教員紹介
- 宋 新亜
- 講師
| 所属 |
国際学部 国際学科 東アジア専攻 |
|---|---|
| 学位 | 博士(言語文化学) |
| 専門 | 中国文学 |
| ジャンル | 文化/本と文芸 |
| コメント | 中国近代文学、とりわけ20世紀初期の中国人日本留学生文学について研究しています。 |
| リサーチマップ | https://researchmap.jp/songxinya_ken |
自己紹介
小説、音楽、ダイビング、キャンプなどに強い関心を持っています。中学時代に文学に親しんだことをきっかけに、大学では中国文学を専攻しました。在学中に関心を持った作家の多くが日本留学の経験を有していたこともあり、その影響を受けて、卒業後は私自身も日本へ留学する道を選びました。
日本留学後は、日本語というフィルターを通じて、それまで親しんできた中国文学作品をあらためて読み直すようになりました。日本語という新しい言語を介して中国文学を読むことで、中国文学を相対化し、異なる角度から捉え直す経験を重ねてきました。この過程において、単一の言語で物事を捉えることには必然的な限界があると強く認識するようになり、現在の研究では、複数言語の資料を用いた比較研究の視点を重視しています。
専門は中国近現代文学および日中比較文学です。とりわけ、中国語圏から日本に渡った留学生たちが、日本という「場」をいかに観察し、その視点を通じて自らの文化的背景や近代世界をどのように再解釈したのかという問題意識を中心に、研究を展開しています。
学生へのメッセージ
大学とは、自分の興味や関心に従い、自由に学び、考え、挑戦できる開かれた場所です。そこにはあらかじめ用意された「正解」はなく、何を求め、如何に過ごすかによって、その経験は一人ひとりまったく異なる色合いを持ちます。この貴重な時間と環境を存分に活用し、自分という未知なる領域への探究を深め、可能性の幅を思い切り広げてほしいと願っています。
外国語を学ぶことは、単に新しい言葉を覚える作業ではありません。それは、未知の考え方や価値観、さらには世界そのものの新しい見え方との出会いです。新しい言語を通して世界に触れることで、それまで「絶対的」だと思い込んでいた自分自身の視点を、一歩引いて相対化することができます。この「視点の柔軟性」こそが、変化の激しい時代を生き抜くための、最も強力な力の一つとなります。その経験は、皆さんの視野を大きく広げ、将来の選択肢を確実に増やしてくれるでしょう。
主要科目
中国語文法
中国語表現
異文化理解
ゼミ紹介
私のゼミでは、学生が主体となって運営することを基本方針としています。中国語や日本語の資料(文学作品・評論・研究文献・メディア資料など)を読みながら、日本や中国語圏で起きているさまざまな事象について、多角的に理解を深めていきます。ゼミでは、学生同士の発表・議論・意見交換を重視しています。互いの関心や視点を共有し、協力しながら考察を深めることで、各自の問題意識を磨き、独自の視点を育むことを目指しています。こうしたプロセスを通じて、卒業論文のテーマを見つけ、研究計画の立案から執筆、完成までを段階的にサポートし、自律的な卒業論文の完成へとつなげていきます。
学歴/経歴
学歴
- 2017年4月 - 2023年3月
大阪大学 大学院言語文化研究科 - 2011年9月 - 2015年6月
中国河南大学 文学院
経歴
-
2025年3月 - 現在
近畿大学 国際学部 非常勤講師 -
2024年4月 - 現在
関西学院大学 言語教育研究センター 常勤講師 -
2023年4月 - 現在
大阪大学 外国語学部 非常勤講師 -
2023年4月 - 現在
大阪大学 人文学研究科 招へい研究員 -
2023年4月 - 2024年3月
立命館大学 経営学部 非常勤講師 -
2023年4月 - 2024年3月
同志社大学 グローバル地域文化学部 非常勤講師 -
2023年4月 - 2024年3月
近畿大学 国際学部 非常勤講師 -
2021年4月 - 2023年3月
独立行政法人日本学術振興会 特別研究員DC2 -
2020年10月 - 2022年9月
国際日本文化研究センター 共同利用研究員 -
2020年9月 - 2021年9月
相愛大学 非常勤講師
研究活動情報
研究分野
- 人文・社会, 中国文学
研究キーワード
中国語教育史, 郁達夫, 創造社, 旧制高校, 中国近現代文学
論文
-
「沈淪イズム」の實像 : 苦悶・同情・大正敎養主義
宋 新亞
日本中國學會報 = Bulletin of Sinological Society of Japan 75 184-197 2023年 [査読有り] -
同時代の中国・中国語を学び教える闘い : 1930、40年代大阪外国語学校の中国語教育を中心に—On the Reforms of Chinese Language Acquisition in Pre-War Japan : A Case Study of Contemporary Chinese Language Education of Osaka Foreign Language School in the 1930s and 1940s
宋 新亜
アジア太平洋論叢 = Bulletin of Asia-Pacific studies / アジア太平洋研究会 編 (24) 233-246 2022年 [査読有り] -
初期創造社の翻訳観の誕生 : 郁達夫の旧制高校での留学経験をめぐって
宋 新亜
野草 (105) 98-119 2020年10月 [査読有り]
書籍等出版物
- 走進郁達夫:郁達夫研究國際學術會議論文集 , 宋新亜 , 論文:「關於郁達夫1936年在福州青年會的演講報導」、翻訳:「郁達夫的讀書體驗——以日本留學時代為中心」(大東和重著) , 論文:「關於郁達夫1936年在福州青年會的演講報導」、翻訳:「郁達夫的讀書體驗——以日本留學時代為中心」(大東和重著) , 安徽教育出版社 , 2022年12月
- 中国20世紀自伝回想録解題集 , 中国文芸研究会 , 54-55;86-87 , 54-55;86-87 , 中国文芸研究会 , 2022年7月
- 史料與闡釋:紹洵美・黃逸梵・郁達夫 , 宋新亜 , 關於郁達夫1936年在福州青年會的演講報導 , 關於郁達夫1936年在福州青年會的演講報導 , 復旦大学出版社 , 2022年6月
講演・口頭発表等
- 後期燕京文学社と同時代の中国文芸界——長谷川宏を中心に , 宋新亜 , 中国文芸研究会2025年10月例会・燕京文学特集 , 2025年10月26日
- 親密関係の再構築は如何にして可能かーー「春桃」再考(次世代シンポジウム:移動・親密関係・宗教的想像力ーー許地山作品における女性表象をめぐって) , 宋新亜 , 日本中国学会第七十七回全国大会 , 2025年10月12日
- 燕京文学社对同时代中国文学的理解:以长谷川宏的文艺批评为中心 , 宋新亜 , 第二回東亜文化匯通與人文交流 國際學術研討會 , 2025年9月5日
MISC
- 歴史学者のまなざしに映った郁達夫ーー楊斌『誰是那個弱女子——郁達夫的愛恨離愁』(上海人民出版社、2022)」 , 宋新亜 , 中国文芸研究会会報 , 516 , 13 , 15 , 2024年10月
- 書評:読書共同体から近代中国の文学空間を想像する:評藤井省三:『魯迅 「故郷」の読書史――近代中国の文学空間』 , 宋新亜 , 野草 , 110 , 112 , 115 , 2023年3月
- 書評:もう一つの「五四」――彭小妍《唯情與理性的辯證:五四的反啓蒙》 , 宋新亜 , 中国文芸研究会会報 , 486 , 4 , 7 , 2022年4月
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 中国近代文学における「同情」に関する研究 , 関西学院大学
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 中国近代センチメンタル文学の多角的研究 , 大阪大学
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 「知日派」中国知識人の日本認識の変容ーー1925~1937年の上海を中心に , 大阪大学