アグリビジネスマイスター
資格認定コースについて

時代の流れとともにアグリビジネス(農業関連産業)の形態も大きく変わってきました。作物を作って終わりではなく、「いかに売れるものを作っていくか、付加価値を高めていくか」への発想の転換が、農業にも求められてきています。そのような社会のニーズに応える人材の育成を目的に、「アグリビジネスマイスター」認定制度を平成23年度に開設しました。

生物現象の知識とともに、農産物の生産から加工、販売までをトータルに学修し、課程修了後にマイスターの称号が近畿大学農学部から与えられます。ビジネスモデルの構想能力やコーディネート能力を磨くとともに、農業の6次産業化(農業などの1次産業が生産だけでなく、加工や流通・販売を手がけること)の先進事例を学ぶため、農業法人などでの実習も実施します。

アグリビジネスマイスター 資格認定コースについて

アグリビジネスマイスター取得のカリキュラム
※平成30年度入学者用

必修科目
  • 農学野外実習[1]
  • 農業経済学[2]
  • アグリビジネス起業論[3]
  • 農産物・流通マーケティング論 [3]
  • アグリビジネス実習[3]
  • 附属農場実習[3]
選択科目 8科目(16単位)以上を履修
  • 環境保全栽培学[1]
  • 植物遺伝育種学[1]
  • 植物病理学[1]
  • 日本農業論[1]
  • 鳥獣害管理学[1]
  • 果樹園芸学[2]
  • 野菜園芸学[2]
  • 害虫管理学[2]
  • 食用作物学[2]
  • 地域活性化論 [2]
  • アグリビジネスマネジメント論 [3]
  • 農業政策学[3]
  • 農業実習[2]
  • 花卉園芸学[2]
  • [数字]は履修可能な学年
  • 下線科目は実習科目
  • 実習科目等については、受講者数を制限する場合があります。

「アグリビジネス実習」の様子

「アグリビジネス実習」の様子

奈良県平群町の耕作放棄地を再生した圃場を中心に、農産物の生産から加工、販売までをトータルに学びます。学生たち自らが生産計画をたて、栽培・収穫した農産物(各種野菜など)は、平群町の道の駅「大和路へぐり くまがしステーション」にて定期的に販売を行っています。

また、アグリビジネス実習を通じた産学官連携によって、平成26年度には日本酒「平群」の商品化を、平成27~28年度には「金時いもジェラート「へぐりっこ®」」「近大農学部平群実習農場産 芋ジェラート(金時いも)」の商品化を、平成29年度には干し芋「みんながほしいもん」の商品化を行っています。学生たちは原材料となる農産物の生産に加え、ラベルのデザインや商品のPR・販売促進などに関わっています。