教員採用選考(試験)について

1.公立学校

1.
公立学校の採用選考(試験)は、所轄する各都道府県または各政令指定都市の教育委員会が実施します。実施時期は、一次試験がおおむね4年次の5月~7月ごろ、二次試験が7月~8月ごろになります。
採用選考(試験)の一部(筆答試験など)を大学3年生等も対象として実施する自治体が増えています。詳細は、受験希望の自治体の募集要項等で確認してください。
2.
採用試験は、通常、次の2種目について行われます。
  1. 筆記試験  「一般教養」「教職教養」「専門教養(各教科)」「小論文」
  2. 面接試験  個人面接もしくは集団面接、簡単な模擬授業など また、実技を伴う教科(音楽、美術、体育、英語等)については実技試験が課せられることもあります。 なお、試験内容は都道府県・政令指定都市ごとに異なりますから、早めに募集要項等で確認してください。
3.
受験のため、「教育職員免許状取得見込証明書」を必要とする場合は、そのむね大学院・共通教育学生センター(農学部は学生支援課、以下同様)に申し出て交付を受けてください。
4.
採用試験で「合格」の通知を受けても、即、採用決定を意味するわけではありません。教員採用選考(試験)では、合格者は採用候補者としての「名簿登載者」であることを示すものです。この名簿登載は教育委員会の採用計画に基づいて行われますが、計画どおりに人事異動が進まなかった場合など、名簿登載者であっても採用されないケースがごくまれに出てきます。また、晴れて採用される場合にも、着任校の決定は現職教員の人事異動が終わってからとなるため、その通知が卒業式後にずれ込むこともままあります。このように、教員採用選考(試験)受験者は長く不安定な待機状態に置かれることをあらかじめ覚悟しておく必要があります(しかし、実際にはほとんどの場合、合格すればそのまま採用されることになりますのでそれほど心配する必要はありません)。
5.
公立学校への就職では、「常勤講師」や「非常勤講師」としての採用の道もあります。安定した身分というわけにはいきませんが、現実にはこのようなかたちで1~2年教壇に立ってから正式な「教諭」として採用される(試験に合格する)ケースも年々多くなってきています。『教職課程履修要項』に載っている問い合わせ先一覧を十分活用し、情報収集に努めてください。都道府県以外にも、市町村単位で「常勤講師」や「非常勤講師」を募集をしている場合もありますから、市町村の教育委員会にも問い合わせてみてください。とりわけ、3月中旬から4月上旬にかけては、公立学校から「非常勤講師」の募集が本学に数多く届く時期です。募集があり次第、UNIPAまたは掲示板にてお知らせしますので、この時期の掲示にはとくに注意するようにしてください。

2.私立学校

1.
私立学校の場合は、公立学校のような統一的な採用選考(試験)のかたちをとらず、それぞれの学校法人が独自に、随時、採用選考(試験)を行っています。ただし、一部都府県の私学協会等では、統一的な「教員適性検査」を実施して教員採用の資料とするところがあります。したがって、私立学校就職希望者にあっては、『教職課程履修要項』に示された各私学協会等にも直接問い合わせ、資料を収集するようにしてください。
2.
学校法人が独自に採用を行う学校のなかには、本学に求人依頼をしてくるところがあります。そうした情報はUNIPAまたは掲示板にてお知らせしますので、掲示には常時注意するようにしてください。

3.採用試験対策

教員採用選考(試験)は、現役の学生が合格することは難しく、非常勤講師や常勤講師を勤めながら何度もチャレンジして合格する人も多いのです。とはいえ、このように「働きながら受験勉強する」のは想像以上にたいへんなことですから、時間のたっぷりある学生時代のうちにしっかり勉強して「現役合格」を目指しましょう!

そのために、教職教育部では様々な対策講座を実施して、みなさんの受験勉強を援助してきました。個人的な相談にも応じていますので、時間割を確かめて各先生の授業の前後に気軽に研究室を訪ねてください。

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