学科長挨拶
安全・安心な農業生産を行うために、基礎・理論から応用・実践までの幅広い研究を実学で展開
農業生産科学科では、主に穀類や豆類、きのこ類、野菜や果樹、鑑賞用の花卉、植物病原菌、昆虫など農業と深く関わる多様な生物資源を対象にした研究を実施しているとともに、農業の経営に関わる調査も展開しています。一方、教育の面では、作物、果樹および花卉の栽培・管理に関わる作物学、園芸植物学および花卉園芸学、品種改良に関わる育種学、植物病原菌(ウイルス、細菌およびカビ)の形態や病害防除に関わる植物病理学、昆虫生態や天敵昆虫の利用に関わる昆虫学、さらに生産物の加工や保存、流通に関わる農業経営学の視点から、農学の幅広い分野を学ぶことができます。さらに、人口増加に伴う食糧の確保や気候変動に関係なく安定した農作物の生産を目指して、ICT(情報通信技術)、IoTおよびAIを駆使した先端農業(スマート農業)やアグリビジネスの実習などを展開しています。また、SDGs(持続可能な開発目標)に大いに関係した研究も活発に行っています。当学科では、分子生物学(ミクロ)から圃場レベル(マクロ)までの幅広い専門分野の知識と実験・栽培技術を深く学ぶことができる教育・研究体制を整えています。これらの収得した知識や技術を利用して、新たに直面する未知の問題にも果敢に挑戦しています。