熱中症について
熱中症に気をつけましょう!
熱中症は、早くて5月くらいから10月初旬にかけて急増し、救急車で搬送されるケースも出ています。
温度や湿度が高い環境下では、体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体内の体温調節機能が働かなくなり、めまいや頭痛、吐き気、体のだるさ、ひどい時には、けいれんや意識障害などの症状が起こります。
こんな場合は熱中症になりやすいので気をつけましょう
暑さや湿度の環境因子以外にも、病気やその日の体調によって熱中症になる場合があります。
- 気温が高い日や湿度が高い日(梅雨明けの蒸し暑い日や、急に気温が上がり体が暑さに慣れていないときにも起こりやすい)
- 風通しの悪い場所や日差しが強い場所
- 普段からあまり運動をしていない人
- 暑さにあまり慣れていない人
- 肥満の人(皮下脂肪が多いと熱がこもりやすくなります)
- 睡眠不足や体調不良、風邪による発熱があるとき、下痢をしているとき、朝食を食べていないとき、二日酔いのとき等
- 高血圧や心臓病、糖尿病などがある場合
- 小さい子供や高齢者
熱中症は、気温の高い炎天下にいる時だけでなく屋内や就寝中にも起こるため注意が必要です。適切な予防法を知っていれば防ぐことができます。
熱中症にならないための予防方法
- 5月に入る頃から、汗をかく運動を毎日続けるようにして、暑さに対する強いからだ作りをしましょう。
- こまめに水分補給をしましょう。
軽い脱水状態では、のどの渇きが感じにくいので、こまめに少しずつ水分補給をしましょう。
特に運動時は、塩分や電解質が入ったスポーツドリンク(塩分0.1~0.2%:成分表示100mg中のナトリウム量40~80mgが目安)などがよいでしょう。 - できるだけ暑さを避けましょう。
涼しい日陰で休んだり、日傘、帽子の活用など、心がけましょう。
服装では襟元がつまっていない通気性が良く、汗を吸収しやすい服を選んで着用しましょう。 - 体調を整えて体力維持に努めましょう。
十分な睡眠をとり、食事は三食、特に朝はしっかりとるようにしましょう。
冷たい物の摂りすぎは、胃腸機能を弱め食欲を低下させる原因にもなるので控えましょう。
- 体調が悪い時に無理は禁物です。自宅でゆっくりしましょう。
- エアコンを上手に活用しましょう。
衣服を調整して、室内温度は28℃を超えないよう、エアコンなどで調整しましょう。
室内温度が24℃を下回るなど低い時は、逆に室外との温度差が生じ、身体に負担がかかることがあります。室内の冷気を循環させるため、扇風機などを利用しましょう。
- 暑さ指数は、熱中症の発症と密接に関係があるため、数値を参考に行動しましょう。
※熱中症について(暑さ指数)詳しく掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。
熱中症になった場合の対処方法
熱中症は短時間で急速に重症になり死に至る危険性があるため、早期に対処することが最も重要です。体温が40℃を超えると人間の体温調節中枢は機能しなくなり、42℃以上になると生命を維持できなくなります。
※回復した後も必ず医師の診察を受けるようにしましょう。一度かかった人は再度かかりやすいと言われています。