海外での生活を有意義なものにするために

夏休みを利用しての海外旅行や留学など、海外で過ごす機会が増える時期だと思います。
海外では、環境の変化や日本との衛生状態の違いなどから、体調を崩してしまう可能性もあります。また、渡航先によって流行している感染症があったり、予防接種が必要となる場合があります。
そのため、渡航前には渡航先の環境や滞在中の注意点等を知って、あらかじめ準備し対処することが重要になってきます。
今回、海外での滞在に関連して注意してほしいことを挙げましたので参考にしてください。

渡航先の情報を把握しましょう

渡航先の環境や流行している感染症、安全情報などをup to dateに把握することが大切です。下記などを参考にして、情報収集してください。

厚生労働省検疫所　FORTH

海外の感染症流行情報、推奨予防接種情報、国内の予防接種施設情報

外務省　たびレジ(渡航関連情報)

国別の生活注意事項、海外医療施設情報

国立感染症研究所感染症疫学センター

海外の感染症流行情報、各感染症の解説

首相官邸

海外での感染症対策

渡航前の準備として

医療機関を受診する
① 渡航先で流行している感染症を防ぐための予防接種を受ける
- 渡航先・渡航期間・渡航目的・自身の予防接種状況等によって、必要な予防接種があります。
- 予防接種証明書の提示を求められる国があります。
  詳しくは、渡航先の在日大使館や入学先にお尋ねください。
- 予防接種の中には数回接種を必要とするものがあるため、時間的に余裕をもって受診しましょう。
② 持病の管理と薬を処方してもらう
- できれば英文でかかりつけ医に紹介状をもらっておくと安心です。
③ 健康状態のチェックを行う
市販薬や応急処置用品を準備する
風邪薬や胃腸薬、痛み止めなど普段使用している薬を持参することをお勧めします。
薬は粉薬より錠剤で、またパッケージのまま準備しておくと、入国時に無難です。
旅行保険に入る
内容をよく確かめて、医療保障もある保険に加入しておきましょう。

滞在中に注意することは

食べ物や水に注意しましょう
- 衛生的に安全なボトル入りの水を飲むようにしましょう(水道水で作った氷の摂取は避けましょう)
- 屋台の食べ物には注意しましょう
- できるだけ食べ物は十分に火を通し、生で食べるのは避けましょう
手洗いはまめにしましょう
動物や鳥、蚊、アリなどに注意しましょう
- 病気を持っている可能性があるので、動物や鳥などとの接触は避けましょう
- 屋外に出掛ける場合は、皮膚の露出をできるだけ避け、虫よけ剤を使用しましょう
- 蚊やダニのいる草原や森に出掛けることは避けましょう
傷口から感染する場合があります
- 裸足で歩いたりせず、皮膚を露出しないようにしましょう
性行為による感染症(AIDS、クラミジア、梅毒、淋菌、トリコモナス、ウィルス性肝炎など)がありますので、行きずりの性行為は控え自分を守ってください

＊渡航前の健康状態、予防接種等に関する相談は、メディカルサポートセンターでも受け付けています。渡航前の受診する医療機関についての相談など応じます。