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カリキュラム

遺伝カウンセラー養成課程

理学専攻の生物・環境化学分野内に設置されている遺伝カウンセラー養成課程を修了すると、修士(理学)の学位に加えて、日本人類遺伝学会と日本遺伝カウンセリング学会が共同で設置している認定遺伝カウンセラー制度委員会が実施する認定試験の受験資格を取得することができます。この試験に合格すると両学会から遺伝カウンセラーとして認定されます。遺伝カウンセラーとは、医療の現場で遺伝にかかわる悩みや心配事を抱えている人達に適切な情報を提供し、カウンセリングを通して、彼らが自律的な判断を下すのを支援する保健医療の専門職です。
下表に示しているように、この課程で専修科目として選択できる科目は15科目あります。専修科目の担当教員に従って行われる特別研究を含む17の必修科目のすべて(44単位)と専修科目15科目のうち1単位(2単位)以上の履修がこの課程の修了条件です。
なお、この課程で開講されている講義科目は総合理工学研究科の院生であれば誰でも履修できますが、演習科目は受講できません。また、養成課程以外の院生は、博士前期課程途中で遺伝カウンセラー養成課程に編入することはできません。

授業科目 講義内容 単位数 専修科目
必修 必修選択 選択
分子遺伝学特論 講義 2
人類遺伝学特論 講義 2
人類遺伝学演習 演習 2
遺伝医療特論 講義 2
遺伝医療と倫理 演習 1
遺伝サービス情報学 演習 1
臨床遺伝学I 講義 1
臨床遺伝学II 演習 1
カウンセリング特論 講義 2
臨床腫瘍学I 講義 2
臨床腫瘍学II 講義 2
遺伝カウンセリングI 講義 1
遺伝カウンセリングII 演習 2
医療特論 講義 1
遺伝カウンセリング演習
(合同カンファレンス)
演習 4
遺伝カウンセリング実習 演習 6
生物・環境化学特別研究 演習 12
タンパク質科学特論 講義 2
病理学特論 講義 2
地球化学特論 講義 2
分子神経生物学特論 講義 2
環境微生物学特論 講義 2
行動内分泌学特論 講義 2
免疫分子機能特論 講義 2
計算生命科学特論 講義 2
発生生物学特論 講義 2
ゲノム情報神経学特論 講義 2
環境生理学特論 講義 2
分子機能解析特論 講義 2
生物データ科学特論 講義 2
30科目 44 26

※講義の開講は年度によって変更することがあります。

カリキュラム運営

養成課程の教育スタッフは、臨床遺伝専門医や臨床心理士の有資格者を含め、遺伝学から生命倫理学の専門家まで多彩な人材で構成されています。実習病院は近畿大学病院・近畿大学奈良病院・大阪母子医療センター・兵庫医科大学病院・大阪医科大学附属病院・兵庫県立がんセンターなど関西屈指の医療機関です。また京都大学との合同プロジェクトから、京都大学大学院 医学研究科社会健康医学系専攻 専門職学院課程と単位互換制度があり、同大学院の講義を受講できますし、京都大学で隔週に開催される合同カンファレンスに参加することができます。

京都大学
履修科目 回数 単位 履修年次
遺伝医療と倫理・社会 15 2 1年
基礎人類遺伝学 16 2 1年
臨床遺伝学・遺伝カウンセリング 23 3 1年
遺伝カウンセリング演習1(合同カンファレンス) 15 2 1、2年