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BATON
つなぐ、つながる
みんなの声
諦めずに継続することが大切です。
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Profile
2004年度 法学部法律学科に入学
兵庫県神戸市在住 /職業:弁護士
大久保 勇輝
工業高校卒業、海上自衛隊を経て通信教育法学部入学。
大阪大学法科大学院を経て司法試験合格。
京都弁護士会所属。近畿大学通信教育部梅友会会長。
5年間の弁護士勤務経験を経て
京都市中京区に弁護士法人大久保総合法律事務所を設立。
代表弁護士として企業法務、一般民事事件、
刑事事件などを取り扱い解決に導いている。
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Q
通信教育部を選んだきっかけを
教えてください。司法試験を目指したい。
だが学費に充てるお金がなく、
学習に専念できる環境もないということがきっかけでした。私は高校卒業までは勉強とは無縁の生活を送っていました。
そのため大学には進学せずに、高校卒業後、海上自衛隊に入隊しました。しかしそこで高卒と大卒の違いにより、今後のキャリアに階級の差が生じることを知りました。せっかく働くのであれば世の中をよりよくしたい、幹部の様な働き方をしたい、お金も稼ぎたいという風に考えるようになり、勉強しなければ到底到達できないのではないかと考えるようになりました。その後、いろいろと調べるにつれ、要求される難易度と社会的評価のようなものが、ある程度相関することがわかり、勉強とは無縁だった私が、本気を出して勉強すればどこまで極めることができるか知りたくなりました。
そこで当時、最難関と言われていた司法試験に挑戦しようと考え、退職しました。
当時の私は19歳でしたが、親は頼れない状況だったため、大学に行く時間的・金銭的な余裕がありませんでした。その中で、働きながら、自分でも支払える学費で学べる通信制大学があると知り、法学部のあった近畿大学通信教育部を選びました。 -
Q
学習についてなにか工夫をしていることは
ありますか?通信学習は強い目的意識が必要です。
一緒に勉強する仲間を作ることも大切だと感じました。近畿大学通信教育部はスクーリングも充実していますが、主たる学習は自らテキストを読み進めてレポートの作成、試験の合格を目指す通信授業科目になります。通信授業科目の学習は、しっかりとした目的意識と計画性をもって学習を進めないと、単位を修得することは困難です。まずは学習の友を熟読し、単位の取り方から理解することで、自分で学ぶ・調べる・実践するという姿勢が身に付きました。
歴史と伝統のある近畿大学通信教育部には、地域ごとに学習会という学生相互に学習をサポートする組織も存在します。そういった場所に積極的に参加し、勉強する仲間を増やすことで、モチベーションを維持しながら学習に取り組むことができると思います。私は、卒業間近まであまり学習会などに参加せず、独学で勉強をしてきたので何度も挫折しそうになりましたが、こういったコミュニティにもっと早く参加しておけば良かったと思っています。 -
Q
困ったこと、壁に当たったと感じたこと、
その克服方法について教えてください。計画を綿密に立てること。
勉強仲間と教えあったり、競い合ったりすることで
克服してきました。通信授業科目は、自己管理が極めて重要になります。
科目終末試験の受験は自分で計画を立てて受験することになるので、自分が受けようとしなければいつまでたっても受験しなくていいわけです。その意味で、勉強することを強制されるような環境にはなっていません。逆に言えば自由な環境であるともいえますが、かなり強い意識をもって臨まなければ、いつまでたっても単位は修得できません。そのためには単位取得計画を綿密に立てたうえで、スクーリングや試験のスケジューリングをまとめてしてしまうことが重要です。
また、学習会やスクーリングに参加して勉強仲間を見つけることで、一緒に単位修得を目指すこともできます。お互いに学習した分野を教えあったり、競い合ったりすることで、学習を安定的に継続できるようになると思います。 -
Q
学習方法について
教えてください効率的な勉強の仕方
学習の王道は教科書を読むことですが、教科書を順番に読んでその科目が理解できるのはごく一部の天才のみだと思います。
当該科目の内容を効率的に学んでいくためには、まずはレポートのテーマや科目終末試験の問題テーマを読み、それに対する回答を作成する意識で教科書を読み進めるのが良いと思います。レポートについても最初は書き方が全く分からないと思います。
そういう時は、迷わず優秀と言われているレポートを見せてもらえば良いと思います。これは他人のレポートを書き写すことを推奨しているわけではありません。優秀なレポートをいくつも読むことで、レポートに求められている要素がわかってきます。
また、そのようなレポートを書くために、教科書の中のどのような点に注目して読むべきなのか、ということもわかってきます。
そうして、いくつもレポートを仕上げていくことによって、レポートを書くということ自体に慣れていき、初見の学問であっても、教科書から必要な知識を吸収して要求されていることをまとめる力が養われると思います。
今回のバトン
どのようにモチベーションを
維持していましたか?
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明確な目的意識を持つ
通信制大学で学ぶ動機は多種多様だと思いますが、大切な時間を使って勉強をするのですから、その目的というものがあるはずです。
まずは入学したいと思った動機を思い出しましょう。
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目標までの計画を立てる
モチベーション維持に重要な要素として、目標までの詳細な計画を立ててしまう、ということがあります。
通信制大学で学ぶのであれば、いつまでに卒業するという期限を設定してしまいましょう。
そうすることで、どのくらいのペースで単位を修得していかなければならないかが明らかになります。
1年生であっても、4年分の計画を立ててしまうのがおすすめです。
もちろん、計画通りにいかないこともありますが、計画が狂えば修正すればいいだけの話です。
年単位の大まかな計画を立てて、それを達成するための月ごとの目標、週ごと、日ごと、目の前の1時間と落とし込んでいき、今まさにやるべきことを明確にするように心がけていました。
楽しくなるように工夫する 習慣化してしまう
やりたくないことを続けることはつらいです。
ですので、やるべきことをやりたいことに変えてしまう、という工夫をしていました。
その一つの手段として、勉強の記録を付けるというものがあります。
勉強の記録をこまめにつけることで、その記録簿に勉強の記録をつけることが楽しくなってきます。
3日、1週間、2週間と連続で記録をつけていくと、記録をつけることが途切れてしまうのが嫌になり、逆に毎日記録をつけることが楽しくなってきます。この状態になるのが最良です。こうして習慣化してしまえば、勉強しないということが逆にありえなくなってきます。勉強しないということが逆に苦痛になります。
勉強の継続方法としては、この方法が一番効果があったかもしれません。
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目標を人に伝える
最後に人は自分のやりたいことを人に話すことで、退路をふさがれ頑張らざるを得ないようになります。
応援してくれる人もいれば、批判してくる人もいますが、どちらもモチベーションの維持に役立ちます。また、この行動の効果はモチベーションの維持のみにとどまりません。自分が何をしたいのかということは意外と人には伝わっていません。自分がやりたいことをはっきりと言葉で伝えることで、初めて自分が何をしたいのかが人に伝わります。
その結果、その話を聞いた人がそれをきっかけにあなたにとって役に立つ情報を提供してくれたりすることもあります。
目標を人に伝えるということは、モチベーションの維持のほかにも大きな効果があることですので、ぜひやってみてほしいと思います。
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次回のバトン
レポートの再提出が続いたとき、
どのように打破できましたか?
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