研究科長挨拶

独特な教育・研究文化と先端研究で農林水産業の未来を支える人材育成を目指す

農学研究科は、農業生産科学、水産学、応用生命化学、環境管理学、バイオサイエンスの5つの専攻で構成され、各専攻では独創的な基礎研究と応用研究が展開されています。加えて、農学研究科には2つの大きな特徴があります。一つは、多くの近大ブランドを生み出すなど、長い歴史の中で形成されてきた研究・教育文化です。これは、本学の理念の一つである実学教育の具現化であり、社会実装を常に意識できる人材の輩出はこのような文化の中で可能となります。特徴ある人材を生み出す研究科として社会から認められるよう、今後もこの文化を熟成させることが必要です。もう一点は、大学の規模を活かした学際領域の形成です。近畿大学アグリ技術革新研究所や全学イベントである近大院生サミットなど、異分野あるいは産業界との“化学反応”を促す仕組みが作られ、活用されています。このような、独創的研究・文化・異分野融合といった環境のなかで、自身の研究を社会実装に結びつける思考が育まれます。令和5年度からは農学研究科独自の学費減免制度が施行され、学生の学びのチャンスが拡大します。農学研究科は、新しい知や技術の創出を通じて農林水産業の未来を支える視野の広い人材を育成するため、進化を続けて参ります。