情報学科
情報システムコース/情報メディアコース
学科・コース紹介
洞察力と専門能力を兼ね備えた 情報処理技術者の育成。
現代は情報革命のさなかにあり、IT(情報技術)の急速な発展が、私たちの暮らしや社会経済の仕組みを大きく変貌させています。そのため、情報処理に関する専門知識と高度な技能を身につけた人材が、さまざまな分野で求められています。本学科の教育理念は、より豊かな社会を創造するために、広い視野から問題の核心を的確に把握するための洞察力と、技術的な課題を解決するための専門能力を兼ね備え、社会の一員としての責任と自覚を有する情報処理技術者の育成にあります。
ソフトウエアを学ぶ情報システムコースと メディアを中心に学ぶ情報メディアコース。
学科のカリキュラムは、主にソフトウエアに関する知識と技術が学べる情報システムコースと、メディアを中心とした知識と技術が学べる情報メディアコースに分かれています。それぞれのコースの特色は、以降に示す通りです。どちらのコースでも、入学年度において少人数制の導入教育(基礎ゼミ)があります。また、LinuxとJava言語で一貫した実習教育が重視されるとともに、高度なネットワーク技術の修得をめざします。
カリキュラム
世の中のすべての事象が、「情報」というキーワードでつながり合う現代。IT革命の時代を担うIT技術者には、メディアとシステムを有機的に結合する深い知識と広い見識が求められています。情報学とは創造的な学問分野です。その先には、自由な発想で活躍できる、無限の可能性が広がっています。
情報システムコース
情報科学の理論体系を習得し、複雑な処理を要するシステムへの応用能力を育成。
電子マネーをはじめ、生活を便利にする大規模情報システムやネットワークシステムの構築に対応できる応用能力を持った技術者をめざします。これらのシステムは、情報科学の理論的基礎を組み合わせた複雑な処理に支えられています。このため、オブジェクト指向設計、データベース論などを深く学ぶことで、情報科学の理論体系を習得します。
学びのSTEP
専門科目 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 |
---|---|---|---|---|
必修科目 | コンピュータ基礎I[2] コンピュータ基礎II[2] オブジェクト指向設計[2] 情報実習I[2] 情報実習II[2] |
プログラミング実習I[3] プログラミング実習II[3] 情報数学[2] 確率統計I[2] ネットワーク技術I[2] データ構造と アルゴリズムI[2] コンピュータ アーキテクチャ[2] オペレーティング システム[2] |
情報システムプロジェクトI[2] 情報システムプロジェクトII[2] 卒業研究ゼミナール[1] 暗号と情報セキュリティ[2] |
卒業研究[8] |
選択科目 | 数値計算法[2] 論理回路[2] 確率統計II[2] ネットワーク技術II[2] データ構造と アルゴリズムII[2] 言語理論と オートマトン[2] 数理論理学[2] 教科教育演習[1] |
情報理論[2] コンパイラ[2] プログラミング 言語学[2] データベース論I[2] データベース論II[2] 人工知能[2] 画像処理[2] ソフトウエアプロセス[2] 数理計画法[2] 計算論[2] 分散システム[2] エージェント工学[2] コンピュータ グラフィックス[2] パターン認識[2] リアルタイムシステム[2] 符号理論[2] 自然言語処理[2] 情報と社会[2] |
情報と職業[2] |
- [ ]内の数字は単位数
Pick up授業
ネットワーク技術I・II
Iでは、発展の経緯や情報技術を学び、ネットワークプロトコルの役割と構成を理解します。IIでは、通信ネットワーク構築のための個別技術と応用を詳解します。
データベース論I・II
Iでは、データモデルやデータベース管理システムの基本概念を習得。IIでは、より高度なデータベース構築や応用のためのデータモデルについて学習します。
オブジェクト指向設計
ダイアグラムを用いた視覚的なシステム分析・開発を学習し、オブジェクト(もの)に基づいたシステムのモデリングやプログラミング技法を学びます。
情報メディアコース
視覚・聴覚情報の扱い方から、情報メディアと人間・社会とのかかわりまでを専門的に学習。
情報メディアとは情報を処理して人間に伝える媒体を意味します。コンピュータやネットワークで映像、音楽、音声などの視覚情報や聴覚情報などを扱うための方法を体系的に学習するだけではなく、情報メディアと人間および社会とのかかわりを専門的に学ぶことで、より快適で豊かな社会を創造できる技術者となることをめざします。
学びのSTEP
専門科目 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 |
---|---|---|---|---|
必修科目 | コンピュータ基礎I[2] コンピュータ基礎II[2] オブジェクト指向設計[2] 情報実習I[2] 情報実習II[2] |
プログラミング実習I[3] プログラミング実習II[3] ネットワーク技術I[2] データ構造とアルゴリズムI[2] 情報数学[2] 確率統計I[2] 確率統計II[2] |
情報メディアプロジェクトI[2] 情報メディアプロジェクトII[2] パターン認識[2] 暗号と情報セキュリティ[2] 卒業研究ゼミナール[1] |
卒業研究[8] |
選択科目 | 数値計算法[2] ネットワーク技術II[2] データ構造とアルゴリズムII[2] コミュニケーション論[2] ディジタル信号処理[2] 言語理論とオートマトン[2] 数理論理学[2] 認知科学[2] 画像システム[2] 教科教育演習[1] |
情報理論[2] データベース概論[2] 通信工学[2] 人工知能[2] 画像認識[2] HCI[2] 感性工学[2] 色彩工学[2] 自然言語処理[2] 数理計画法[2] エージェント工学[2] コンピュータ グラフィックス[2] センサシステム[2] 知能ロボット[2] Webアプリケーション[2] 音声認識[2] 社会心理学[2] 機械学習[2] 情報と社会[2] |
情報と職業[2] |
- [ ]内の数字は単位数
Pick up授業
音声認識
音声認識技術の中核となる大語彙連続音声認識システムを構築するための基礎知識を学習。基礎理論から実践知識まで習得します。
コンピュータグラフィックス
図形の描画手法から、3D-CGに必要な座標変換・モデリング・レンダリングなどのアルゴリズムについて解説します。
コミュニケーション論
メディア・コミュニケーションの概念・形態・特性などを整理し、その効果や最新の研究などを学ぶことでネットワーク社会のコミュニケーションについて理解を深めます。
カリキュラムの特色
- JABEE認定プログラムを実施するため、1600時間以上の学習を保証
- 指定通りの履修で学科の学習・教育目標が達成できるカリキュラム
3つのポイント
1.基礎をしっかり身につけて、応用力を養成。
情報学を学ぶ上で欠かせない数学、海外との情報交換に必要な英語を含め、基礎をしっかり学習。実社会でさまざまな課題を解決する応用力も身につきます。
2.幅広い視野を持つスペシャリストを育てます。
専門分野以外にも、幅広い知識を習得できます。一般社会が何を求めるかを理解できる、コミュニケーション力・社会性のある人材を育成します。
3.各種資格取得を強力バックアップします。
学内ネットワークによるe-Learningを活用し、ネットワークエンジニアの技術力を証明する「シスコ技術者認定」など、さまざまな資格取得をバックアップします。
進路
情報通信業をはじめ、製造業やサービス業などさまざまな分野に活躍のステージが
情報学科の卒業生は、情報システムと情報メディアの両方を学ぶため、最先端の科学技術の現場で活躍できる人材として社会から期待されています。2017年度は情報通信業に就職した学生が約50%を占めています。また、情報技術者は多方面の業種で求められており、卒業生たちは製造業や卸売・小売業、サービス業など、多彩な企業で活躍しています。
卒業生の主な進路
主な就職・進学先 | |
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製造業 | TOPPAN/タカラスタンダード/日立建機/グローリー/富士通ゼネラル/シャープ/村田製作所/日立製作所/スズキ/三菱自動車工業/SCREENセミコンダクターソリューションズ |
情報通信業 | セガ/富士通Janan/西日本電信電話/ソフトバンク/日立システムズ/TIS/SCSK/キヤノンITソリューションズ/電通国際情報サービス/アルファシステムズ/富士ソフト/日立ソリューションズ/Sky/エヌ・ティ・ティ・データ関西/トヨタシステムズ/伊藤忠テクノソリューションズ |
卸売・小売業 金融・保険業 サービス業 |
立花エレテック/大塚商会/エイチーム/ディー・エヌ・エー |
電気・ガス・水道 建設業 |
関西電力/北陸瓦斯/NECネッツエスアイ/鴻池組 |
公務員・教員 | 大阪府庁/富田林役所/京都府警 |
大学院進学 | 近畿大学大学院/東京大学大学院/筑波大学大学院/名古屋大学大学院/京都工芸繊維大学/広島大学大学院/はこだて未来大学大学院/奈良先端科学技術大学院大学 |
※令和4年度(2022年度)、令和5年度(2023年度)卒業生実績
業種別進路先
※2023年度卒実績
資格
所定の単位修得で取得できる資格
高等学校教諭一種免許状(情報/工業)/図書館司書/技術士補(JABEEコースのみ)
理工学部共通
ITパスポート/基本情報技術者
関連の深い資格・検定
シスコ技術者認定/ORACLE MASTER(データベース)/応用情報技術者/ネットワークスペシャリスト/情報処理活用能力検定/CGクリエイター検定/CGエンジニア検定/Webデザイナー検定/画像処理エンジニア検定/マルチメディア検定/総合無線通信士(第一級~第三級)/電気通信主任技術者/ 陸上無線技術士(第一級・第二級)/FE(Fundamentals of Engineering)/技術士 など