研究所所属の職員による行き届いた維持管理や技術補助により、方法論の制限を受けることなく、自らの研究に最新の手技を取り入れることができます。また、P3Aレベルまでの遺伝子組換え動物飼育室や感染実験室が備えられ、医学研究に不可欠な動物実験を最良の環境で行い、成果を世界に発表することが可能です。また、学内の情報ネットワークシステムが充実しており、インターネットを通じた情報検索が自由に行えるばかりでなく、医学図書館では大多数の医学雑誌についてオンライン購読契約を行っており、自らの研究室から学術雑誌やデータベースを不自由なく参照することが可能です。
教育課程を重視し、客観的評価を行うことを目的として今後導入していくことを検討している制度には、複数教員の担当制、中間発表会実施、学内での複数教員による中間評価、公聴会の活性化などが挙げられます。
また、国内外、特に海外との交流を促進するため、大学院生の短期在外研究の制度化、海外の若手研究者を大学院生に拡大し、医学研究科として受け入れる制度を整備します。がんプロフェッショナル養成コースですでに実現していますが、一般コースにおいても、他大学との単位の互換が国内外で可能とする制度をめざします。また、大学院教員の質的改善を目標に、基礎医学系分野の准教授の確保、非医師の優秀な人材の登用、講師の大学院教員化、大学院教員のFDの実施などが企画されています。