学部長挨拶

建築学はとても広くて深い学問です。そして、とても楽しくワクワクします。皆さんが思い描いている建築はほんの一部分であったと、建築学部に入学するとまずそう思うでしょう。建築デザイン、建築物や地域の歴史、法律、まちづくり、地域コミュニティ、音・光・熱といった環境性能、風力や太陽光などの自然エネルギー、地震や台風に耐える構造、建築物を構成する様々な材料、データサイエンス、などなど。建築学は様々な分野に関連します。すべての建築物は、これらの様々な専門分野の知識と技術を礎にして成り立っています。一つ一つの専門分野は、とても奥深くそして時代とともに更新され続けています。追い続けても、なかなかたどり着けません。

高校までの学びと異なり、大学では自分が専門としたい分野を深く追及します。そして、答えは自分自身で作ります。皆さんが関心のある専門分野はどれでしょうか。それは、建築学部に入ってから変わるかもしれません。自分自身が関心のある分野の知識・技術を追い求め、答えを自分自身で見つけるとワクワクして楽しくなります。大学で学ぶ醍醐味はここにあります。私はやめられません。

近畿大学建築学部には様々な専門分野に秀でた教員が数多くいます。建築学部の教員は教育者であるとともに、一流の建築家あるいは研究者でもあります。私たち教員と一緒に学ぶことで今まで知らなかった知識と技術を得るだけではく、自分自身の考え方、物事のとらえ方、解決策の導き方、そして人や社会との付き合い方を学ぶことができます。我々は、学生のみなさんが近畿大学建築学部で学んでよかったと思えるためにはどうすれば良いか、社会から求められる人材を育成するには何をすべきか、と常に考えて皆さんに接しています。ぜひ私たちと一緒に学び、そして大きく成長してください。

学部長

野田 博
NODA HIROSHI
建築学部長