特徴
Evidenceに立脚した遺伝カウンセリングができるために人材を養成
本課程は、大学院総合理工学研究科・理学専攻の生物・環境化学分野内に設置されたもので、大学院博士前期課程を構成する独立した教育単位です。また理工学部生命科学科を母体とし、生命科学科教員が最新の遺伝子科学の実験や講義を担当し、生命科学関連科目は充実した内容となっています。特に、人類遺伝学演習では充実した機器装置を用いて、細胞培養技術、免疫抗体染色法、DNA抽出法、PCR法、DNAシーケンス解析、染色体分析法などを実習する機会に恵まれています。実際に遺伝子解析や染色体分析を経験することは、診断結果の精度や信頼度を検討し判断したり、疾患を理解する上で必要不可欠な要素と考えられ、当課程では、この実習を特に重視しており、自分の手を動かして分析する体験を通して遺伝子や染色体をきちんと理解した遺伝カウンセラーの養成を目指しています。課程の修了時には、理学修士の学位が取得できます。
これまでの修士研究一覧
本課程では、修士研究を行い、理学修士の学位を得ることを学生に課している。
2024年度
専修科目 | テーマ | 指導教員 |
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ゲノム情報神経学特論 | 片麻痺性片頭痛のバリアント探索研究 | 西郷和真 (ゲノム情報神経学研究室) |
遺伝医療特論 | 乳がん患者の遺伝カウンセリング受診に影響を与える要因の探索~HBOC診療に関連して~ | 仲間美奈 (遺伝医療学研究室) |
免疫分子機能特論 | ヒト肺癌組織におけるDACH1遺伝子発現と免疫細胞浸潤パターンの変化 | 早坂晴子 (免疫分子機能研究室) |
2023年度
専修科目 | テーマ | 指導教員 |
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ゲノム情報神経学特論 | 遺伝性疾患による片頭痛との関連研究 | 西郷和真 (ゲノム情報神経学研究室) |
計算生命科学特論 | 分子モデリングによるMLH1バリアントの病原性予測 | 川下理日人 (計算生体物質科学研究室) |
分子遺伝学特論 | マルチオミクス解析による未診断症例の原因探索 | 木下善仁 (ゲノム科学研究室) |
2022年度
専修科目 | テーマ | 指導教員 |
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ゲノム情報神経学特論 | 片麻痺性片頭痛におけるSCN1Aのバリアント評価 | 西郷和真 (ゲノム情報神経学研究室) |
計算生命科学特論 | ホモロジーモデリングによるATMバリアントの病原性予測 | 川下理日人 (計算生体物質科学研究室) |
分子遺伝学特論 | マルチオミクス解析によるメンデル遺伝病の原因遺伝子の同定 | 木下善仁 (ゲノム科学研究室) |
2021年度
専修科目 | テーマ | 指導教員 |
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ゲノム情報神経学特論 | 白質脳症家系における原因遺伝子の解析 | 西郷和真 (ゲノム情報神経学研究室) |
分子神経生物学特論 | メダカLPA合成酵素であるAtxa, Atxbの遺伝子構造と発現の解析 | 福嶋伸之 (分子神経生物学研究室) |
病理学特論 | LPA受容体シグナルを介する膵がん細胞の放射線感受性増強機構の解明 | 辻内俊文 (分子腫瘍学研究室) |
計算生命科学特論 | ホモロジーモデリングによるMSH2バリアントの病原性予測 | 川下理日人 (計算生体物質科学研究室) |
計算生命科学特論 | ホモロジーモデリングによるMSH6バリアントの病原性予測 | 川下理日人 (計算生体物質科学研究室) |
分子遺伝学特論 | マルチオミクス解析によるミトコンドリア病の原因同定 | 木下善仁 (ゲノム科学研究室) |