薬剤師国家試験対策
薬剤師国家試験について
薬剤師国家試験では、
- 基礎的な知識や技能
- 高い倫理観
- 医療人としての教養
- 医療現場で通用する実践力
科目 | 必須問題 | 一般問題 | 出題数計 | ||
---|---|---|---|---|---|
(合計) | 薬学理論問題 | 薬学実践問題 | |||
物理・化学・生物 | 15問 | 45問 | 30問 | 15問(複合問題) | 60問 |
衛生 | 10問 | 30問 | 20問 | 10問(複合問題) | 40問 |
薬理 | 15問 | 25問 | 15問 | 10問(複合問題) | 40問 |
薬剤 | 15問 | 25問 | 15問 | 10問(複合問題) | 40問 |
病態・薬物治療 | 15問 | 25問 | 15問 | 10問(複合問題) | 40問 |
法規・制度・倫理 | 10問 | 20問 | 10問 | 10問(複合問題) | 30問 |
実務 | 10問 | 85問 | - | 20問(単独問題) + 65問(複合問題) |
95問 |
出題数計 | 90問 | 255問 | 105問 | 150問 | 345問 |
薬剤師国家試験では、項目の暗記だけではなく、臨床症例を薬学の基礎知識を用いて理論的に解明する総合的な思考能力が必要です。近畿大学薬学部では、それぞれの専門科目に加えて、教育専門部門を中心に総合的な思考能力を醸成するための体系的な演習カリキュラムを構築し、常にその内容をアップデートしています。
3年後期~4年前期:物理化学生物学演習
薬剤師国家試験では、暗記だけではなく薬に関する総合的な知識が要求されます。この知識は、臨床現場で問題解決能力を発揮するための基盤となるものです。そこで3年後期から4年前期にかけて、薬の化学構造、化学的性質、分析方法、および生命現象の基礎など、それまでに学修した薬学教育モデル・コアカリキュラムの「薬学基礎?(物理系薬学、化学系薬学、生物系薬学)」の基本的知識について、専門教員が問題解説を行う総復習型の統合型演習科目を設定しています。
4年後期:総合演習1
実践型薬剤師は、基礎知識、豊かな人間性、高い倫理観、医療人としての教養、現場で通用する実践力を身につける必要があります。特に、病院・薬局において参加型実習を実践する際には、あらかじめ知識、技能、態度を評価することが必須とされ、薬学教育においてモデル・コアカリキュラムが策定されています。ここでは、薬学生が身につけるべき必須の能力が10項目の“薬剤師として求められる基本的な資質”としてあげられ、実践的な臨床能力をもつ、求められる薬剤師像が明確になっています。
総合演習1では、実務実習前に必要とされる知識を修得します。薬学共用試験センターが実施するCBTに出題される「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の中から、1~4年次に学んだことを総括的に学修し、CBTに合格するために相応した総合的な知識を身につけます。
5年:実践病態と治療
5年次には、各種疾患の薬物療法を総合的に理解し、これまでに学んだ基礎薬学の知識と臨床薬学の知識を統合して、臨床における患者の薬学的ケアに生かすための応用力を身につけるための実践型グループワーク演習を行います。
代表的な疾患からピックアップした実際の症例シナリオを用いて、症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し、問題点を整理して、患者個々に応じた適正な薬物治療を提案しプレゼン・討論を行います。
6年前期:総合薬学演習
総合薬学演習では、総合演習2に先立ち、講義・演習を通じて基礎科目及び実務実習で得られた実践型の知識を定着させていきます。6年生は、本演習を受講し、前期期間中に基礎薬学(物理・化学・生物)分野の総復習を行い、同時に実務実習の復習を行って、臨床現場の様々な課題を理論的に読み解く力を身につけます。本演習では、それぞれの学力に併せて対策を行います。
6年後期:総合演習2
実践型薬剤師の養成には、基礎知識、豊かな人間性、高い倫理観、医療としての教養、現場で通用する実践力を身につける必要があります。総合演習2では、大学での講義および臨床現場での参加型実習をふまえて、臨床も含めた複合的な課題を、総合的に解決するための知識・能力を習得します。
また、総合薬学演習で身につけた基礎学力をもとに、国家試験合格に相応しい総合的な学力を育成していきます。さらに、薬剤師国家試験に準じた試験を月1回行い、必要に応じて補講を実施し、国家試験合格に必要な実力を身につけていきます。