教育の質の向上に係る取組に関すること

(教育職員免許法施行規則第22条の6第6号関係)
近畿大学では、教員の養成に係る教育の質の向上のため、次のような取り組みを行っています。

① 教職教育部の設置
本学教職課程は平成元年(1989年)につくられた「教職教育部」が中心となって運営しています。教職教育部が各学部と連携することにより、全学一体となって、教員養成教育の質の向上に取り組むことが可能になっています。
本学では教職教育の充実を目的に、平成元年(1989年)以来、内規と専任教員を有する教職教育部という独立組織が全学の教職課程を運営しています。

② 教員養成カリキュラム委員会での全学的連携
教職課程に関する全学的審議機関として「教職課程運営委員会」があります。さらにその下部組織として、各学部と教職教育部の教職員が緊密に協力して教職課程カリキュラムを検討する実務レベル組織の「教員養成カリキュラム委員会」が平成18年(2006年)につくられました。
教員養成カリキュラム委員会は年に2回程度会合が開かれ、各学部と教職教育部の教職員が委員として参加し、「近畿大学における教員養成の理念と目的」にもとづいた教員養成の改善方法について話し合い、実行しています。

③ 教職実践演習における全学的連携
①②とも関連し、教職実践演習を教職担当教員と各教科担当教員とが連携して指導し、教育の質向上に努めています。

④ 教職課程カリキュラム
教職教育部が提供する「教職に関する科目」「教科又は教職に関する科目」については、初歩的、一般的なものから専門的、実際的なものへと履修できるよう履修条件が定められ、体系的な教員養成教育が行えるようなカリキュラムが組まれています。このカリキュラムは平成19年(2007年)の文部科学省「教員養成改革モデル事業」に選ばれた「教員養成学部を有しない総合大学における教員養成カリキュラムの改善モデル構築」の結果から生まれました。

⑤ きめ細かいガイダンス
教職課程履修開始時には「履修ガイダンス」を行うとともに、毎年4月には履修相談会を設けて履修指導を行っています。また、介護等体験については「介護等体験申込みガイダンス」と「介護等体験直前ガイダンス」、教育実習についても「教育実習申込みガイダンス」と「教育実習直前ガイダンス」を行うなど、きめ細かい指導を通してよりよい実習・体験が行えるよう、取り組んでいます。

⑥ 教職志望者への支援
教職教育部の教員が中心となって、教員採用試験に関する講座や模擬授業の指導、論作文指導など、教職志望学生への支援を行っています。

⑦ 教職教育部内のFD活動
毎学期の授業評価アンケートを活用しながら授業改善に取り組むとともに、年間を通じて教職教育部内FD研修を数度実施しています。授業のピアレビューでは各学部教員の出席も得ながら、連携して教育の質向上を図っています。

⑧ 近畿大学教育論叢
毎年2号ずつ教職教育部の研究紀要として『近畿大学教育論叢』を発行しています(近畿大学リポジトリを通じてインターネット公開も行われています)。教職課程に関わる教員が教育に関する研究論文や授業実践などを投稿し、教職課程の研究・教育水準の向上に努めています。

⑨ 教員育成協議会
大阪府教員育成協議会および大阪市教員育成協議会に参加し、卒業後の、現職教員の育成に寄与しています。

⑩ 連合教職大学院
平成27年(2015年)に大阪教育大学、関西大学とともに連合教職大学院を開設し、多くの修士課程修了教員を輩出しています。