生物化学コースについて
教育・研究目標
生物化学コースは、探求・研究能力を高め、社会で即戦力となる、研究者及び高度専門職業人としての技術者を育成します。
本コースの学修・教育における到達目標は以下の4項目です。
- 自立的研究能力の強化
- 化学/生物工学関連領域の幅広い理論的知識の修得
- 広い視野とシステム思考による問題解決能力の養成
- 国際性とコミュニケーション能力の養成
カリキュラム編成上の特色
それぞれ異なる分野としてその学術性や技術が発展してきた生物工学と化学は相互に関連しながら、融合した新しい分野を形成しています。「バイオテクノロジー」を利用すると同時に、化学的に生物の特徴を模倣(バイオミメティクス)することで生体に優しい医療(バイオコンパティビリティ)への利用等が期待されます。また、「バイオマス」の新しい利用法の創製により環境に優しい資源及び材料の開発が実現され、さらに生物の「ゲノム」情報を他の工学分野に活用することで、生活をより快適なものにできると考えられます。様々な事象を、生物工学あるいは化学といった独自の分野のみから考えていては、最適な解決や応用には至りません。本コースでは、生物工学と化学が融合する分野横断的な領域における教育・研究の指導に必要な下記カリキュラムを設置しています。
- 11専修科目群から1つの専修科目を選択し、さらに関連する科目を選択して、専修分野の学術研究における課題設定と解決能力の向上を進めます。また、外部講師らにより最新の生物工学と化学、そしてそれらの融合分野のトピックスとともに学術背景を学修し、工学的な意義や技術の成り立ちを学術的に考察できる能力を養成します。また、上記の学修に必要な基礎知識や関連技術を得るため、2つの共通科目から必要に応じた選択により学修支援されます。
- 専修科目の担当教員の指導による最先端の研究を通して、自立した研究者として、生物工学または化学の専門能力を養成するとともにそれぞれを融合した領域における能力を高めます。分野に特徴的なデータ整理法や解析手法の修得と、分りやすく表現する能力や口頭でのプレゼンテーション能力の向上を図り、国内外での学会等での研究成果発表や学術論文作成の指導が行われます。
大学院博士後期課程ではさらに高い専門的知識を活用した課題解決能力を養成します。