近畿大学における教員養成の理念と目的

近畿大学は建学以来、未来志向の実学主義を掲げ、全人教育の実現に向けて邁進しながら、教育目的とする「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」の育成に取り組んできました。

本学教職教育部における教員養成もこの教育目的と全く軌を一にしています。すなわち、「人に愛される教師、信頼される教師、尊敬される教師」の養成、これが本学教員養成の理念です。この理念を実現することにより、本学が与えられた社会的使命の一端を果たしたいと考えます。

そのため、以下の目的に重点を置きながら、全学的な協力・指導体制をもってこの理念の実現に取り組み、「わが国の次世代を担う教育者」を養成します。

1.真に教育者たるにふさわしい人間性の育成

人に愛され、尊敬され、信頼される教師となるためには、豊かな教養や子どもに対する愛情と理解を持つとともに、人と深く関わることのできるコミュニケーション能力や協調性、教育者としての使命感を備えていることが必要です。このような能力に裏づけられた豊かな人間性を育むことを目指します。

2.教員に求められる専門性、実践的指導力の養成

現実に教員としての職責を全うするには、様々な課題を持つ子どもたちと向き合い、具体的かつ効果的な指導や援助ができなければなりません。そのために必要な専門的知識および技能の修得と実践的指導力の養成を目指します。

3.自ら資質を向上させ続ける自己教育力の獲得

今日のような変化の激しい時代にあって、特に教員には、教職についた後も、自己を教育者として、また人間として、生涯にわたって高めていくことが求められます。そのための不断の努力を可能にする自己教育力の獲得を目指します。

平成19年度文部科学省「教員養成モデル事業」近畿大学最終報告書

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