演習型プログラム

演習型プログラムは、現場での体験と他者との交流を通じて地域社会や国際社会について理解を深める演習型科目です。近畿大学が全学的に提供している実習先、国際学部が独自で提供している実習先があります。

  • 学生の学年表記は取材時のものです。

2024年度

日本語を学ぶ人をサポートしたいという思いが強くなりました

石渡 愛奈さん

東アジア専攻・韓国語コース[3年]
神奈川県立厚木高校出身

韓国 国際学部

釜山外国語大学 日本語融合学部

韓国の釜山外国語大学で12日間の実習を行いました。釜山外国語大学の学生がどのように日本語を学習しているのかを見学したり、教案を作成して3コマ分の教壇実習を行ったりしました。教壇実習では現地の教員から直接フィードバックを受け、資料の修正や活動の振り返りを行い、目的意識を持って臨むことの重要性を学びました。「学生たちに何を覚えてもらうか」という目的を持つことで、どう授業を進めるかを明確化することができました。以前から言語教育に携わる職業に就きたいという思いはありましたが、今回の実習を通して、学生に授業をしている私自身の姿がより鮮明になり、日本語を学ぶ人のサポートをしたいという思いがより強くなりました。

国際協力の意識が大きく変化 素晴らしい経験を積みました

岩倉 恒成さん

グローバル専攻[3年]
和歌山県・近畿大学附属和歌山高校出身

スリランカ 国際学部

A-PAD、Peace Winds Japanなど

スリランカでの7日間の実習に参加。現地の小学校で子どもたちとの文化交流や、Peace Winds Japanが支援する学校や農場を訪問し、教育や農業の現状を学びました。さらに、JICA・JETRO・UNDPなどの国際協力機関との会談やコロンボ大学の学生との議論を通して、経済回復や災害対応について考察しました。技能実習生制度の研究では、送り出し機関や訓練施設を視察し、日本との関わりを深く理解できました。現場のニーズを基に課題解決を考える姿勢や視野が広がり、異文化理解や国際協力に対する意識が大きく変化する素晴らしい経験になりました。この経験をもとに、外国人技能実習生制度についての研究を深めたいと思っています。

2023年度

現地の学生に日本語の授業を行いました

西郷 萌さん

東アジア専攻韓国語コース[3年]
兵庫県立西宮南高校出身

韓国 国際学部

現地の先生方が行なっている授業を見学したり、アドバイスをいただきながら教案を作成し、それに沿って日本語の授業を行いました。自然に使っている母語ですが、いざ教えるとなると深い意味などを瞬時に伝えられないことがあり苦戦しました。短期間の中で授業構成や資料を作ることも大変でしたが、実習を通して相手にわかりやすく伝えることの難しさと大切さを学びました。実習生という視点から授業見学ができたことは良い経験になりました。以前はチャレンジすることに躊躇しがちな私でしたが、プログラムに参加後は、気になったことにチャレンジするようになったのも大きな変化です。

ネットでは分からないマレーシアの現状を知ることができました

木下 奈美さん

グローバル専攻[3年]
大阪府立登美丘高校出身

マレーシア国旗 国際学部

多民族国家であるマレーシアに住むマレー系、インド系、中華系の方からそれぞれの視点で意見を講義で学んだ後、JETROと在マレーシア日本国大使館でお話も伺いました。実際にインド系の方のコミュニティに訪れ、SDGsに関連する活動を見学して、今後の多文化共生の在り方を考えました。活動を通し、民族間の状況を把握すること、文化や政治の視点から自ら考察する力が身につきました。現地を訪れることで、ネットでは分からないマレーシアの現状を知ることができたと思います。プログラム後は、即座にその場で広い視点から物事を考え、意見を述べることができるようになりたいと思いました。