教員紹介

川﨑 直人

川﨑 直人
教授/学部長
所属 薬学部 医療薬学科
薬学研究科
薬学総合研究所
学位 博士(薬学)
専門 公衆衛生学
ジャンル 環境/環境と社会
コメント 生活環境やヒトの健康・抗加齢について研究しています。生活習慣や嗜好に関する調査、有害金属や染料の除去技術の開発を始め、さらに毛髪中のミネラルと疾病との関連性についても研究しています。
備考 <報道関連出演・掲載一覧>
●2023/5/25
 NHK「所さん!事件ですよ」
 毛髪の性質などについて
●2017/2/21
 毎日放送「ちちんぷいぷい」
 金正男氏が神経ガスを使って殺害された可能性があることについて
●2017/2/26
 毎日放送「ちちんぷいぷい」
 関西テレビ「みんなのニュース ワンダー」
 金正男氏が「VXガス」使って殺害された件について
●2015/09/10
 朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」
 「リーブトニック髪皇すぷらうと」について。
●2015/06/19
 テレビ朝日「モーニングバード!」
 「オキシコドン」という薬剤の効用と危険性について。
●2015/2/3
 日本テレビ「スッキリ!!」
 硫酸タリウムについて。
●2015/1/29
 名古屋テレビ「UP!」
 硫酸タリウムについて。
●2014/12/10
 関西テレビ「スーパーニュースアンカー」
 青酸化合物の性質について。
●2014/11/20
 朝日放送「キャスト」
 青酸化合物の保管方法について。
リサーチマップ https://researchmap.jp/read0181522
メールアドレス kawasaki@phar.kindai.ac.jp

公衆衛生学研究室

学歴/経歴

経歴

  • 2010年 - 現在
    近畿大学 薬学部 教授
  • 2007年 - 2010年
    近畿大学 薬学部 准教授
  • 2002年 - 2007年
    近畿大学 薬学部 講師
  • 1998年 - 2002年
    近畿大学 薬学部 助手

研究活動情報

研究分野

  • 環境・農学, 環境負荷低減技術、保全修復技術
  • 環境・農学, 循環型社会システム
  • 環境・農学, 環境影響評価
  • ライフサイエンス, 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含む

研究キーワード

毒性学, 疫学, 環境衛生学, Water Purification, Surface Modification, Air Pollution

論文

  1. Portable and Rapid Smartphone-Based Colorimetric Assay of Peracetic Acid for Point-of-Use Medical/Pharmaceutical Disinfectant Preparation
    Suphakorn Katib; Sutasinee Apichai; Jutamas Jiaranaikulwanitch; Busaban Sirithunyalug; Fumihiko Ogata; Naohito Kawasaki; Kate Grudpan; Chalermpong Saenjum
    Molecules  2025年6月 
  2. Design of Tranilast-Loaded Cation-Type Contact Lens for Sustainable Ocular Drug Delivery.
    Toru Matsunaga; Ryotaro Kuwamura; Shiori Hino; Fumihiko Ogata; Hiroko Otake; Naohito Kawasaki; Shinichiro Kobayakawa; Noriaki Nagai
    Pharmaceutics  17  (6)  2025年5月28日 
  3. Pharmacological Behavior of Propylene Glycol/Polyvinyl Alcohol Hydrogel Incorporating Indomethacin Nanocrystals in the Skin
    Hiroko Otake; Fumihiko Ogata; Yosuke Nakazawa; Manju Misra; Masanobu Tsubaki; Naohito Kawasaki; Noriaki Nagai
    Gels  11  (4)  251-251  2025年3月27日 

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書籍等出版物

  1. 必携・衛生試験法 , 日本薬学会 , 金原出版 , 2022年3月
  2. 衛生試験法註解 , 日本薬学会 , 金原出版 , 2020年10月
  3. 薬学領域の食品衛生化学 , 長澤, 一樹; 川﨑, 直人; 甲斐, 久博; 田村, 悦臣; 長岡, 寛明; 渡辺, 渡 , 廣川書店 , 2020年3月

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講演・口頭発表等

  1. 琵琶湖における造粒ベーマイトを用いたリン酸吸着能 , 緒方 文彦; 冨永壽人; 藪谷仁志; 川﨑 直人; 樺山峰明; 和田桂子 , 2011年3月
  2. 大学生の肥満と朝食欠食およびやせ志向との関連性に関する研究 , 川﨑 直人; 緒方 文彦; 冨永壽人; 木下 充弘; 掛樋 一晃; 佐川和則 , 2011年3月
  3. 大学生の朝食欠食と体格誤認に関する実態調査 , 冨永壽人; 緒方 文彦; 掛樋 一晃; 木下 充弘; 川﨑 直人; 佐川和則 , 2011年3月

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MISC

  1. 銅フェナントロリン錯体による細胞毒性の細胞種特異性とその発現機構に関する研究 , 中村 武浩; 小泉 大空; 小串 祥子; 木村 朋紀; 緒方 文彦; 川﨑 直人 , 日本毒性学会学術年会 , 51.1 , O-39 , 2024年
    概要:【目的】 有機金属錯体は化学合成の触媒試薬として広く知られるところであるが、その特殊な反応は生体にも活用できる有用性として近年に着目されつつある。しかし、錯体の毒性は従前の毒性学だけでは十分に予測・理解することができず、体系的な解明には至っていない。そこで、錯体の毒性発現における性質を比較し得る事例を多く発見していくことが、本領域で重要であると考えられる。我々は配位子である有機物および無機金属のいずれもほとんど毒性を有していないのに、それが錯体化した時に、細胞内蓄積を伴って傷害性を発現する銅錯体Cu-2,9-dimethyl-1,10-phenanthroline (以下Cu-DMP)を見出している。本研究ではCu-DMPによる細胞毒性の特性を解析し、体系的な理解の一助となる知見を得ることを目的とする。 【方法】 細胞:マウス由来2種(線維芽細胞3T3L1、マクロファージ様細胞264.7)、ヒト由来3種(口唇繊維芽細胞KD、血管平滑筋細胞HASMC、血管内皮細胞EA.hy926)を使用した。コンフルエントまで培養した各細胞にCu-DMPを処理し、細胞傷害性はLDH逸脱量により評価した。細胞内金属蓄積量はICP-MSを用い、タンパク質発現はwestern blot法を用いた。 【結果・考察】 いずれの細胞においても、銅および配位子DMPには毒性がほとんど認められなかったが、Cu-DMPでは強い細胞傷害性が確認されたことから、細胞種に関わらず毒性作用を示すことが分かった。その一方で、細胞内への蓄積性と相関しない場合が確認された。細胞内へ蓄積せずに、強い細胞毒性を発現するメカニズムとして、細胞死に関わるシグナル分子の変動を検討中である。
  2. バガスを用いた水環境中からのカドミウムの除去に関する基礎的検討 , 山城 海渡; 宮本 凌; 緒方 文彦; 藤原 泰之; 川﨑 直人 , 日本毒性学会学術年会 , 51.1 , P-52E , 2024年
    概要:【目的】カドミウム(Cd)は、水田や農地に蓄積することが報告されており、長期間の汚染による毒性が懸念されている。一方、サトウキビ圧搾後の残渣であるバガス(BG)は、比表面積が大きいことから、重金属の吸着剤として利活用されている。そこで本研究では、Cdの除去に適したBGの処理方法を検討し、吸着メカニズムの基礎的検討を行った。 【方法】BGを窒素ガス存在下で200ºCおきに1000ºCまで焼成した。各種BGをCd溶液に加え、初濃度や温度、pHを変更した複数の条件下で、24時間振とうし、ろ液中のCd濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析装置により測定した。諸物性として、比表面積、細孔容積およびpH<sub>pzc</sub>(pH of the point of zero charge)の測定を行った。 【結果・考察】BGのpH<sub>pzc</sub>は4.27から6.51の範囲であり、これらのpHを超える条件において、BG表面は負に帯電する可能性が示唆された。Cdの吸着量は、pH 4からpH 8の領域で高く、pH 2およびpH 10では低かった。以上の結果より、吸着メカニズムには、BG表面の負電荷およびCd(Ⅱ)イオンの存在が重要であることが示唆された。一方、Cdの吸着量およびBGの比表面積は、焼成温度の上昇に伴い増加し、800ºC で焼成したBGにおいて最高値を示した。また、吸着量と比表面積(<i>r</i>=0.837、<i>p</i>=0.038)、メソ孔(<i>r</i>=0.841、<i>p</i>=0.036)およびpH<sub>pzc</sub>(<i>r</i>=0.818、<i>p</i>=0.046)との間に有意な正の相関関係が認められ、BGへのCdの吸着量は、焼成処理による比表面積の増大に伴い増加することが示唆された。本研究の結果より、Cdの吸着は、比表面積、BG表面の負電荷およびCd(Ⅱ)イオンの存在に関連しており、800ºC で焼成したBGがCdの吸着に適していることが示唆された。
  3. バガスを基材とした磁性保持吸着剤の創製およびそのセシウムイオン吸着能に関する基礎検討 , 緒方 文彦; 坂本 翔; 植松 勇伍; 川﨑 直人 , 日本毒性学会学術年会 , 51.1 , P-160 , 2024年
    概要:【目的】セシウム(Cs)などの放射性物質による水環境汚染は,早急に解決すべき課題として注目されている。さらに,循環型社会の構築を目指した廃棄物の有効的な利活用技術の開発は,SDGsの達成に必要不可欠である。本研究では,廃棄物バイオマスの一つであるサトウキビの搾り粕(バガス)を基材した磁性保持吸着剤の創製およびそのセシウムイオンの吸着能に関する基礎的検討を実施した。 【方法】基材にはバガス(Sugar cane, SC)を使用し,以下の手順により,磁性保持吸着剤の創製を試みた。SC:硝酸鉄(Ⅲ) 9水和物を1:1.5の重量比で混合し,200, 400および600℃で加熱処理を施した。(以降,それぞれをSC200F,SC400FおよびCB600Fと表記する)吸着質にはセシウムイオン標準液(CsCl in water)を使用した。諸物性として,電子顕微鏡写真の撮影,比表面積およびゼロ電荷点(pH<sub>pzc</sub>)などを測定した。セシウムイオンの吸着量は,誘導結合プラズマ発光分光分析装置を用いて,バッチ法により評価した。 【結果・考察】比表面積の値は,加熱処理により増大した。さらに,pH<sub>pzc</sub>の値も同様の傾向を示した(SC (4.5) < SC200F (4.9) < SC400F (6.1) < SC600F (7.5))。セシウムイオンの吸着量は,SC, SC200F, SC400およびSC600Fでそれぞれ0 mg/g, 2.0 mg/g, 9.7 mg/gおよび6.0 mg/gとなり,SC400Fが最も優れていることが分かった。さらに,吸着処理後の固液分離能の評価を実施した結果,SC400Fで優れた固液分離能を有することが示唆された。以上の結果より,バガスを基材としたSC400Fの創製に成功し,水環境中のセシウムイオンに対して優れた吸着能および固液分離能を有することが明らかとなった。本発表では,セシウムイオン吸着時に影響を及ぼす因子についても併せて発表予定である。

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産業財産権

  1. 粒子状リン吸着材 およびその製造方法 , 川﨑直人, 緒方文彦, 戸田 徳, 大谷 昌司

受賞

  1. 2022年6月, 日本水環境学会, 日本水環境学会功労賞
  2. 2020年6月, 日本薬学会, The Most Published Author Award 2016-2020 Chemical and Pharmaceutical Bulletin
  3. 2018年9月, 日本薬学会, 日本薬学会 環境・衛生部会 学術賞

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  1. 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 持続可能な開発のためのバイオマスを用いた希少金属(レアアース)の回収研究
  2. 公益財団法人 健康科学財団, 研究助成, 若年期からの生活習慣病予防を目指した健康意識向上システムの構築
  3. 一般財団法人 旗影会, 研究助成, 吸着剤を用いた油脂の変敗抑制技術と抗酸化能を有するブレンド油脂の開発

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