スクールインターンシップ等感想文

文芸学部 I.I さん(小学校)

私が希望する校種は、小学校です。「小学校の教員になりたい」と思い、日々大学の教育課程に取り組んでいますが、「百聞は一見に如かず」ということばがあるように、ただ教科書や授業の中だけで勉強をするのではなく、実際の教育現場に触れたいと思い、今回のスクールインターンシップに参加しました。

私が今回参加させて頂いた小学校では、週に1回のペースで、毎週金曜日、朝の8時半から学校へ行き、4時間目の授業が終わるまで、学校で研修をしました。そこで、私が主に行っていたことは、特定の学年ではなく、日によって色々な学年に入り、児童の学習補助をしたり、時には学校行事のお手伝いをさせて頂きました。研修にいった時、ちょうど運動会の時期で、人手が足りないことから、急遽組体操に実際に参加し、人生初の「土台役」として奮闘しました。運動会の準備や練習などで、慌ただしく、授業の中では子どもたちとそれほど接する機会はなかったのですが、反対に、運動会を通じて、全学年と接する機会がもてました。また、子どもたちの一生懸命に走ったり、応援する姿を見ることができ、すごく貴重な時間を過ごせたと思っています。

今回のスクールインターンシップに参加して学んだことは、学校によって雰囲気が違い、それぞれに特色があるということでした。私は去年、八尾市の学校でボランティアをしており「大阪の学校は大きい!」「子どもがたくさんいる!」というイメージがあったのですが、今回の学校は第2学年を除き、1学年に1クラスずつといった小規模な学校でした。これは、私がイメージする大阪の学校とは大きく異なっていました。校長先生から東大阪市の一部の地域の学校で、過疎化が進んでいると伺い、社会の現状を知りました。

しかし、小規模な学校でしたが、人数が少ないからこそできることも多々あることがわかりました。例えば、算数の時間では、クラスを半分に分けて少人数制にして行われていました。少人数制にすることによって、一人ひとりに発言する機会があり、質問しやすい雰囲気がありました。実際、私自身小学生の頃から算数が苦手でしたので、一人ひとりをしっかりと見ながらきめ細やかな指導を行えるといった、この少人数制はすごく有効な取り組みだと思います。

また、私は主に、特別支援学級のクラス、ひまわり学級で児童の補助をしました。最初に、ひまわり学級に入ったとき、対応に困りました。まず特別支援教育に関する知識がその場で頭の中にはっきりと思い浮かばなかったこと、そして、言葉が通じなかったことです。言葉が通じないならスキンシップを大切にしようとし、ある時、子どもが「だっこ」の合図を見せたので、しようとすると、担任の先生から「自分で歩かせないといけない」と言われました。また、靴を履くのに手間取っていたときも、手を貸そうとすると「先生が手を貸してはいけない」と指摘を受けました。私は、ここで自分が何もかもサポートしようとしていて、それがかえって子どもの成長の妨げになっていることに気付きました。1から10までを教えたり、手を貸したりするのではなく、1~5まで教え、あとは子どもたちにやらせてみる。これは、どの子どもに対しても同じことであり、私は「見守る」ことの大切さを学びました。

最後に、今回のスクールインターンシップを通じ、教育の素晴らしさを再確認しました。子どもに何かを教えるだけが教育なのではなく、「見守ること」も全て「教育」なのです。また、どうして教師になりたいのか、という理由もはっきりしました。それは、学校に行けば、子どもたちの笑顔に会えるからです。朝来れば「おはよう」、帰るときは「またきてね。」といってくれる、そうした何気ない子どもの言葉や笑顔を嬉しく思い、彼らの成長をサポートし、見守っていきたいと思いました。子どもたちの目の輝きは本当に綺麗でした。

現在もボランティアという形で続けておりますが、これからも子どもたちと関わっていくなかで、たくさんのことを学びながら、自分を成長させていきたいです。

最後になりましたが、スクールインターシップに参加させて頂いた小学校の先生方に感謝の気持ちを贈りたいと思います。

教職教育部に関するご質問・ご意見

E-mail:kyousyoku@itp.kindai.ac.jp