研究科長挨拶

環境・社会の持続的発展に貢献する研究活動を通した実学教育

生物理工学研究科は、「食糧」、「人間生活の環境」、「医療・福祉」など、世界的に注目されている課題の学際的取り組みによる解決を目指します。これまでに人類が積み上げてきた理学・工学・農学・医学などの知識を、現代社会の問題解決へつながる研究活動に活用するという、まさに実学教育の精神が求められます。そのために本研究科では、教養と良識に裏付けられた深い洞察力・創造性を持つ人材の養成を目標とします。未来志向の学際的研究・教育の実現に向けて、これまで行ってきた教育改革プログラムや文部科学省・21世紀COEプログラムをさらに発展させ、実践的・分野横断的な専門教育を行うとともに、研究成果発表支援などを通して研究活動を刺激します。伝統的な科学・技術をベースとして生物工学と生体工学を融合し、基礎科学的な研究および生物理工学に関する高度最先端技術の開発を展開しています。

本研究科の皆さんは、これまでに学んできた知識を駆使して未知の現象を理解することや、それをものづくり・新技術開拓に役立てることで、既存知識を実学の一環として習得し、環境・社会の持続的発展に貢献することを目指してください。また、教員や仲間たちと切磋琢磨してこれらの研究活動を進め、その成果を広く社会に発信して議論することで、幅広い学識と倫理観を高いレベルで併せ持つ研究者・高度専門技術者としての資質を身につけていただくよう、大いに期待しています。

研究科長

西川 博昭
HIROAKI NISHIKAWA
生物理工学研究科長/医用工学科 教授