カリキュラム
カリキュラムの特徴
医学部医学科は、将来医療現場で活躍する医師や研究機関などで医学者をめざす人のための学科です。特徴として挙げられるのは、幅広い視野と自分で学ぶ力を身につけるための、「テュートリアルシステム」および「クリニカルクラークシップ(臨床実習)」をはじめとする実践的なカリキュラムです。課題発見・問題解決型の優れた能力やコミュニケーション能力を日々の学びの場を通じて、自然かつ確実に習得できます。現場に近い学びの体系で、医療の未来を担う最新の知識や技術と、倫理観・責任感をもつヒューマニティー溢れる「良き医師」「良き医学者」としての人間性を身につけていきます。
カリキュラム・ツリー
令和6年度入学生用のカリキュラムツリーになります。
STEP1:病院実習
医療の本質、コメディカルの役割を実地体験
良い医師にはコミュニケーション能力が欠かせません。早期に体験し、知る目的で、患者さまとの対応やコメディカルの人々との対応を実際の現場で学び、医療がどのような連係で行われているかを学習します。将来の理想的な医師像を自分の中に描いてください。学習ポイントとしては、医の原則、医療における安全性への配慮と危機管理、コミュニケーションとチーム医療といった多岐にわたるカリキュラムです。
1年次学習科目
共通教養科目 |
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外国語科目 |
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学部基礎科目 |
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ユニット・コース学習(専門科目) |
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STEP2:テュートリアル、ユニット・コース学習(専門科目)
問題発見、自己解決能力を育成
自発的に問題の本質に気づくことを目的に、2~4年次の3年間にわたって行う実践的な演習です。グループごとにディスカッションと自学自習を繰り返し、問題解決能力を身に付けます。
それに加えて、1年次の医学概論と、2年次の基礎医学を学習した後には、3週間の期間、8~9名の少人数のグループで基礎系講座に配属され、実際に研究室の中で研究生活を体験する研究室配属実習があります。自らテーマを見つけ、調べ、実験を行い、実験結果をまとめ、発表する実習を行います。
講座の担当者は、問題を見つけられるようなしくみをいろいろ用意しておきます。学生は問題を発見して、どう調べたらよいか、どう解決したらよいかを考え、教員を前に発表します。
これらの研究体験を通して、課題解決をする能力と、自ら新しいエビデンスを作り出す医学研究に向かう姿勢を養っていきます。
疾病の病態生理を臓器・器官別に学習
多方面にわたる疾病の病態生理を分かりやすく、しかも効果的・効率的に学習できるよう、臓器・器官別のユニットに分け、複数の科の担当者が多角的に教授します。
- 周産期・女性生殖器および発達・小児コース
産科、婦人科、小児科領域の疾患を学習します。妊娠・分娩から新生児、乳幼児、小児までが対象です。 - 循環器コース
心臓・高血圧・血管系疾患をはじめとする内科学、心血管系を主とする心臓外科学と、その病態生理や診断、治療、管理を学習します。 - 呼吸器および内分泌・代謝コース
肺腫瘍、閉塞性肺疾患、拘束性肺疾患、呼吸器感染症、内分泌疾患・糖尿病などの病態や診断、治療を学びます。 - 運動器・麻酔・救急および皮膚・形成コース
脊髄・骨・関節などの運動器、麻酔および救急、皮膚疾患と形成外科に関する疾患全般について学習します。 - 環境医学行動科学・公衆衛生および法医学コース
健康の維持・増進や疾病の予防、患者さまの健康回復など衛生関連の知識と、臨床的社会医学としての法医学について学びます。 - 症候・病態コース
主要な症候・病態の発生原因、分類・鑑別診断の概要、基本的診断や方針などを学習します。
2年次学習科目
外国語科目 |
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ユニット・コース学習(専門科目) |
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3年次学習科目
外国語科目 |
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ユニット・コース学習(専門科目) |
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4年次学習科目
外国語科目 |
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ユニット・コース学習(専門科目) |
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STEP3:クリニカルクラークシップ(臨床実習)
患者さまの立場に立った臨床実習
クリニカルクラークシップとは、学生が秘書役として指導医に密着して行う実習のこと。指導医のすべての行動に立ち会うとともに、患者さまの了承を得た上で厚生労働省が認める範囲の医療行為を行うシステムで、より「患者さまに近づいて学ぶ」ことができます。
クリニカルクラークシップ
クリニカルクラークシップ(臨床実習) |
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- こちらの内容は2023年度のものです。2024年度は変更になる場合があります
複数学年開講科目
クリニカルクラークシップ(臨床実習)・体験学習 |
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- こちらの内容は2023年度のものです。2024年度は変更になる場合があります。