マダニ媒介感染症について
マダニの多くは春から秋にかけてが活動期です。
公園、河川の草むら、またキャンプ場などに行く際は、明るい色(マダニを見つけやすい)の長袖、長ズボンを着用しましょう。帽子は、上から落ちてくるマダニへの侵入を防ぐこともできます。靴もズボンの裾が入るものにするとより安全です。
そして、帰宅後は、必ず身体や服にマダニがついていないか確認しましょう。服や荷物、持ち帰った植物にもマダニが付着している場合もあるので玄関ではらうなどして室内に入れないようにしましょう。
入浴時に身体全体(頭皮まで)をチェックすると良いでしょう。
マダニに噛まれた場合の対処方法
マダニは、皮膚の深くに差し込んで吸血します。付着しているマダニを見つけた場合には、無理に引き抜くと虫体が皮内に残ったり、化膿したりします。また、頭痛、筋肉痛、消化器症状(嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)等で起こる「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に至ると、死亡することもあるので、マダニに咬まれたと思ったらすぐに医療機関を受診しましょう。
また、咬まれた後も、2週間以内に発熱や倦怠感、嘔吐等の症状があれば、必ず医療機関を受診しましょう。そのときは、必ず医師にマダニに刺された可能性も説明しましょう。虫の写真を撮っておくと有用です。
写真提供:国立感染症研究所昆虫医科学部
日本のマダニ感染症においては、フタトゲチマダニ(左)とタカサゴキララマダニ(右)が関与しています。成ダニでは、吸血前で3~8mm、吸血後は10~20mm程度となります。
フタトゲチマダニ
タカサゴキララマダニ